のどのど日記

昨日ものどのど,今日ものどのど.
明日は…?

遠くを見るばかりではなく

2008-06-15 | のどのどぬ人

6月15日

恒例の市民茶会の終わり、裏千家の先生がスタッフの方もせっかくだからどうぞ、と一服点ててくださった。気忙しかった一日の体が、すぅ、と落ち着く。仕事場に戻ると、金剛流・豊嶋訓三先生の仕舞に間に合った。立ち姿、目線の先、身体の動きや扇を使うメリハリ(動きの強弱)が、お歳(70代)とはいえ、やはり、まるで違う。舞い姿から物語が見えてくる。ここでもひととき、疲れを忘れる。
舞台を眺めながら、なぜだか自分のピアノを思い出した。始めから終わりまで楽譜をなぞるだけでは、聴いても弾いてもおもしろくないのはあたりまえ、と。メリハリがないのだなぁ。今までだって判っていたことだけれど、どうして仕舞を見ながら思い出したのかわからないけれど、ふとそう思う。なんて反省するそばから、忘れていくばかりだから、進歩がないのだけれど…。

遠くを見て、そして足元をもっとよく見なくてはいけない。と、心の中で繰りかえす。

(ユ)