のどのど日記

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明日は…?

群集と個

2010-08-21 | のどのどぬ人

8月21日 アフィニス夏の音楽祭山形 合同オーケストラ演奏会山形公演@県民会館

学生時代に木管合奏団結成のきっかけになった、モーツァルトの「グランパルティータ」。
アフィニスのお陰で、今回生で初めて聴くことができました。
でも、でも、、心地よくて?ついつい眠っ…(以下略)。

続くリヒャルト・シュトラウスの「メタモルフォーゼン」は「23の独奏楽器のための習作」
と副題がある通り一人一パート、23パート書かれているのだそう。
第二次世界大戦末期、ドイツの街がひとつひとつ破壊されていく、
それは長い時間をかけて形作られてきたその街の「文化」が破壊されていくことと同じ。
悲鳴にも似た悲痛な叫びと気迫、複雑に絡む23の旋律は、戦禍を逃げ惑う群集にも聞こえ、
もう静寂には逃げ込むのことの決してできない個にも聞こえ…。

そしてメイン、同じくR.シュトラウスの「英雄の生涯」106人を率いる飯森さんの指揮の気迫!
8人のホルンが吠えて、2台のハープにひとときの静けさを聴く。
コンマス高木さんのソロは、このホールで聴くのは本当に惜しい。
オーケストレーションの極致と言われることもあるらしいこの曲、
一生にそう何度も聴ける曲ではありません…。
というわけで、明日も聴きに行くのです、ふふふ。

(ゆ)