のどのど日記

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明日は…?

鳥たちの朝

2013-03-20 | のどのどぬ人

3月20日
第36回全日本アンサンブルコンテスト@岩手県民会館

アンコン・全国大会を聴きに盛岡へ.
どのバンドも本当に上手で思わず聴き入ってしまう演奏ばかりでしたが…, この日一番印象に残ったのは, 茨城・常総学院高校の木管三重奏(アーノルドのディヴェルティメント)でした.
冒頭 (一楽章), 3つの楽器から次第にメロディーが紡ぎだされていくのですが, その仕方が本当に自然で, 目に見えて湧き上がっていくようで, 楽しくて….
なによりプレーヤー自身が音楽を楽しんでいて, そしてその熱が客席にもうまく伝播して…, それがアンサンブル(を含めた音楽)の醍醐味なのでしょう.
ちょっとびっくりな演奏でした.

その前にステージに上がった北海道・札幌日大高校の木管三重奏(ミヨー・「コレット」による組曲)も心地よい音楽でした.
Fgが秀逸, brava!

東京・八王子高校の金管八重奏(小長谷宗一「幻影」)も高校生離れしたcoooolさがありました.
このバンドはなんといってもTpがbravo.
惚れました.
(金管といえば, 駒澤大学の金八(パーカー「ニューヨークのロンドン子」)が楽しすぎて, 思わずニヤけながら聴いてしまいました. 8人が8人ともとってもいい音で (特にTbは素晴らしかったです. とびきりトリッキーなHrも素敵でした), ハーモニーはキラキラ心地よく, グルーブ感もばっちり!)

さらに…, 音楽だけでなく, 友人らに教えてもらった じゃじゃ麺 (「白龍」:最後にいただいた「チータンタン」というスープが美味しかったです), 冷麺 (「ぴょんぴょん舎」:これは…, 歯と顎が丈夫な人でないと辛い食べ物だということが分かりました…), 福田パン (瞬間技で作ってくれるコッペパンサンドのお店. 何故か懐かしい味), 光原社 (可否館でいただいた深煎珈琲が美味しかったです)…, とともに, 盛岡を満喫した一日.
ゆっくりと歩いたのは おそらくはじめての街でしたが, 雰囲気のある建物と街並みが素敵な街でした.

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話は変わって…, 行きの はやぶさ1号, 車内誌・トランヴェール(3月号:今月号は300号記念誌)にあった角田光代さんの文章.

「取り戻せるものなど、ないのだ。」

朝8時, 読みながら涙が出てしまう.

「だからあらたに作るのだ。」

女川を訪れ, 実感として角田さんはそう思い, 現に動き出しているたくさんの人々にふれ,

「ここで暮らす人たちよりも、私のほうが勝手に絶望していたのではないか。そのことが恥ずかしく思える。」

と正直に書く.
それを読み, 泣いている自分も恥ずかしくなる.
しっかり地に足を着けて, 前を見ないと (春はやっぱり憂鬱, センチメンタルです…).

春を待ち遠しく思った2年前を, 車窓からの景色を眺めながらそっと思い出してました.
太平洋側は雪もすっかり融けていて, 今年も春がやってきます.

(ド:猪熊弦一郎「鳥たちの朝」. 写真は帰りの新幹線, スーパーこまち! めちゃくちゃcooool!)