今回も読書繋がりです。
ボクの奥さんは高校生の時に栗本薫さんを知った。
といっても作家としてではなく、
評論やエッセイを書かれる時やテレビに出演される時にお使いになる名前
『中島梓』さんとしてである。
正直なところ、理屈っぽくてちょっと苦手なタイプの人だと思ったそうだ。
しかし、奥さんが甲斐さんのファンだと知る友人が、
雑誌に載っていたと言って見せてくれた切り抜きには、
楽し気に笑う甲斐さんと中島さんの写真が!
同い年でB型同士、お互いの職業(本と音楽)が趣味で、
お酒や麻雀も嗜むとあってたちまち意気投合。
この雑誌の対談前後も交流があったらしい。
数年後、奥さんは書店の片隅で一冊の本を見つける。
『翼あるもの 栗本薫著』
前置きに、この作品のタイトルは、甲斐よしひろの同名の曲から…と書かれていた。
それだけなら、パラパラとページをめくって本棚に返したかも知れない。
だが、表紙が竹宮恵子さんのイラストで、
内容は竹宮さんの代表作『風と木の詩』のような設定の物語だと知り、
俄然、興味を惹かれてしまったそうだ。
内容に関して、???な方のために、栗本さんの前置きを引用しておこう。
…この作品は、いくぶん特殊な設定と、世界とをもっている。
(中略)むしろ8割の男性読者には、
なるべく読まないでくれるようお願いしたいほどだ。
甲斐さんがこの作品を読んだかどうかは定かではないが、
ともかく奥さんは、それ以降、栗本さんの作品を全て読み尽くし、
ギネス認定された長編シリーズも栗本さんが亡くなるまで読み続けた。
このシリーズの主要登場人物の一人が吟遊詩人で、
甲斐バンドの『吟遊詩人の唄』を唄う場面も出て来るらしい。
ボクも『天国への階段』という短編集を読んだのだが、
この短編集の中で『ポップコーンをほおばって』が一番面白かった(笑)
かつて東京のライブ会場では、よく栗本さんをお見かけしたのに
最近は来られてないのかな?と気にしていたら、
その後すぐに入院され、そのまま帰らぬ人となってしまわれた。
栗本さんの息子さんと甲斐さんのお嬢さんが、
お互いそうとは知らず、大学の友人だったことを甲斐さんが知り、
ラジオで栗本さんのことを話していたらしい。
そして、奥さんは今でも頻繁に栗本さんの本を読んでいる。
未完のまま途絶えてしまった長編シリーズの続きは、
想像するしかないのだけれど…
ボクの奥さんは高校生の時に栗本薫さんを知った。
といっても作家としてではなく、
評論やエッセイを書かれる時やテレビに出演される時にお使いになる名前
『中島梓』さんとしてである。
正直なところ、理屈っぽくてちょっと苦手なタイプの人だと思ったそうだ。
しかし、奥さんが甲斐さんのファンだと知る友人が、
雑誌に載っていたと言って見せてくれた切り抜きには、
楽し気に笑う甲斐さんと中島さんの写真が!
同い年でB型同士、お互いの職業(本と音楽)が趣味で、
お酒や麻雀も嗜むとあってたちまち意気投合。
この雑誌の対談前後も交流があったらしい。
数年後、奥さんは書店の片隅で一冊の本を見つける。
『翼あるもの 栗本薫著』
前置きに、この作品のタイトルは、甲斐よしひろの同名の曲から…と書かれていた。
それだけなら、パラパラとページをめくって本棚に返したかも知れない。
だが、表紙が竹宮恵子さんのイラストで、
内容は竹宮さんの代表作『風と木の詩』のような設定の物語だと知り、
俄然、興味を惹かれてしまったそうだ。
内容に関して、???な方のために、栗本さんの前置きを引用しておこう。
…この作品は、いくぶん特殊な設定と、世界とをもっている。
(中略)むしろ8割の男性読者には、
なるべく読まないでくれるようお願いしたいほどだ。
甲斐さんがこの作品を読んだかどうかは定かではないが、
ともかく奥さんは、それ以降、栗本さんの作品を全て読み尽くし、
ギネス認定された長編シリーズも栗本さんが亡くなるまで読み続けた。
このシリーズの主要登場人物の一人が吟遊詩人で、
甲斐バンドの『吟遊詩人の唄』を唄う場面も出て来るらしい。
ボクも『天国への階段』という短編集を読んだのだが、
この短編集の中で『ポップコーンをほおばって』が一番面白かった(笑)
かつて東京のライブ会場では、よく栗本さんをお見かけしたのに
最近は来られてないのかな?と気にしていたら、
その後すぐに入院され、そのまま帰らぬ人となってしまわれた。
栗本さんの息子さんと甲斐さんのお嬢さんが、
お互いそうとは知らず、大学の友人だったことを甲斐さんが知り、
ラジオで栗本さんのことを話していたらしい。
そして、奥さんは今でも頻繁に栗本さんの本を読んでいる。
未完のまま途絶えてしまった長編シリーズの続きは、
想像するしかないのだけれど…