11月27日
ぷらっとほーむ(山形のNPO)のwebで目にして以来 気になっていた, 「食とくらしの映画祭」(@フォーラム山形).
その中から, 今日は「世界が食べられなくなる日」という映画を観てきました.
「THE FUTURE TIMES」の5号(webでも読めます)で, この映画を撮り始めたのは次世代への恥ずかしさからだ, と言っていたジャン=ポール・ジョー監督 (「THE FUTURE TIMES」, 「音楽は人間の表現のなかの"一次産業"だ」という, 3号の農業音楽論(中沢新一×後藤正文)も面白いです).
遺伝子組み換えと核エネルギーという「20世紀に世界を激変させた二つのテクノロジー」(劇中の表現)を巡るドキュメンタリーでしたが…, とてもショッキングな内容でした.
前半はGM作物(遺伝子組み換え作物)を摂取した際の影響について調べた長期実験について.
3か月間では影響が現れなかったものが, ラットの平均寿命である2年間というスパンで実験をすると通常の3~4倍の腫瘍発生率・死亡率が報告された (つまり, これまでは3か月だけの実験結果を根拠に「安心・安全です」と言われてきたということ), というものです.
この遺伝子組み換え食品の大量輸入国が…, 日本なのだといいます.
農産物と加工食品には遺伝子組み換え食品の表示義務が課せられている日本ですが (といっても, この「表示義務」にも様々なカラクリがあるようです), 飼料には表示の義務がありません.
日本はトウモロコシの世界最大の輸入国で, その約9割がアメリカ産.
その88パーセントがGM品種で, それが主に家畜の飼料をはじめ, 食用油やコーンスターチなどの原料に使われているといいます (以上, 映画パンフレットより).
ラットの実験をみる以上, GM食品は百害あって一利なし.
そんな…, じゃあ肉は食べられないじゃないか….
原発のことはもちろん, 遺伝子組み換え食品のことも, そしてTPPのことも…, もっともっと考えて自分たちで調べなければならないなぁ (WHO(IAEAの許可なしには調査書を公開できない)だって事実隠蔽をしているかもしれないなんて…), と改めて思いながら映画館を後にしてきました (ちなみに, 映画の後半では福島第一原発事故以降の日本の農業について目が向けられます).
※写真は久しぶりに寄った蔵王. もう雪が積もっていました.
(ド:フォーラム山形に置いてあった「ぷらっとほーむクロニクル」という冊子. たくさんの方々が関わった10年だったんだなぁ, と, ひとり頼もしく思っていました)