続いては「7月20日 宮城」
「SENDAI GIGS」の場外で、整列している観客の姿が映ってすぐ
ステージにスタッフの方を数人立たせて
照明のテストをなさっていた「ステージ照明」の宇夫方さんへのインタビューへ…
「1980年からの『サーカス&サーカス』のツアーに
ツアーメンバーとして新人で参加して…40年くらい前ですね
今回に関しては、ホールにある機材で、もうアナログでやろうと…美術セットもなく、照明だけで
その…今で言うところのムービングライトとかっていうものを使わずに…
この業界の『プロフェッショナルとは何ぞや』っていうところを学んだのは
この甲斐さん(のライブ)だと思うんで
代々受け継がれてるようなテクニックだったり、技術だったり…っていうところは
引き継がせてるところもありますし
まあ、それが、基本的にすごく勉強になる現場でもあるんで…」
…と話されている宇夫方さんのお隣にいらした
「ピンスポット担当」の峯田真帆さんが、尊敬の眼差しで頷かれてましたが
田家秀樹さんの「ポップコーンをほおばって」の中にも
ライトを遮ってしまわれた情児さんをステージの裏に蹴落とされたという(笑)
「ひどい前島って男(笑)」の方のエピソードに関する部分で
「前島良彦は『LIGHTING BIG 1』という照明スタッフを率いている
そして『BIG 1』の新入社員スタッフは、甲斐バンドに預けられる
そんなつきあい方をすることが、必ずしもいいことだとは言えないという人もいるかも知れない
バンドとスタッフは、技術提供という純粋なビジネスの関係で成り立っているべきだというのも正論だからだ
その『技術』という中には、時として、機材をどう扱うか?だけではない
精神的な要素が加わって来ることもある
言ってみれば、セッションミュージシャンとバンドの違い
一人一人の技術のレベルだけではない精神的な繋がり
バンドとセッションメンバーの違いは、それなのだろうから」との記述があり
また、前島さんも「だいたい、普通は嫌がられますよ
右も左も判らない人は、つけないでくれっていうのが多いですけどね
甲斐バンドの場合は違うんです
僕が言わなきゃいけないことを大将が言ってくれるんです
手を抜かない、そんなバンドですからね
アカリ屋としての俺たちも、そうやって育って来たと思ってます」
…と話されているんだけど、そんな「伝統」が
この45周年ツアーにも受け継がれているんだと思うと
武石さんが、前島さんを「スカウト」なさった眼の確かさとか
ステージの照明に対する甲斐さんのこだわりと
前島さんのチームへの信頼といったものを改めて認識させられますねぇ
ともあれ、次に登場したリハーサル風景…松藤さんがドラムを叩き終えられたトコで
イチローさんが「まっちゃん、2ヶ月前からは想像できないくらい余裕だね(笑)
速くなったトコ(笑)あっぷあっぷって感じがないもんね」
…と、おそらく?岡沢さんに同意をお求めになるかのように話されてましたが
ツアー開幕前から、松藤さんのドラム特訓につきあって来られたそうですし
ゲネプロやツアー初日には、まだ余裕の感じられないご様子だったんでしょうね?
でも、素人の奥さんでも、ツアーが進行して行くに連れ
松藤さんが「ライブ感覚」みたいなものを取り戻して行かれているのが判ったらしく
デビュー当時の甲斐さんが「バンドが上手くなるためには、スタジオの練習じゃなくて
生きてる観客の前で本数を重ねて行くしかないんだ」とお考えになったことは
今回のツアーの松藤さんにも当てはまることだったんじゃないかと…?
ちなみに…スタジオワークに関しては、ベースとのカラミもあって
長岡さんとお二人でフレーズを考えていらしたのが
アルバム「誘惑」から、松藤さんお一人で担当されるようになったそうで
「【カーテン】のドラムは、たぶん今まで誰もやってないと思います」とおっしゃっていたんだとか…
その後、甲斐さんが、リハーサルで【東京の一夜】を歌っておられたシーンではパイプ椅子がズラリ…
でも、後に流れた【漂泊者】のライブ映像の中に、仙台欠席の方々のお顔が!?(笑)
ステージ上の映像は、2階から撮影されたものみたいだけど
観客の様子は押さえられなかったのかなあ?(苦笑)
まあ、ドキュメンタリーとはいえ、これくらいの編集はアリ?(笑)
それはともかく…照明の次は音響ということで、PAの戸田克己さんへのインタビュー
「甲斐さんって、耳が良いんで、余分なものを…
自分の声を邪魔するようなものは、あまり好んで欲しがらない
包まれるような…要は、表のお客さんが聴いてる音とステージで鳴ってる音が上手く混じってるような感じ
甲斐バンドってバンドのグルーヴ感をお客さんに…
あとは、リマスターしたアルバム通りにやるっていうんで
そういう域も出せたらいいなという感じでやってます」と話されてましたが
甲斐さんの地獄耳(笑)はさておき、何かとトラブルが多い(汗)ことに加え
奥さんによれば、甲斐さんが歌詞を間違えられた後に耳に手をやられ
「イヤモニ」のせいになさる(笑)ことも少なくないらしく
本番での対処は、一番大変な部門かも知れませんね?(苦笑)
この番組のプロモーション映像にも映っていたバックステージの様子…
甲斐さんが、岡沢さん、松藤さん、イチローさん、前野さんと握手なさっているシーンって
見たことありそうな感じがするんですが、実は、かなりレアなのかも?(笑)
両国国技館でのリハーサル中に「誰も入れるな」と言われていたバイトくんが
春日野理事長をシャットアウトして「オコッタ!オコッタ!」とネタになってしまった(笑)ほど
ピリピリしておられたイメージからすれば
これから、ステージに出て行かれる直前の姿なんて
絶対、カメラに収めさせないぞ!という気が…?(笑)
ただ、イメージついでに言わせて頂くと、メンバー全員と握手っていうのも
サポートメンバーの方が増えて行く過程で、自然発生したもので
オリジナルメンバーだけの時は、円陣を組む(笑)じゃないけど
少なくとも、握手じゃなかったんじゃないかと…?(笑)