のどのど日記

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明日は…?

光の球

2014-05-04 | のどのどぬ人

5月4日
みなと新潟春フェスタ2014:光の饗演「Noism2 × みなとぴあプロジェクションマッピング」@新潟市歴史博物館みなとぴあ

夜, 新潟へ.

滴り落ちる雫の音で満たされる会場.
お城の上階, 灯りがともった部屋には二人の男女の姿が見える.
それを見つめながら, やがて流れ出したやさしいアリアに合わせて, 言葉もなく踊り続ける数人の男女.
夜風が心地よいなか, なんとも幻想的な光景が広がります.

犬の遠吠えを合図にダンスはストップし, 続いて聴こえてきたのは「ムーンリバー」.
建物には古い映像が映し出される.
踊り手たちが見つめるのは遠い過去か.
やがて音楽はまたやさしい子守歌のようなアリアと雫の音へと変わり, 踊り手たちは椅子を担いで静かに塔の中へと進んで行く….

最後, さっきまでの喧騒が去ったあと, 残された女がひとり踊った舞(大きな鳥のような舞)が印象的でした.
何かに抗うように, 懸命に舞う女.
静かな夜. 
そして女も帰って行って…, 残されたのは踊り手たちの記憶と気配のみ….

言葉ではなく, 気配が, そして何よりもその気配を生み出す体そのものが語るアート.
心地よい舞台でした.

(ド)