大和田がカッコ良く会見場に現れたトコで、場面は「会見開始30分前」へ…
武田秘書から「先生、そろそろお時間です」と促され
箕部が「それじゃあ、行こうか」と執務室を出て行くと
留守を預かった「大島さん(笑)」は、武田秘書のPCの前に陣取り
スパイラルの瀬名社長に電話でレクチャーを受けながら履歴を復元し
箕部の隠し口座が、UAE銀行にあることを突き止め
それを白井大臣が、ラブリン黒崎に連絡すると
「どうも!白井大臣、これで100%確証が掴めたわ」とUAE銀行名古屋支店に急行
…って、箕部は、金融庁が身辺を探っていることに気づき
その指揮者だった黒崎を金融庁から追い出して始末したつもりが
政治家にとっては、金融庁より更に手強い国税庁に異動になったのは皮肉というか
異動先まで指示がなかったのをいいことに、官僚が一矢報いたってトコでしょうか?(笑)
ともあれ…大島さんから「大臣は早く会場の方へ…」と言われた白井大臣は
「ええ、その前にもう1つだけ…」と箕部が丹精込めて手入れしている盆栽を持ち上げると
「くたばれ!」という叫びと共に、思いっきり床に叩きつけスッキリとしたお顔(笑)
一方、黒崎は「ハイ、大和田ちゃん、手に入れたわよ!箕部の隠し口座
今、データで送ったから、よろしくね!」と連絡
大和田は、帝国航空にいたらしく?山久部長が「こちらです」と
黒崎から送られて来たデータを手渡すと「では、出撃と参りますか」…という訳で
場面は会見場に戻り…そのデータを手にした大和田が登場し
箕部が「ヤメろ!ヤメろ!ヤメろ!大和田~!ナンだ、それは!大和田!」と喚くと
大和田は「はあ~?ふあ~?」と耳に手を当てて
「スミマセン、最近ちょっと耳が遠くて…(笑)」と箕部の得意技を真似したあと(笑)
半沢にデータを手渡しながら「ハイ、1000倍
思いっきり、やり返しなさい」と告げると、静かに去って行き…って、惚れてまうやろ~!(笑)
…で、半沢は受け取ったデータを掲げながら
「こちらは、UAE銀行にあった口座情報です。山久さん、お願いします」と告げ
山久部長が、場内のモニターにそのデータを映し出すと
「ご覧の通り、名義人は箕部幹事長、あなたです
そして、こちらは先ほどお話ししたIS社の口座情報です」と2つの口座情報を指し示し
「IS社の口座から最初に現金が引き出されたのは、13年前の8月7日、1億円
そして、同じ日に箕部幹事長の口座には、76万2711ドルの入金が記録されています
UAE銀行で円をドルに替え、海外送金したのでしょう
これは、当時のレートに換算すると、ぴったり9千万円
1億から、口止め料1千万が引かれた額です
次の引き出し記録は、1ヶ月後の9月13日、今度は5億
そして、また同じ日に、こちらの海外口座に、日本円に換算して4億9千万円の入金
その次も、次も、次も…この2つの口座の出金と入金は全て同じ日に行われています
入金総額は、貸した20億を優に超える100億8千万に上ります」と説明
「そして、あなたはこれらの資金を選挙運動費用収支報告書にも
政治資金収支報告書にも記載していません
これはどういうことなんでしょうか?箕部幹事長」と訊ねると
「記憶にないな…失礼する」と席を立つ箕部
白井大臣がその前に立ちはだかり、退席を阻むと
半沢は「幹事長『記憶にない』で済むのは、国会答弁の時だけです
ここは国会ではありません!そんなバカげた言い訳、一般社会では通用しない
今、多くの国民があなたを見ているんです。国民に向け、きちんと説明してして下さい」と迫り
「おい!誰か~!」と周りを見回す箕部に
「誰も助けてはくれませんよ!」と白井大臣
「説明できないのなら謝罪すべきです
それが、政治家として、人として最低限度の義務ではないですか?」とキッパリ
更に半沢が「政治家の仕事は人々がより豊かに、より幸せになるよう政策を考えることのはずです
今、この国は大きな危機に見舞われています
航空業界だけでなく、ありとあらゆる業界が厳しい不況に苦しんでいる
それでも、人々は必死に今を耐え忍び、苦難に負けまいと歯を食いしばり
懸命に日々を過ごしているんです
それは、いつかきっとこの国にまた、誰もが笑顔になるような
明るい未来が来るはずだと信じているからだ
そんな国民に寄り添い、支え、力になるのが、あなた方政治家の務めでしょう
あなたは、その使命を忘れ、国民から目をそらし、自分の利益だけを見つめて来た
謝って下さい!この国で懸命に生きる全ての人に、心の底から詫びて下さい!」と詰め寄り
それでも何も応えない箕部に、白井大臣が「幹事長!やりなさい!国民のために」と一喝
思わず逃げようとする箕部の腕を掴み、背中を突き飛ばし「やって下さい!」
…って、江口のりこさん、役の上とはいえ師匠を叱りつけるの楽しんでません?(笑)
福澤監督は、テストをなさらない代わりに、同じシーンを10回前後お撮りになるそうですし…(笑)
ともあれ、会場中の人々が立ち上がって見守る中
箕部は無言で土下座をすると、逃げるように走り去り
マスコミ団が我も我もと、その跡を追って行き
半沢が「ありがとうございました」と礼を言うと
白井大臣は黙って右手を差し出し、がっちり握手
1000倍返しが終わったあとの動向がナレーションされ…
「東京中央銀行は、旧東京第一銀行時代、計13件
総額1,500億円にのぼる問題融資があったことを発表した
その場で、中野渡頭取が謝罪し、再発防止とモラルの徹底を誓った」…では
記者会見場で、頭取や大和田が深々と頭を下げているカットが流れ
「かたや、箕部啓治は、政治資金規制法違反の他、収賄と脱税の容疑で逮捕された
タスクフォースのリーダー乃原は、紀本・白井大臣の告発により
強要罪で弁護士会を退会処分となった」…では
執務室の椅子に呆然と座っている箕部と、段ボールを運び出す捜査員たちや
誰もいないタスクフォース本部で、デスクをひっくり返す乃原の姿が映り
「そして、帝国航空の立て直しは、メインバンクの開発投資銀行を中心に行われることとなった」
…というトコでは、開投銀の谷川女史が登場
「半沢さんの意思を、そして、この再建案を引き継ぎ
全身全霊をかけて、御社の自力再建を徹底的にサポート致します」と発言
神谷社長や山久部長が「よろしくお願いします」と頭を下げるシーンがあり
「白井亜希子は離党届を提出し、大臣を辞任
無所属議員として、一から出直すことを決めた」…では
スーツではなく、白いシャツ姿の白井が荷ほどきしているトコへ
「荷物、これだけですか?」と大島さん(笑)
「どうして…?」と驚く白井に「私も辞めて来ました
ここで秘書として使って頂けませんか?」と告げると
白井が返事をする前に「そうだ!花が届いてますよ、あなたのファンだという方から」と伝え
白井が出入口に向かうと「新事務所設立おめでとうございます!」と花ちゃん
白井は、このシーズン2で初めての清々しい笑顔でクランクアップ♪
いやあ、それにしても、これだけクオリティの高い俳優陣が揃ったドラマの中でも
江口さんの演技は燦然と輝いて見えました!さすがタイガー!(笑)
あ、でも、その「これは経費で落ちません」の第2弾が見送られたのは残念ですけど
前作と同じキャスト・スタッフなら…という多部未華子さんのお気持ちは理解できるというか
いち視聴者としても、そこは変えて欲しくないし…
この「半沢直樹」シーズン2だって、例えば頭取役が北大路欣也さんじゃなかったら
ずいぶんとガッカリしたんじゃないかと…?
そうそう!大島さんが「児嶋だよっ!」という動画の中で話されてましたが
最終回の台本は、情報漏洩を防ぐために
それぞれのキャストの方のラストカットまでしか書かれていないものが配られたらしく
「えっ!?最終回、笠松(のシーン)で終わるの!?」とガチで思われたそうです(笑)
「鉄の女」西田尚実さんも、ずっとラストが気になっていたとおっしゃっていたし
ネット社会になって、日本のテレビドラマも、かつての香港映画みたいに
「全ては脚本家と監督の頭の中」状態になって来たんだなあと…
まあ、特に今作は、原作とは違う部分も少なくなかったようですし
機密保持には気を遣われたのかも知れませんね?