ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

その後の探偵物語3

2015-12-02 14:11:36 | 日記
今回は、松田優作さんの酒豪伝説です(笑)

松田さんが愛したジャズ・バー『LADY JANE』は
映画『破れたハートを売り物に』の中の一篇
『ヤキマ・カナットによろしく』の舞台になったお店ですが

このDVDマガジンに紹介されていた松田さんの『指定席』は
映画の中の甲斐さんが座っておられた席…じゃアリマセンでした(笑)

ともあれ、外観は当時のままだそうだし
松田さんが最後に入れられたというボトルも
大切に保管されているんだとか…

その『EARLY TIMES』には、キープメダルではなく
何て言うんだっけ?テプラーの前身みたいな(苦笑)
アルファベットをエンボス加工したシールが貼られ

そこには『116 MATSUDA』と打たれてるんだけど
この『116』という数字は、奇しくも松田さんのご命日…!?

『バーボン好き』と言われた方ですが、美由紀夫人によれば
焼酎や日本酒もよく召し上がっておられたらしく

ご自宅には、オリジナルのマッチまで作られた(笑)ホームバーがあり
あらゆる種類のお酒を揃えられて
お仲間を連れていらした時には
そのバーカウンターで酌み交わされていたんだとか…

それはさておき…山西道広さんは松田さんから
『今、ケンカが起こっちゃってさ』との電話を受けられ

確かに電話の向こうで『てめえ~、コノヤロー!』と
騒いでる声が聞こえて来るものの
『「あっ、こりゃ芝居だな」と判るくらい下手な芝居だった』そうで(笑)

でも、松田さんが真面目に
『お前が来てくれないと収まらないんだよ』とおっしゃるので(笑)
そのお店に出向いて行かれると
松田さんは『来たよ、来たよ』と
イタズラが成功した楽しそうなお顔で迎えて下さったという(笑)

松田さんとお飲みになる時は、必ず朝まで(笑)が基本らしく(笑)
皆さん口を揃えて『帰して貰えなかった』と…(苦笑)

松田さんが以前にお住まいだった家に招かれた際には
終電近くになると、決まって饒舌になられたとの証言も…(笑)

松田さんご自身は、ずっと同じペースで飲まれ
朝になっても全く変わらないほど、お酒が強かったようで

『LADY JANE』の前で、朝の10時(笑)頃に撮られたという
松田さんの写真を見る限り
とても一晩中、飲み明かされたとは思えない
爽やかな表情をなさってます(笑)

もっとも、おつきあいされた皆さんは『毎回倒れた(苦笑)』やら
〆の一杯と差し出されるテキーラで『大変な目に遭った』やら…(汗)

それでも後日、その飲み会の話が出た時に
『覚えていない』とは言えないので(苦笑)
緊張して飲まれていたせいか?
気分が悪くなることはなかったんだとか…(苦笑)

『しこたま飲んでも酔えない(笑)』生活を経験なさった後
『酒を飲んだら酔って良いんだ(笑)』と気づかれてからは

『気持ちよく飲めるようになった』とか
『ちょっと飲んだだけでポ~と眠くなる』との声も…(笑)

そんな皆さんは、かつて松田さんが文学座時代に立ち上げられた
演劇集団『F企画』からのおつきあいで

同じ頃にやはり劇団を主宰されていた大木雄高さんが
『金に困って(笑)』オープンなさった『LADY JANE』に

皆さんが顔を見せられるようになったのは
松田さんが『どんな店なのか?』お知りになりたくて
偵察を頼まれたんじゃないか?と大木さん(笑)

その後、松田さんも来店されるようになったものの
最初は『いらっしゃい』以外、全く言葉を交わされなかったそうですが

ある日突然、松田さんから
『ご主人、こっち来て一緒に飲みませんか?』と誘われ
映画の話で盛り上がり、一気に仲良くなられたらしい

『佇まいやニュアンスって言葉が好きで
ポイントで人の気持ちにスッと入って来る』

『いつも端の方から周りを見ていたのは
中心にいると物事がよく見えなくなるって判ってたんじゃないか』
と話されてますが、撮影現場でも

ご自身の出番じゃないシーンの撮影もじっと見守られ
その空気感や共演者の方の雰囲気を掴んで
次のご自身の演技に採り入れておられたという

以来、松田さんが取りたての免許証を自慢しに来られたり(笑)
美由紀さんのお仕事に関して
『アイツが復帰したら、俺は絶対に負ける』と漏らされたり
親しくおつきあいなさっていたようです

もっとも、二人きりで旅行なさったのは
遺作となったドラマ『華麗なる追跡』のロケ地・タイだけで

『子供のように自然と戯れ、はしゃぐ姿』も
『痛くてやってられないと薬を飲む姿』も
大木さんがご覧になったことのない姿だったと…

それまで、松田さんの性格を考えると
『旅の仕方が判ってない(笑)』とか言われて
モメるんじゃないかと思われ(苦笑)

二人きりの旅行は『やんわりと断っていた』大木さんが
最初で最後にご一緒なさったのは
やはりご縁がおありだったんでしょうね
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