今日は、2400室で作曲コースの演奏会がありました。
ゼミ生では木村さんと迫さんの曲が最後の2曲として、
とても聴き応えのある作品として楽しめました
中でも、木村さんの「弦楽四重奏曲」は、
今まで木村さんが書いた曲の中で、
木村さんが思い描いた世界の具現化という意味で、
とても美しい音として完成された世界が聴かれました
昨年から続けてきた中で、それが実を結んだこと、
本当に嬉しく思います。
写真は今年4年生でオーケストラを書く岡出さん(右)と。
弱小なコースである作曲コースですが、
今年は少し明るいコンサートだったという印象がします
しかも、全7曲中延ゼミのメンバーが演奏している曲が
たくさんありました。
サックス1年生の池田さんが演奏した、
齋藤正輝作曲「フルートとアルトサックスのための二重奏曲」
フルートとアルトサックスは決していいバランスではなく、
着想としてはその二つの楽器の音の変化を楽しむ予定でしたが、
最初だけはよかったものの後半もう少しがんばってもらいたかった…。
でも、池田さんに拍手
いつもゼミの演奏会に来て下さる大学院1年生の、
岩井陽典さんの自作自演ピアノソロによる「蓮の花の夢Ⅲ」
本当は岩井さんの作品は今日2曲予定されていましたが、
案の定1曲だけになりました。
いつものぎりぎりの作曲で定評の高い岩井さんの確信犯か
この「蓮の花の夢Ⅲ」も楽譜は見開き3ページにも関わらず、
演奏時間は約10分と符号しないところがユニーク
でも世界観はよくわかるようになりました
イメージはわかりますが術を出してもう少し短くても…
それでも次の曲も聴きたくなるのが岩井さんの魅力です
ソプラノサックス吹いてるおばさん…
いや、よく見ると最近髪の毛をバッサリ切った、
三宅君じゃないですか
月城里彩作曲「Bib pocket」を四重奏で演奏しました。
イメージしている音がうまく楽譜になっていない、
しかし才能はある、そんな気がしている作曲家です。
今回もポケットという姿形のあるものを表した曲ですが、
音楽としてちょっと無理があるのではないかと思いました。
ヴィオラに延ゼミのかなぶーがいる弦楽四重奏、
木村恵理香作曲「弦楽四重奏曲」です。
第1楽章がすばらしくいい音のする音楽だったと思います。
第2楽章はいろいろな音楽がちりばめられていましたが、
瞬間瞬間がいい音で作曲者の世界観がうまく反映されていました
ラヴェルのいい影響が感じられるのですが、
「序奏とアレグロ」ってタイトルが似合います
(注)わかる人にはわかります。
迫さんの打楽器5重奏「Eclipse」は写真のように大編成です。
金環日食を表したという冒頭、
タムタムの一打、ヴィヴラフォン、シンバルを弓で弾く、
など絵に描いたようなアイディア勝負、
イメージやシンプルさではとても好感が持てます。
マリンバのリピートする音の選びは、
もう少しセンスがあってもいいと思うのと、
鍵盤系の楽器の活かし方は足りないと思います。
しかし、マリンバとシンバルを同時に叩いていく奏法は新鮮でした。
タムタムをスーパーボールで擦り、シンバルを弓で弾いていた
演奏者の音つくりの的確さはすばらしかったです
わかりやすさという意味ではウケると思います。
迫さん、格好もいいですね
9月22日(土)のコンサート「響秋~ノスタルジア~」の、
プログラムや詳細をゼミのホームページにアップしました
どうぞよろしくお願い致します