のどのど日記

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明日は…?

プロの本気

2010-08-24 | のどのどぬ人

8月24日 アフィニス夏の音楽祭山形 室内楽演奏会〈2〉@山形テルサ

いよいよアフィニスの演奏会も、山形で聴けるのは今夜が最後。

ボザ「ソナチネ」はTp.井上さんが出演。とにかく軽い、明るい、曇りがない音楽。
チューバの講師ポコーニさんの演奏にびっくり。本当にチューバ?だよねぇ…。かろやか。

フランセ「9つの性格的小品」は木管十重奏。
金管とは違って楽器ごとの音色に特徴があるのが木管アンサンブル、
それぞれの音の個性や、種類の違う音との重なり、移り変わりが、聴いていてとても楽しい。

モーツァルト「ピアノ四重奏曲第2番」、今夜私にとってはピカいちに良かった!
7月にラヴェルのピア協を弾いた永田美穂さんが登場。ラヴェルではわからなかった巧さ。
そしてモーツァルトってやっぱりすごいんだ、と思った。
単純なフレーズにも、必ず表情が見える。音楽が生きてるなぁ。
演奏も巧いのだけれど、これはやっぱり、モーツァルトだからじゃないかなぁ。
この日の他の曲では八分音符の並ぶフレーズが勢いとしてだったり、固まりに聴こえてくるのだけど、
モーツァルトだけは、ひとつのフレーズの中にベクトルが見える。勢いじゃない。
そのモーツァルトらしさを、永田さんの演奏はとっても引き出していたように思う。
本当は第1番のほうが好き(中学生の時猛練習した思い出の曲)なので、次回は1番を聴きたいな!

そしてメンデルスゾーン「弦楽八重奏曲」は…熱演でした。。とんでもない曲ですね、これ。
山響コンミス亜里さんが、この曲でのコンミスを担当。協奏曲みたいな場面も。
プロの本気を見た、という感じでした。(でも後半ひやひや聴いていたのは、私だけ?
もう少し余裕のある、「音楽」として聴きたかった気もしたのだけれど。
いや、ああいう曲なのかな…。)

どの曲も一人ひとりの音楽(性)が成り立っていないと、まずスタートラインに立てない曲ばかり。
講師も受講生も疲れはピークだったはず、でも、どのアンサンブルも本当に本気で、楽しそうでした。
アフィニス、山形での開催、次は再来年。もう今から楽しみ!

(ゆ)