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2004年から2018年まで活動した洗足学園音楽大学・延原ゼミの活動の様子を写真を交えて紹介しています。

作品発表演奏会

2012-08-30 21:59:57 | 活動報告


今日は、2400室で作曲コースの演奏会がありました。
ゼミ生では木村さんと迫さんの曲が最後の2曲として、
とても聴き応えのある作品として楽しめました

中でも、木村さんの「弦楽四重奏曲」は、
今まで木村さんが書いた曲の中で、
木村さんが思い描いた世界の具現化という意味で、
とても美しい音として完成された世界が聴かれました

昨年から続けてきた中で、それが実を結んだこと、
本当に嬉しく思います。

写真は今年4年生でオーケストラを書く岡出さん(右)と。



弱小なコースである作曲コースですが、
今年は少し明るいコンサートだったという印象がします

しかも、全7曲中延ゼミのメンバーが演奏している曲が
たくさんありました。



サックス1年生の池田さんが演奏した、
齋藤正輝作曲「フルートとアルトサックスのための二重奏曲」
フルートとアルトサックスは決していいバランスではなく、
着想としてはその二つの楽器の音の変化を楽しむ予定でしたが、
最初だけはよかったものの後半もう少しがんばってもらいたかった…。
でも、池田さんに拍手



いつもゼミの演奏会に来て下さる大学院1年生の、
岩井陽典さんの自作自演ピアノソロによる「蓮の花の夢Ⅲ」
本当は岩井さんの作品は今日2曲予定されていましたが、
案の定1曲だけになりました。
いつものぎりぎりの作曲で定評の高い岩井さんの確信犯か

この「蓮の花の夢Ⅲ」も楽譜は見開き3ページにも関わらず、
演奏時間は約10分と符号しないところがユニーク
でも世界観はよくわかるようになりました
イメージはわかりますが術を出してもう少し短くても…

それでも次の曲も聴きたくなるのが岩井さんの魅力です



ソプラノサックス吹いてるおばさん…
いや、よく見ると最近髪の毛をバッサリ切った、
三宅君じゃないですか
月城里彩作曲「Bib pocket」を四重奏で演奏しました。
イメージしている音がうまく楽譜になっていない、
しかし才能はある、そんな気がしている作曲家です。
今回もポケットという姿形のあるものを表した曲ですが、
音楽としてちょっと無理があるのではないかと思いました。



ヴィオラに延ゼミのかなぶーがいる弦楽四重奏、
木村恵理香作曲「弦楽四重奏曲」です。
第1楽章がすばらしくいい音のする音楽だったと思います。
第2楽章はいろいろな音楽がちりばめられていましたが、
瞬間瞬間がいい音で作曲者の世界観がうまく反映されていました
ラヴェルのいい影響が感じられるのですが、
「序奏とアレグロ」ってタイトルが似合います
(注)わかる人にはわかります。



迫さんの打楽器5重奏「Eclipse」は写真のように大編成です。
金環日食を表したという冒頭、
タムタムの一打、ヴィヴラフォン、シンバルを弓で弾く、
など絵に描いたようなアイディア勝負、
イメージやシンプルさではとても好感が持てます。
マリンバのリピートする音の選びは、
もう少しセンスがあってもいいと思うのと、
鍵盤系の楽器の活かし方は足りないと思います。
しかし、マリンバとシンバルを同時に叩いていく奏法は新鮮でした。
タムタムをスーパーボールで擦り、シンバルを弓で弾いていた
演奏者の音つくりの的確さはすばらしかったです



わかりやすさという意味ではウケると思います。
迫さん、格好もいいですね

9月22日(土)のコンサート「響秋~ノスタルジア~」の、
プログラムや詳細をゼミのホームページにアップしました

どうぞよろしくお願い致します

2012CDレコーディング・フォト

2012-08-28 19:20:28 | 活動報告


弾いている姿からも器の大きさを感じさせる
まりもちゃんのプーランク「ナゼルの夜」の演奏の様子。
CDレコーディングでは小貝先生からも絶賛を受けた、
その個性的な演奏はまだ記憶に新しいところです。
この夏にはフランスにも行き、ますます研鑽を重ねています

この写真はプロモーションCDレコーディングに参加するための、
授業中リハーサルの様子で、もう2~3ヶ月前のことになります。

ようやくこのプロモーションCDのレコーディング風景を、
ゼミのホームページにフォトスライドでアップしました



そして、CDの音源がそろそろ編集されてできてきます
次のコンサートの南青山・アリストホールで開催の、
9月22日(土)「響秋~ノスタルジア~」では皆様に
完全なかたちでお披露目できます

しかも、そのコンサート「響秋~ノスタルジア~」では、
この山田まりもさんと次の写真のサックスの芳賀君が、
大活躍するプログラムになっています

以前お知らせしたようにこの芳賀君もCDレコーディングでは、
イベールの室内小協奏曲より第1楽章で参加しています。



「響秋~ノスタルジア~」では、
山田まりもさんが第1部のトリでサン=サーンスの
ピアノ協奏曲第2番ト短調作品22より第1楽章を、
やはりCD録音に参加したエレクトーンの倉本さんと、
また第3部のメインとなる、やはりサン=サーンスの
クラリネットソナタ変ホ長調作品167より第1、2、4楽章を、
水野まなもんと共演します

一方、芳賀君はピアノの大村真穂さんとコンサートの最初に、
このコンサートのタイトルにぴったりな、
ボザ作曲アリアで郷愁を誘い、
第3部の大トリではジョリベの幻想即興曲を演奏します。
乞うご期待下さい

さて、現在作成中のプロモーションCD、
「ベストパフォーマンス2012」ジャケットの
ラフ画が担当の入江さんより届きました。
ここでも、延原先生のブタ好きを反映させた模様です。



何かご意見をどうぞ


まもなく後期

2012-08-26 17:03:44 | 活動報告


今年度は例年になくスケジュールがハードです
立て込んでいるというわけではなく、
他の行事と重なってしまいなかなかうまくいきません。
特に弦楽器の人たちはオーケストラの予定と重なってしまいます

また今年度に限っては平日夜のコンサートが多く、
他の楽器の場合でも授業とリハーサルが重なってしまいます

しかし、それでも頑張ってほしいのです
6月に「夢詩夏 season Ⅱ」で、
ヴィエニャフスキ作曲華麗なポロネーズ第1番ニ長調作品4を
演奏した佐藤桃子さんと末次実玲さんです。
これは6月に行ったリハーサルの模様です。
末次さんはジャージです 
この日は何と介護体験実習があった後という、
ハードな1日だったのです

この二人は可能性に満ちていて今伸び盛り
本当に活躍待ち遠しいのです



こちらはゼミの部屋におけるリハーサルです。
メガネをかけています

さて、これらの写真のようなリハーサル写真集がゼミのホームページ、
「夢詩夏 season Ⅱ」特設ページにアップされました
12曲分のリハーサル写真を載せましたのでぜひご覧下さい

夢詩夏 season Ⅱ フォト

2012-08-20 00:30:49 | 活動報告


遅くなりましたが、6月10日(日)に行った、
「夢詩夏 season Ⅱ」のフォトスライドを
ゼミのホームページにアップしました
カメラマンの竹内君、場所は陣取ったものの、
満席立ち見のお客さまで会場は立錐の余地もなく、
場所の移動ができず写真の下半分はいつもお客さまに

この写真は、コントラバスのための作品を多く残している、
ボッテジーニの「パッシオーネ・アモローザ」の本番で、
ヴァイオリンが佐藤彩音さん、コントラバスが米谷陵君、
ピアノは新井さんです。

今年度はコントラバス奏者が2人いて、
この2年生の米谷君は技巧的なソロ曲を採り上げています。
コントラバスは持って出て来て構えただけですごい
この大きな楽器はどんな音がするのか
1音めの音が鳴るのに聴いている人は興味津々

今年度はそんな珍しい低音楽器のソロが聴けます

この「夢詩夏」ではヴァイオリンの競演も
聴き応えがありました
そんなヴァイオリンとコントラバスのソロに、
華を添えているのが新井さんのピアノです

新井さんは先日の「夏音~カノン~」の
プログラム作成で才能を発揮したばかりです。
新井さんの特徴は器用に賢いところ
いろいろとやれば何でもできそうな気がします

「夢詩夏 seasonⅡ」のフォトスライドはこちらです。

さて、ゼミの卒業生グループNOBU-ZEMI DIPLÔMÉによる、
コンサート「夢詩夏 2ème saison par NOBU-ZEMI DIPLÔMÉ」が、
あと3日と迫ってきました

リスト、シューマン、フォーレ、ドップラー
といったロマン派の名曲から、
ドゥリング、マティシアなどの珍しい近代作品、
そして現代日本のピアノ曲まで飽きさせない曲目が揃いました
ぜひ、お出かけ下さい

23日(木)19時開演
ヤマハ銀座店6階コンサートサロン
ヤマハホームページによるご案内

懐かしの秘蔵?写真

2012-08-16 03:09:52 | 活動報告


どちらかと言えば都会ではない神奈川と、
九州の北の方で育ったこの二人、
夏休みの今頃は牛の世話をしている気がします

実は、1年生の時から延ゼミの二人なのです
もう4年生になりました
4年生から大学生活の想い出づくりに入ってくる者、
下の学年に演奏の強者が続々入ってくるので、
3年生の終わりで重圧からやめていく者など、
いろいろな中でもこの二人は立派に履修し抜きました
二人が今年も履修した理由は「意地」だそうです。
(注)年度始めのアンケート回答によります。

そりゃそうですよね この村上君と宇都宮さん、
マーク◯とか、う◯の宮とか呼ばれたい放題ですから…

でもこの写真、この5月に演奏で行った、
みなかみ町のひがきホテルでの晩餐の模様です
あの3泊4日の8会場19公演を行った、
第4回温泉通り音楽散歩記念アンサンブルですから、
そう、いい想いもしていたんですね、実は

やっとではありますが、この時のフォトスライドを、
ゼミのホームページにアップしましたこちらです
今だからお見せできる秘蔵写真も

この8月は心身共に不調だったことがあり、
次のコンサート「響秋~ノスタルジア~」の準備が、
随分滞ったままになってしまいましたが、
あと1ヶ月と1週間となった今ようやく全体が固まってきました

今年の夏休みは例年になく休み気分が強い気がします


「夏音~カノン~」終了!(3)

2012-08-14 14:15:55 | 活動報告


「夏音~カノン~」のプロデューサーの田村暁恵さん。
当初予定していたMCの東さんが病気のため、
急遽前日に代役MCになりました

プロデューサーは当日までの連絡や、
段取りをつくっていくことがいちばんの仕事、
皆をとりまとめていくのは容易くありません
MCは話すという意味では急にできなくはありませんが、
話がうまいかどうかは誰でもがよくわかること、
うまくスラスラ話すだけでも難しいうえ、
わかりやすく場を和ませるのはより難しいです

最後まで責任を持ってやり遂げた田村さん、
本当にお疲れさまでした

とてもとても遅くなりましたが、
今年3月に行ったコンサート「春の音祭り」と、
プロムナードコンサート「昔の音、今の音」の、
フォトスライドをゼミのホームページにアップしました。

中でもとても美しい写真だったのが、
川崎市民ミュージアムのプロムナードコンサートでの、
田村ピータン真那実さんのピアノソロでした。
(注)この名前表記はあくまで、
   上記の田村暁恵さんとはっきり区別するためです
ピータンが弾くとピアノがシマウマに…
さすが宇宙系の人です



このかなり高級なベーゼンドルファー・ピアノの色と、
床の模様、暖色系の照明の色、さらには撮影のアングル、
ドレスの色や髪の色もよく、これらがすべて合わさると、
他とはまったく異なる写真ができあがりました

なお、この写真撮影は卒業したたまちゃんです



3/3南青山・アリストホール/コンサート「春の音祭り」
3/25川崎市市民ミュージアム/プロムナードコンサート
写真スライドは、こちらです。

「夏音~カノン~」終了!(2)

2012-08-08 09:03:51 | 活動報告


マルティ作曲ファンタジーです。
クラリネット以外の人には知られていない作曲家です。
管楽器のための作品にはよくあることなのです

コンサートの比較的直前まで「マーティ」と表され、
英語圏の人とかと思われていました。
それが楽譜から生粋のフランス人だということがわかりました

西欧の習慣はアルファベット表記において、
国が変われば読み方が変わってしまいます。
つまり、読む人の国によって呼び方が変わってしまいますが、
ある程度有名人になると一定の読み方になります。
この曲が日本に入って来る時、
最初に読んだ人の国が英語圏の場合や、
日本のように殆ど英語やローマ字読みしてしまう場合、
その作曲家の呼ばれ方と変わってしまうことがあるのです

英語読みすれば「ジョージ・マーティ」ですが、
実際はフランス人ですから「ジョルジュ・マルティ」です。
一般名詞でも読み方が二通りあるものがありますが、
これは起源が英語かヨーロッパかによって、
読み方や意味も変わってしまうこともあります
セミナー→ゼミナール
メソッド→メトード
ノブハラ→ノビュアハ(フランス語ではこう聞こえます)
交響曲第1番→第1交響曲

こんなことはしょっちゅうあることです。
そこで、この曲も正しい発音になりました。



この「ファンタジー」は優美な遅いテンポの主題と、
技巧的な速いパッセージの部分が交互に現れます
一聴は聴きやすくても、吹きにくそうな音形は、
この曲が地味に難しいことを表しています

この曲に果敢に取り組んだのはクラリネット3年生のまきろん、
ピアノ2年生の末次実玲さんです。
「7月26日に誕生日を迎えたまきろんは北海道出身で、
こちらの暑さには相変わらず慣れず、
実玲さんは容姿とは裏腹に中身はさばさばお笑い系」
(演奏会当日のMC原稿より)

今年ももう残暑ということになりました

今月23日(木)にはヤマハ銀座店において、
ゼミの卒業生グループNOBU-ZEMI DIPLÔMÉが、
「夢詩夏 2ème saison par NOBU-ZEMI DIPLÔMÉ」
というコンサートを行います
ぜひお出かけ下さい



「夏音~カノン~」終了!

2012-08-03 11:45:18 | 活動報告


新川崎三井ビルで晴天に恵まれ、
風が吹くこともなく無事に終了しました

事前のチラシ配布の甲斐もあり近隣にお住まいの方などで、
椅子席は開演前から埋まりました
終演は13時ちょうどになりお勤めの方は少し減りましたが、
最初から最後まで聴いていただけた方も多く、
充実感のあるコンサートになりました



前半の演奏は特によく、
水野さん、宇都宮さんのクラリネット、田村真那実さんのピアノによる、
1曲めのクロンマー作曲
「2つのクラリネットのための協奏曲変ホ長調作品91より第1楽章」は、
とてもいい演奏で聴いている人を釘付けにしました

2曲めの竹内君のピアノによる、
バルトーク作曲「組曲作品14」より第1、2曲と、
そしてこの写真の「クープランの墓」は渾身の気迫の演奏になりました

このラヴェル作曲「クープランの墓」の第1曲プレリュードは、
細かい音符が常に受け渡しながら持続していくため、
特に練習時間を要しました

無駄な音がなく、それぞれの奏者が責任を果たすという意味で、
今回のコンサートではもっとも難曲でした。
演奏は、3年生のソプラノサックス望月君、
1年生でゼミ初の演奏になる南雲さんのアルトサックス、
やはり1年生でゼミ初の演奏の池田さんのテナーサックス、
2年生で個人所有のバリトンサックスを持つ入江さんによる、
ゼミではたいへんフレッシュなアンサンブルで取り組んだことも、
今回は大きな意義があったと思います

この日は、打ち上げまでとても充実した楽しい日になりました
今年度のこれからの足がかりとしてもよかったと思います

さて、今日は「前田浩喜選手のジムと後援会開設激励会」が、
新宿三井クラブで18時30分から行われます。
招待された方しか入ることはできませんが、
今年卒業でNOBU-ZEMI DIPLÔMÉの安本さんをトップに、
4年生の上野、小澤、水野の4名のクラリネットカルテットで、
栄光の架け橋、夏色メドレー、ムーンリヴァー、
インザムード、モンティ作曲チャルダッシュを演奏、
クラリネットの音を堪能していただこうと思っています