のどのど日記

昨日ものどのど,今日ものどのど.
明日は…?

杜若

2014-05-12 | のどのどぬ人


5月12日
薪能@東北芸術工科大学

今年の芸工大・水上薪能は「千鳥」と「杜若」.

「千鳥」は昨年秋に茂山千五郎家の舞台(なんともまろやか)を観たのですが, 同じ大蔵流でも山本東次郎さんのはまた違う愉快さがありました.

続く「杜若」は, シテ(主役)が杜若の花という一番.
世阿弥が能の本質とした花.
その, 花そのものが舞う世界は, やっぱりこう言ってしまいますが, 幽玄で美しい世界.

時折吹き抜ける冷たい風が運んでくる松明の香りは どこか懐かしく, その香りに包まれながら観た舞は, やはりどこか懐かしい, 不思議な感覚を運んでくるのでした.

(ド:夜にお邪魔した燻製のお店「記念日」(小姓町). ホタル烏賊と燻りがっこのサラダから豆腐鍋(とろとろ)の雑炊まで, ペロりといただきました)

みたらし団子とうさぎ姫

2014-05-12 | のどのどぬ人

5月12日

4/23に「花は咲く」合唱団のコンサートが開催され、
今日は、練習会場のひとつだった、福田町南一丁目仮設のみなさんとの振返りの会。
(3会場それぞれで開催した振返りの会も、この日が最後。)

昨年の4月末に、この「みんなの家」にヴァイオリンとチェロでのコンサートに来た時に、
終わりにみんなで「花は咲く」を歌い、自治会長さんが「今度は、仙台フィルと歌ってみたいなぁ!」と
冗談で言ったのが、その後の合唱団とコンサートに繋がったのでした。
この場所から始まったプロジェクトは、この場所の振返りの会で、本当にひと段落。

みんなでコンサートのビデオを見て、また感激して、
いつもの練習の後と同じように、今日もやっぱりおいしい漬け物や、
手作りのおやつ(今日はみたらし団子!)やどら焼きを用意していただいて、
これまたいつものとおり、さっぱり遠慮もせずに、ぱくぱくいただいて。

8月から、月に一度通っただけなのだけれど、その間にも思えばいろんなことがあって、
お家を直した方が仮設を出ていかれたり、
ポーランドから来ていた歌の好きなボランティアの女の子が、帰国したり。
みなさんから一言ずついただいて、あっという間に時間が過ぎてお開きになっても、
もう、ここには来ないというのが、なんだか信じられないのでした。

帰り際、いつも手作りのおいしいお菓子を用意してくれた方が、
講師とスタッフ、ひとりひとりに、かわいいうさぎの布人形をプレゼントしてくれました。
もちろん手作りのうさぎさん、「ひとりずつ、なんとなく顔、似てるでしょ」と言われて見てみると、
本当にひとりずつ、なんとなく似てる!
着物からちょこんと顔を出したうさぎさんを見ていたら、また泣いてしまいそうになり、
春が来たらお雛様の隣に飾ろうと思いながら、鞄にしまいました。

いつ来ても、たくさんの種類の花が咲いていた花壇も、
トマトやきゅうりやすいかが成っていた畑も、一旦見納め。
元気でいれば、またきっと会えると信じて。
歌が繋いでくれたご縁に、感謝、と思った今日でした。
(福田町南のみなさん、また歌いに行きます。それまでお互い元気でいましょう~)

(ゆ)