甲斐さんは特に触れていらっしゃらなかったけど
こちらも実話に基づいたクリント・イーストウッド監督作品です
近年、緻密な調査を元に「ハドソン川の奇跡」や
「15時17分、パリ行き」などを実写化していたものの
主演にはトム・ハンクスや事件の当事者を起用し、監督業に徹していたのが
ついに「グラン・トリノ」以来、11年ぶりの主演復帰♪
イーストウッドに「インタビューするのは、これでもう5回目」とおっしゃる町山智浩さんも
「『グラン・トリノ』の時は、これで最後だと言っていたが…」と思われたらしい(笑)
当のイーストウッドは「私はいつも辞める辞めると言い続けてるんだ
そんなに正直な人間じゃないと証明したくてね(笑)」と軽くかわしてますけど(笑)
「やりたい!」と思ったら、前言を翻してでも実行するというのは
自分の気持ちに「正直」だからじゃないかと…?(笑)
イーストウッド自身も「まずシナリオを先に読んでね
それから、基になったニューヨークタイムズの記事を読んだ
それで、この役を、他の誰かに譲りたくなかった
他の誰かの演出で演じたくもなかった
だから両方自分でやったのさ」と話してます
撮影当時のイーストウッドは、この作品のモデルとなった
麻薬の「運び屋」レオ・シャープと同じ87歳
パンフレットに掲載されているレオじいちゃんの写真を見て
そのクリソツぶりにビックリ!(笑)
映画の冒頭、背中をまるめ、筋ばった体でヨチヨチ歩くイーストウッドを見て
「あのダーティハリーが…ああ、年とったなあ…」と
胸の奥が痛くなるような気分になったんだけど
「アメリカン・スナイパー」でもイーストウッドとタッグを組んだ
ブラッドリー・クーパーによれば…
「88歳という年齢で、クリントが年寄りのように
『演じなければならない』という点が、彼の凄いところだよ
カンガルーみたいに椅子から飛び出す、アスリートみたいなクリントが
もう何年も棺桶に片足突っ込んでいるような人物を演じるのを見るのは楽しかった」んだとか…(笑)
まあ、映画の中でも、1度に2人の女性とベッドインするシーンがあったし…(笑)
もっとも、イーストウッドと同年代の山田洋次監督は
「若い美女と遊ぶくだりは、少し現実離れしてましたね(笑)」とおっしゃってますが…(笑)
ちゃんとしたIDを持つ退役軍人で
長年、園芸家として、車で国内中を駆け回り
犯罪歴はもちろん、違反切符を切られたことさえ1度もなく
法定速度内の安全運転で、大量のコカインを運ぶ87歳(笑)
「輸送中」にも関わらず、タイヤがパンクして立ち往生している一家がいれば
車を停めて、手助けをしてやったり
警官にトランクを見せるよう言われても
とりとめのない話で煙に巻きながら機転を働かせたり
食えないじいちゃんと言うか、まさに適任?と言うか…(笑)
トラブル続出の「グリーンブック」に比べると
カーラジオに合わせて、鼻唄を歌いながら
緊張感ゼロのただのドライブと化している(笑)道中は
のどかなロードムービーを観ているようだったし(笑)
ヒスパニック系のマフィアや黒人たちに分け隔てなく接する
愛嬌たっぷりの主人公のキャラクターが
強面の方々やトンがった若者たちまで惹きつけて行く様子に
「トニー」とは違った魅力を感じました
アンディ・ガルシア演じる麻薬カルテルのボスも
この最年長の運び屋を大いに気に入り
前述の美女をプレゼントするんだけど
最初に携帯電話を渡された時は、使い方も判らず(笑)
メールは無理だと判断した若い衆は
「とにかく、電話が鳴ったら出ろ!」とだけ言い含めたものの
次の取引の時に新しい携帯を渡すと
「まだ、前の電話を持ってる」と「証拠品」を差し出すじいちゃん(笑)
でも「イカレじじい」と笑っていた若い衆たちも
いつしか「タタ(おじいちゃん)」と呼んで慕うようになって行くあたり
イーストウッドの演技力なのか、レオじいちゃんが魅力的だったのか…
ただ、我が家が「2本立て」を敢行した日は
その映画館の「レディースデー」に当たっていて
「グリーンブック」では、観客の9割以上が女性だったのに対し
「運び屋」は、シニア男性が圧倒的に多く、ボクなんか、まだまだ「若輩者」で(笑)
「さすがイーストウッド!」って感じだったんですが
この諸先輩方が「グリーンブック」での鼻をすする音に負けないくらい
うるうると涙しておられたのは
年をとって涙もろくなられた…と言うと聞こえが悪いけど
「チコちゃん」でも取り上げられていたように、年齢と共に経験値が上がり
我が身に置き換えて考えることがお出来になるからで
イーストウッドの脚色という「主人公と家族の関係」に
ご自身を投影なさったり「ある!ある!」と共感された結果じゃないかと…?
決して「良き家庭人」ではない(失礼!)
イーストウッドならではの演出というか
日本のシニア世代にとっては「当たり前」だった「夫」や「父」の姿が
「運び屋」をやる以上に、取り返しのつかない「罪」として描かれていて
胸に迫る…イヤ、身につまされるんですよねぇ…
こちらも実話に基づいたクリント・イーストウッド監督作品です
近年、緻密な調査を元に「ハドソン川の奇跡」や
「15時17分、パリ行き」などを実写化していたものの
主演にはトム・ハンクスや事件の当事者を起用し、監督業に徹していたのが
ついに「グラン・トリノ」以来、11年ぶりの主演復帰♪
イーストウッドに「インタビューするのは、これでもう5回目」とおっしゃる町山智浩さんも
「『グラン・トリノ』の時は、これで最後だと言っていたが…」と思われたらしい(笑)
当のイーストウッドは「私はいつも辞める辞めると言い続けてるんだ
そんなに正直な人間じゃないと証明したくてね(笑)」と軽くかわしてますけど(笑)
「やりたい!」と思ったら、前言を翻してでも実行するというのは
自分の気持ちに「正直」だからじゃないかと…?(笑)
イーストウッド自身も「まずシナリオを先に読んでね
それから、基になったニューヨークタイムズの記事を読んだ
それで、この役を、他の誰かに譲りたくなかった
他の誰かの演出で演じたくもなかった
だから両方自分でやったのさ」と話してます
撮影当時のイーストウッドは、この作品のモデルとなった
麻薬の「運び屋」レオ・シャープと同じ87歳
パンフレットに掲載されているレオじいちゃんの写真を見て
そのクリソツぶりにビックリ!(笑)
映画の冒頭、背中をまるめ、筋ばった体でヨチヨチ歩くイーストウッドを見て
「あのダーティハリーが…ああ、年とったなあ…」と
胸の奥が痛くなるような気分になったんだけど
「アメリカン・スナイパー」でもイーストウッドとタッグを組んだ
ブラッドリー・クーパーによれば…
「88歳という年齢で、クリントが年寄りのように
『演じなければならない』という点が、彼の凄いところだよ
カンガルーみたいに椅子から飛び出す、アスリートみたいなクリントが
もう何年も棺桶に片足突っ込んでいるような人物を演じるのを見るのは楽しかった」んだとか…(笑)
まあ、映画の中でも、1度に2人の女性とベッドインするシーンがあったし…(笑)
もっとも、イーストウッドと同年代の山田洋次監督は
「若い美女と遊ぶくだりは、少し現実離れしてましたね(笑)」とおっしゃってますが…(笑)
ちゃんとしたIDを持つ退役軍人で
長年、園芸家として、車で国内中を駆け回り
犯罪歴はもちろん、違反切符を切られたことさえ1度もなく
法定速度内の安全運転で、大量のコカインを運ぶ87歳(笑)
「輸送中」にも関わらず、タイヤがパンクして立ち往生している一家がいれば
車を停めて、手助けをしてやったり
警官にトランクを見せるよう言われても
とりとめのない話で煙に巻きながら機転を働かせたり
食えないじいちゃんと言うか、まさに適任?と言うか…(笑)
トラブル続出の「グリーンブック」に比べると
カーラジオに合わせて、鼻唄を歌いながら
緊張感ゼロのただのドライブと化している(笑)道中は
のどかなロードムービーを観ているようだったし(笑)
ヒスパニック系のマフィアや黒人たちに分け隔てなく接する
愛嬌たっぷりの主人公のキャラクターが
強面の方々やトンがった若者たちまで惹きつけて行く様子に
「トニー」とは違った魅力を感じました
アンディ・ガルシア演じる麻薬カルテルのボスも
この最年長の運び屋を大いに気に入り
前述の美女をプレゼントするんだけど
最初に携帯電話を渡された時は、使い方も判らず(笑)
メールは無理だと判断した若い衆は
「とにかく、電話が鳴ったら出ろ!」とだけ言い含めたものの
次の取引の時に新しい携帯を渡すと
「まだ、前の電話を持ってる」と「証拠品」を差し出すじいちゃん(笑)
でも「イカレじじい」と笑っていた若い衆たちも
いつしか「タタ(おじいちゃん)」と呼んで慕うようになって行くあたり
イーストウッドの演技力なのか、レオじいちゃんが魅力的だったのか…
ただ、我が家が「2本立て」を敢行した日は
その映画館の「レディースデー」に当たっていて
「グリーンブック」では、観客の9割以上が女性だったのに対し
「運び屋」は、シニア男性が圧倒的に多く、ボクなんか、まだまだ「若輩者」で(笑)
「さすがイーストウッド!」って感じだったんですが
この諸先輩方が「グリーンブック」での鼻をすする音に負けないくらい
うるうると涙しておられたのは
年をとって涙もろくなられた…と言うと聞こえが悪いけど
「チコちゃん」でも取り上げられていたように、年齢と共に経験値が上がり
我が身に置き換えて考えることがお出来になるからで
イーストウッドの脚色という「主人公と家族の関係」に
ご自身を投影なさったり「ある!ある!」と共感された結果じゃないかと…?
決して「良き家庭人」ではない(失礼!)
イーストウッドならではの演出というか
日本のシニア世代にとっては「当たり前」だった「夫」や「父」の姿が
「運び屋」をやる以上に、取り返しのつかない「罪」として描かれていて
胸に迫る…イヤ、身につまされるんですよねぇ…