以前にご紹介した松田優作さんのDVDマガジンですが
11月10日発売の第13号で『探偵物語』全27話が完結しました♪
発売当初に奥さんが『だんだん入荷数が減って来るんじゃ…?』と
懸念していたよりは集めやすかったみたいだけど
それでも、発売日を2~3日過ぎて書店に行くと
店頭に見あたらないことがあったらしく
何軒かハシゴして、やっとゲットしたものも…(苦笑)
まあ、これで本来の目標は達成したことだし
今後は松田さん主演の映画で、気になる作品が収録されたものを
入手するんだろうと思っていたら
早速、第14号は『蘇える金狼』…(笑)
甲斐さん大絶賛の『日本の純文学』の映画化とあっては
見過ごす訳にはいかないでしょう(笑)
もっとも、松田さんは『文字は文字、映像は映像ですからね
大藪春彦の原作よりも
もっと人間っぽいところを出したいですね』と話されてますが…(笑)
ともあれ『探偵物語』は、毎回毎回アドリブ満載で(笑)
セリフはもちろん、設定やストーリーまでも
変更してしまうほどだったらしく
一番の被害者(笑)脚本家の丸山昇一さんは…
脚本家はあまり撮影現場に行きません
だから、内容の変更を知るのは試写を観る時なんです
脚本家なら誰しも、勝手に内容を変えられるとイヤだし怒りたくもなるけど
あそこまで変えられると笑うしかないですよ(笑)
作品が盛り上がったなら、元ネタを提供できて幸せだったと…(笑)
こんな自由にアレンジできるのも
一話完結のドラマならではですよね…と話されてますが
第13話のラストで、工藤ちゃんが岸田森さん演じる
『怪盗103号』と対決するシーンは
元々、殴り合う内に盗んだ宝石が転がり
それを奪い合った二人が赤外線センサーに触れてしまい
一緒に屋上から脱出するというものだったのが
ナゼか『指示棒(笑)』を使って
『怪傑ゾロ』のフェンシング対決みたいになり
103号が着用していたカツラが取れるという内容に…(笑)
もちろん、脚本には『カツラ』の『カ』の字もアリマセン(笑)
『ハゲ』を見られて泣いてしまった(笑)103号に
工藤ちゃんが言った『俺だってさ、下半身無毛症なんだよ』
…というセリフも、もちろんアドリブですよね(笑)
松田さんがナレーターを務められていた『次回予告』で
『酒飲んで現場へ来る』『セリフの覚えは悪い』と紹介された(笑)
石橋蓮司さんは、このマガジンのインタビューで…
『確かに、撮影当日まで台本を読まなかったけど(笑)
「探偵物語」の現場では、色々変更があるから
入念な役作りをしても無駄ってことも判ってる訳ですよ(笑)』と話され
また、当時の映画業界についても…
『ある時、新宿で飲んでたら
当時助監督だった崔洋一がやって来て
「明日撮影があるから出て下さい」って言われたんですが
その店から直接、現場に行って撮ったのが
「最も危険な遊戯」の麻雀シーン
今だったら、絶対あり得ないでしょ?(笑)』とおっしゃってます
準レギュラーの『骨董屋・飯塚』役でいらした清水宏さんも
『台本に書かれているセリフを覚えた記憶がない(笑)』そうだけど
それは、清水さん最初の登場回からして
松田さんに『映画の話をする』と言われ
『ベニスに死す』を観た、観ないって感じでやろうと
その場で話し合われたことに始まり(笑)
『次の撮影までに何か映画を観て来いよ
それで感想を言えば良いから』と言われたからなんだとか…(笑)
同じく準レギュラーの『イレズミ者』役・野瀬哲男さんに至っては
監督が用意された15人のエキストラの方々の代りに
松田さんが『コイツ1人でいい』と強く主張なさって
急遽、ご出演が決定したようです(笑)
ちなみに…『裸で出て来い』と言われた野瀬さんは
その時に穿いてらした赤いパンツより『違うのがいいな』と思われ
助監督の方のパンツを借りて、お出になったらしい(笑)
ただの裸じゃ面白くないからと
背中に『イレズミ者』と書かれたみたいですが(笑)
その他にも口紅で桜の花びらを一枚描いておられ
本当は毎回、一枚ずつ描き加えて行って
最終回には、背中が桜で満開になるはずだったそうで
松田さんは、そういう全体の流れを考えたアイデアを
歓迎される方だったという
ただ『いつ何が来るか判らないから
張り詰めた緊張感の中で芝居してた』と清水さん
松本刑事役の山西道広さんも
『(松田さんは)ベースに、芝居の相手に対して
緊張感がなくなったらダメって意識があったと思うよ』と話され
『ダンディ』役の重松収さんは
(松田さんの)撮影現場の雰囲気に慣れてない
ゲストの方は『なんだ、この空気は!?』と怖がると思うと…(苦笑)
さらに当時は、フィルムでの撮影だったため
ワンシーン撮るごとに確認することが出来ず
現像するまでどんな映像になっているか判らないので
『失敗できない』という気持ちが緊張感を増していたんだとか…
『NG大賞』をご覧になると羨ましく思われる(笑)反面
『あの時代の緊張感を経験したからこそ
今も俳優を続けていられる』と清水さん
山西さんは、スタッフの方も松田さんから
突然『こんな小道具を使いたい』と言われてもいいように
いつも色んなモノを用意していたと話されてますが
松田さんが監督に『これ使えない』とおっしゃると
スタッフの方々は『やった!』『ほら来た!』『出番だ!』と
張り切っていらっしゃったそうで(笑)
そんな真剣勝負の現場から生まれた番組が
面白くないはずないなあと再認識した次第です
11月10日発売の第13号で『探偵物語』全27話が完結しました♪
発売当初に奥さんが『だんだん入荷数が減って来るんじゃ…?』と
懸念していたよりは集めやすかったみたいだけど
それでも、発売日を2~3日過ぎて書店に行くと
店頭に見あたらないことがあったらしく
何軒かハシゴして、やっとゲットしたものも…(苦笑)
まあ、これで本来の目標は達成したことだし
今後は松田さん主演の映画で、気になる作品が収録されたものを
入手するんだろうと思っていたら
早速、第14号は『蘇える金狼』…(笑)
甲斐さん大絶賛の『日本の純文学』の映画化とあっては
見過ごす訳にはいかないでしょう(笑)
もっとも、松田さんは『文字は文字、映像は映像ですからね
大藪春彦の原作よりも
もっと人間っぽいところを出したいですね』と話されてますが…(笑)
ともあれ『探偵物語』は、毎回毎回アドリブ満載で(笑)
セリフはもちろん、設定やストーリーまでも
変更してしまうほどだったらしく
一番の被害者(笑)脚本家の丸山昇一さんは…
脚本家はあまり撮影現場に行きません
だから、内容の変更を知るのは試写を観る時なんです
脚本家なら誰しも、勝手に内容を変えられるとイヤだし怒りたくもなるけど
あそこまで変えられると笑うしかないですよ(笑)
作品が盛り上がったなら、元ネタを提供できて幸せだったと…(笑)
こんな自由にアレンジできるのも
一話完結のドラマならではですよね…と話されてますが
第13話のラストで、工藤ちゃんが岸田森さん演じる
『怪盗103号』と対決するシーンは
元々、殴り合う内に盗んだ宝石が転がり
それを奪い合った二人が赤外線センサーに触れてしまい
一緒に屋上から脱出するというものだったのが
ナゼか『指示棒(笑)』を使って
『怪傑ゾロ』のフェンシング対決みたいになり
103号が着用していたカツラが取れるという内容に…(笑)
もちろん、脚本には『カツラ』の『カ』の字もアリマセン(笑)
『ハゲ』を見られて泣いてしまった(笑)103号に
工藤ちゃんが言った『俺だってさ、下半身無毛症なんだよ』
…というセリフも、もちろんアドリブですよね(笑)
松田さんがナレーターを務められていた『次回予告』で
『酒飲んで現場へ来る』『セリフの覚えは悪い』と紹介された(笑)
石橋蓮司さんは、このマガジンのインタビューで…
『確かに、撮影当日まで台本を読まなかったけど(笑)
「探偵物語」の現場では、色々変更があるから
入念な役作りをしても無駄ってことも判ってる訳ですよ(笑)』と話され
また、当時の映画業界についても…
『ある時、新宿で飲んでたら
当時助監督だった崔洋一がやって来て
「明日撮影があるから出て下さい」って言われたんですが
その店から直接、現場に行って撮ったのが
「最も危険な遊戯」の麻雀シーン
今だったら、絶対あり得ないでしょ?(笑)』とおっしゃってます
準レギュラーの『骨董屋・飯塚』役でいらした清水宏さんも
『台本に書かれているセリフを覚えた記憶がない(笑)』そうだけど
それは、清水さん最初の登場回からして
松田さんに『映画の話をする』と言われ
『ベニスに死す』を観た、観ないって感じでやろうと
その場で話し合われたことに始まり(笑)
『次の撮影までに何か映画を観て来いよ
それで感想を言えば良いから』と言われたからなんだとか…(笑)
同じく準レギュラーの『イレズミ者』役・野瀬哲男さんに至っては
監督が用意された15人のエキストラの方々の代りに
松田さんが『コイツ1人でいい』と強く主張なさって
急遽、ご出演が決定したようです(笑)
ちなみに…『裸で出て来い』と言われた野瀬さんは
その時に穿いてらした赤いパンツより『違うのがいいな』と思われ
助監督の方のパンツを借りて、お出になったらしい(笑)
ただの裸じゃ面白くないからと
背中に『イレズミ者』と書かれたみたいですが(笑)
その他にも口紅で桜の花びらを一枚描いておられ
本当は毎回、一枚ずつ描き加えて行って
最終回には、背中が桜で満開になるはずだったそうで
松田さんは、そういう全体の流れを考えたアイデアを
歓迎される方だったという
ただ『いつ何が来るか判らないから
張り詰めた緊張感の中で芝居してた』と清水さん
松本刑事役の山西道広さんも
『(松田さんは)ベースに、芝居の相手に対して
緊張感がなくなったらダメって意識があったと思うよ』と話され
『ダンディ』役の重松収さんは
(松田さんの)撮影現場の雰囲気に慣れてない
ゲストの方は『なんだ、この空気は!?』と怖がると思うと…(苦笑)
さらに当時は、フィルムでの撮影だったため
ワンシーン撮るごとに確認することが出来ず
現像するまでどんな映像になっているか判らないので
『失敗できない』という気持ちが緊張感を増していたんだとか…
『NG大賞』をご覧になると羨ましく思われる(笑)反面
『あの時代の緊張感を経験したからこそ
今も俳優を続けていられる』と清水さん
山西さんは、スタッフの方も松田さんから
突然『こんな小道具を使いたい』と言われてもいいように
いつも色んなモノを用意していたと話されてますが
松田さんが監督に『これ使えない』とおっしゃると
スタッフの方々は『やった!』『ほら来た!』『出番だ!』と
張り切っていらっしゃったそうで(笑)
そんな真剣勝負の現場から生まれた番組が
面白くないはずないなあと再認識した次第です