11月1日
東北音楽教育研究大会@仙台市・日立システムズホール仙台/旭ヶ丘市民センター
朝から仙台行き.
午前中は創作と歌唱の公開授業を見せてもらいました.
一つ目の創作の授業は, 方丈記を題材にその言葉からイメージを膨らませ, それを相応しい音素材に結び付けながら音楽を作っていくというもの.
方丈記の「音読」から生まれるイメージを音楽づくりの素材として取り上げるということが素敵でした.
生徒たちによって思い思いに読まれた方丈記は, 当然イントネーションや質感が異なります.
そこから表現意図を設定して, 音素材を選択し音楽作品をつくる, という取り組みだったのですが, 「この言葉のイメージを表すにはどの楽器がいいか」, 「質感の差をつけるにはどう楽器を演奏したらいいか」…, と考える生徒たちはとても楽しそうでした.
二つ目の歌唱の授業は, 武満徹「小さな空」の歌い方について, その表現方法を考えたうえでグループごと演奏を批評的に検討し, その表現を磨いていこうとするもの.
その後の講評会でもありましたが, たとえば「もっと優しく歌う」と生徒が楽譜をマークして書いたときに (書いてしまえば単純な表現になってしまいがちです), そう書く前に考えたことをどう大事にするか…, というところが難しいなと思いました.
それでも, 1つの楽曲についてクラスであれこれ言いながら表現を作っていくという経験は, やはり楽しいものだと思います.
男子生徒たちも活発に取り組んでいて, 活気のある授業でした.
(噂には聞いていた「注目!礼!」の始業・終業の号令も印象的でした)
午後からはグループに分かれてのワークショップ検討会と研究演奏 (という不思議な名前の, 演奏発表).
研究演奏では宮城県小・中・高 作詞・作曲コンクールの受賞作品が演奏されました.
最後の全体会で佐野靖先生がおっしゃっていたとおり, 今回の研究大会では小・中・高とも創作についての公開授業があって (なんと中学校は4本あった公開授業すべてが創作の授業), そして研究演奏も創作…, と, 徹底して音楽づくりに拘った発表がなされました.
やっぱり楽しいですよ, 音楽づくりは.
改めてそう思った一日でした.
山形経由での帰り道, 赤湯の路上温度計は2度!
雪が降りそうな寒さです.
(ド:高鈴「ただひたすらに」)