のどのど日記

昨日ものどのど,今日ものどのど.
明日は…?

水の戯れ

2013-11-10 | のどのどぬ人

11月10日
河村尚子ピアノリサイタル@白鷹町・AYu:M

昨日 物置から車までタイヤを数メートル運んだだけなのに, なんと両腕が筋肉痛の日曜日… (いや, とにかく重いんです).
はい, 運動不足です.

今日聴いた河村尚子さんのピアノは, 音色が本当に多彩!
ラヴェル「水の戯れ」が白眉でした.
まるで画家のようなピアニスト.
無邪気で, お洒落で, 無垢で…, あんな「水の戯れ」は初めて聴きました.

(ド)

シュールホフのアリア

2013-11-04 | のどのどぬ人

11月4日
舘野泉&ラ・テンペスタ室内管弦楽団 77歳のピアノ協奏曲@山形テルサホール

部活を終えて帰って来てテレビを点けると, EテレでハートネットTV(「即興が世界をつなぐ:大友良英と音遊びの会の仲間たち」)をやっていました.
8年目を迎える「音遊びの会」(大学のときの先輩が主催している神戸の団体→http://otoasobi.main.jp/)のイギリスツアーの特集だったのですが…, 思わず見入ってしまいました.
だって, プレーヤーもフロアも, みんなホントに楽しそう!

音は水紋か.
ポツりと発せられた音はそこにいる人々を包み込み, ぶつかって形を変え拡がっていき, 円の中心が変わりまた水紋が発生して….
音が連鎖していく様子を見ながら, そんなことを感じていました.
素敵です.
(ちなみに, 山形でも「アジェンダやまがた」(のどのどの3rdアルバムにflで参加してくれた久光先生がメンバー)による素敵な活動が始まっています)

そんな気持ちを胸に, 夕方テルサへ.
はぁ…, なんて優しく滲み出す, やわらかいピアノなのでしょう.
初めて生で聴いた舘野さんの音は, ピアノってこんな音が出るメディアだったのか…と, 気付いたら口を開けっ放しでポケ~っとなってしまっていた 聴いたことのないような音.
正直, 驚きました.
そして…, 心から幸せな時間でした.
また是非, 聴きに行きたいと思っています.
(ぺダリングの妙に, 南聡のピアノソナタをちょっと思い出したり…)

(ド:山形市「カシミール」のパワフルカリーセット (!). じゃがいもとチキンのカレー, 美味しかったけど不本意ながら間食できず…. おなかいっぱいです)

小笠原珈琲

2013-11-03 | のどのどぬ人

11月3日

このあいだ寄った宮城県図書館.
雑誌の種類が多くて, わくわくしながら色んなのを眺めてました.
(たとえば「電気学会誌」のような専門分野の雑誌, 訳も分からず読むのが好きです)

開架されている雑誌の中に, 大阪ガスの広報誌「CEL」(104号)がありました.
特集テーマは「余暇から本暇へ」.
その中で, 「北海道農民管弦楽団」という素敵なオーケストラが紹介されていました.
農閑期に練習を重ね, 一年に一度の演奏会を開催しているというユニークなオケです.
まさに賢治の世界が, 北海道にあったとは….
素敵な記事でした (記事はwebでも見られるようです).

(ド:Hanako FOR MEN(vol.9)は珈琲特集, 小笠原のコーヒー栽培が紹介されていました. う~ん, 行ってみたい!)

ysaÿe

2013-11-02 | のどのどぬ人

11月2日
バリ島のガムラン音楽と舞踊:サリ・メカール小国町公演2013@小国町・旧小玉川小中学校体育館

天気が良く行楽日和の一日, あと少しで真っ赤になりそうな赤芝峡を通って, 小国行き.
道路沿いにススキは噎せ返っていて, その薄い黄土色から始まる層は, 山頂の赤茶色までグラデーションになって続いていました.
ご案内をいただいていたガムランの演奏会を聴きに行って来たのですが, いつもながら この山の中でガムランを聴けるという不思議を噛みしめながら, 小玉川へ.

アンセル(突然仕掛けられるブレイク)にニヤけ, ゴングの循環ループに浸りながら揺蕩うのが僕の聴き方ですが, 今日は はじめて観た男性の踊りも演目にありました.
「トペン・トゥア」という老人の踊りと, 「トペン "アルサ・ウィジャヤ"」という王様の踊り.
同じ人が踊っているのに雰囲気が全く違っておもしろかったです.
途中, 「ブレガンジュール」(チェンチェンという大きなシンバルが素敵)と「ペンデット」の2曲では, 大人になった小玉川の元・子どものみなさんも演奏に参加.
素敵です.
そして最後に演奏された「トゥルナ・ジャヤ」は, アップテンポでリズムもかなり複雑な一曲.
大迫力・大音量で演奏会は幕を閉じました.

サリ・メカール(ガムラン・グループ)が小玉川で初めて公演を行ったのが (地元の子どもたちとともに), 平成15年の国民文化祭のとき.
それから今年で10年目になります.
本当に, (何度も言いますが) あの山の中で10年前にガムランが演奏されたということが, やっぱりすごいです.

会場となった旧小玉川小中学校には, studioこぐま によるアート作品も展示されていました (「芸術の収穫祭かっきり祭2013」の展示は11月30日まで).
澄んだ秋の空気にぴったり, 素敵な作品の数々が旧校舎の色んなところで観られます.
帰りには たまたまお送りした地元のおばあちゃんに梅花皮荘の温泉券をいただいて, やっぱり小玉川はいいなぁ, と改めて思った日曜日.

(ド:和波孝禧が弾く, イザイの無伴奏バイオリン・ソナタ. なんでしょうか, この波動は)

会いたいと思うほど

2013-11-01 | のどのどぬ人

11月1日
東北音楽教育研究大会@仙台市・日立システムズホール仙台/旭ヶ丘市民センター

朝から仙台行き.

午前中は創作と歌唱の公開授業を見せてもらいました.
一つ目の創作の授業は, 方丈記を題材にその言葉からイメージを膨らませ, それを相応しい音素材に結び付けながら音楽を作っていくというもの.
方丈記の「音読」から生まれるイメージを音楽づくりの素材として取り上げるということが素敵でした.
生徒たちによって思い思いに読まれた方丈記は, 当然イントネーションや質感が異なります.
そこから表現意図を設定して, 音素材を選択し音楽作品をつくる, という取り組みだったのですが, 「この言葉のイメージを表すにはどの楽器がいいか」, 「質感の差をつけるにはどう楽器を演奏したらいいか」…, と考える生徒たちはとても楽しそうでした.
二つ目の歌唱の授業は, 武満徹「小さな空」の歌い方について, その表現方法を考えたうえでグループごと演奏を批評的に検討し, その表現を磨いていこうとするもの.
その後の講評会でもありましたが, たとえば「もっと優しく歌う」と生徒が楽譜をマークして書いたときに (書いてしまえば単純な表現になってしまいがちです), そう書く前に考えたことをどう大事にするか…, というところが難しいなと思いました.
それでも, 1つの楽曲についてクラスであれこれ言いながら表現を作っていくという経験は, やはり楽しいものだと思います.
男子生徒たちも活発に取り組んでいて, 活気のある授業でした.
(噂には聞いていた「注目!礼!」の始業・終業の号令も印象的でした)

午後からはグループに分かれてのワークショップ検討会と研究演奏 (という不思議な名前の, 演奏発表).
研究演奏では宮城県小・中・高 作詞・作曲コンクールの受賞作品が演奏されました.
最後の全体会で佐野靖先生がおっしゃっていたとおり, 今回の研究大会では小・中・高とも創作についての公開授業があって (なんと中学校は4本あった公開授業すべてが創作の授業), そして研究演奏も創作…, と, 徹底して音楽づくりに拘った発表がなされました.
やっぱり楽しいですよ, 音楽づくりは.
改めてそう思った一日でした.

山形経由での帰り道, 赤湯の路上温度計は2度!
雪が降りそうな寒さです.

(ド:高鈴「ただひたすらに」)