12月7日 日本チェンバロ協会東北支部例会レクチャー＆ミニコンサート＠仙台 N-ovall
学生時代のほんの2年間だけなのですが、チェンバロを弾いていました。
その頃の師匠がバッハを弾くというので、冬の日の遠足の帰り足に寄ってみました。
会場は2つに分かれていて、2つの工房から計4台のチェンバロと、
フォルテピアノ(？)が試奏できるようになっていました。
どの楽器も、置いてあるだけでも、脚の細工や蓋裏・響盤の絵がとても美しいのです。
（そういえば、どうしてピアノは、こうした装飾を受け継がなかったのでしょうね、
全部ではなくても良いので、もう少し、残っていてもいいと思うのですけれど。）
梅津樹子さんが弾いたのは、仙台のハヤシチェンバロ製作所の楽器。
林さんの工房＆自宅は、東日本大震災で宅地被害の大きかったところで、
地盤自体が傾いてしまい、この楽器も、枠だけできていた状態で、
3本のうち1本の梁がへし折られてしまったそうです。
もう楽器の製作を続けることはできないかも、とその当時は思ったそうですが、
その後たくさんの方からの応援をいただいて、こうして楽器を完成することができた、
今後はこの楽器と共に、また各地に出向いてたくさんの演奏家に弾いていただきたい、と
ご挨拶がありました。
一音目から、何とも響きが豊かに拡がる楽器だなぁ、と思いました。
この日弾いたのはL.クープラン、フローベルガー、J.S.バッハ。
ノリの良い樹子さんの演奏は相変わらずで、やっぱりいいなぁ、と聴き入りました。
今でも時々、聴きたくなったり、聴くと弾きたくなったり。
どなたかチェンバロ付きの音楽室を、プレゼントしてくれる方が現れたりしないかなぁ、
と妄想に耽るのでありました。
（グランドピアノとアップライトピアノも入る広さでお願いしたい…笑）
(ゆ)
