7月2日
昨日の夜、なぜだかふと聴きたくなってフォーレの「レクイエム」を聴いていました。フォーレは、死を恐怖としてではなく、穏やかな安らぎ、幸福としてとらえ、そのため死を恐れる詩を抜いた、という話を聴いたばかりでした。そこは、天国なのか、楽園なのかわかりませんが、もうこれ以上不安に怯える必要はないんだよ、と言葉でなく教えてくれるような、そんな音楽に私には聴こえます。そして今朝、母からの電話で、ホスピスにいた知人が早朝、息を引き取ったと知りました。
そんなはずはないのだけれど、昨夜私がレクイエムを選んだのは「祥子ちゃん、もう行くね」とその人が私に教えにきてくれていたのかな、と思いました。
今夜はインプロでピアノを弾いている途中に、突然その人を思い出してしまって、涙が出ました。
(ユ)