クラシック音楽にはいろいろな国の香りが感じられます。
それを強く感じられるのは、社会主義の国の作曲家が、
祖国を離れフランスやアメリカに移った際に、
作風や響きが変わることです。
ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、バルトークなど、
名だたる作曲家が思い浮かびます。
日本にはクラシックのルーツがありませんから、
そもそもドイツやフランスといったクラシック先進国から、
さまざまな技法やスタイルを学んで作曲しました。
それはアメリカともやや似ているところがあります。
裏を返せば国の中でさまざまな文化が共存していることです。
もちろん自国の文化がありますが、
例えばこんなに多国籍な食文化が何でもあることも珍しいです。
そこでフランスを主とした音楽バイキング。
しかも粋でウィットに富み香りのある音楽、
それがこの「モンフォール・ラモリーの記憶Ⅱ」です。
パリ近郊のモンフォール・ラモリーにはラヴェルの家があります。
18歳の時に初めてフランスに行きました。
その時に現地で聴いたラヴェルはその空気感と共に衝撃でした。
それは日本で聴いているラヴェルではなかったのです。
その空気感を伝えるフランスのエスプリ、
この曲の初稿は大学2年の時にその印象を基に作曲されました。
アルトサックス 松田知大
ピアノ 末次実玲
延原正生作曲 モンフォール・ラモリーの記憶Ⅱ
ラヴェルを中心にフランス近代ほか、
さまざまな音楽のバイキングとしてまとめました。
ゼミのレコーディングで未アップのものをアップしていますが、
「ベストパフォーマンス2014」(実際は2015年に出しています)を、
このアップでコンプリートしました。
引き続き「ベストパフォーマンス2015」をアップしていきます。