冬の音楽祭、
27日のピアノアンサンブル・コンペティション、
予選から選ばれた11組の中で7組のデュオの中から、
堂々さな演奏のドビュッシー作曲「小組曲」よりが、
グランプリの次のベストデュオ賞を受賞しました
コンペティションと題するだけあって、
演奏はすべて白熱しており、
かなりのハイグレードでした。
二人で演奏する2台4手が5曲、4手連弾が2曲の中で、
この有名なピアノ連弾の「小組曲」が選ばれるには、
採点をした30人のピアノの先生の評価を得るだけの
相当の力がなければ難しいだけに、
常に流れを意識した正攻法な演奏の中に、
確かな表現と全体の構成感を感じさせた、
島田愛・初鹿早菜ペアは素晴らしかったです。
二つの存在や役割が異なり、
横の流れを重視した2台4手と、
二人で響きをつくりあげる4手連弾は、
そもそも違う演奏媒体として作曲されますが、
2台8手や3台8手などになるとこれらの特徴が、
相乗効果になるかと言えばなかなかそうはならず、
むしろ音の数を経済しテクスチュアを明晰単純化しなければ、
音や響きそのものが重く濁ってしまいます。
また、低音が多く厚いと倍音で中声が消されてしまいます。
ですので、2台8手や3台ピアノで行う場合、
それらの人数を生かすことが難しく、
編曲や演奏が難しいということになります。
しかし、もう一人のゼミ生桑野典演奏の3台8手、
M.ウィルバーグ作曲
「ビゼーの『カルメン』からの主題による幻想曲」は、
たいへん興味深く演奏もとても好演していました。
ただ全員がトゥッティで奏するとやはり音が多く、
細部のおもしろさが倍音でぼやけてしまいます。
2台8手のグリンカ作曲「ルスランとリュドミラ」にも
同じことが言え、皆が弾きすぎていました。
編曲でも同じ音域をや音を避け、
演奏バランスもかなり整理しなければなりません。
上の写真は、コンサートに来ていた根本さん(左)と
写した受賞直後のものです。
演奏会終了後の授賞式での様子です。
これは…「身体で聴こう音楽会」で、
第2部ナレーターとして最後に登場、
昇降壁が開くところを示し、
ストーリー型コンサートを締めくくる、
いちばんおいしい役どころを務めたシーンです。
おめでとう
27日のピアノアンサンブル・コンペティション、
予選から選ばれた11組の中で7組のデュオの中から、
堂々さな演奏のドビュッシー作曲「小組曲」よりが、
グランプリの次のベストデュオ賞を受賞しました
コンペティションと題するだけあって、
演奏はすべて白熱しており、
かなりのハイグレードでした。
二人で演奏する2台4手が5曲、4手連弾が2曲の中で、
この有名なピアノ連弾の「小組曲」が選ばれるには、
採点をした30人のピアノの先生の評価を得るだけの
相当の力がなければ難しいだけに、
常に流れを意識した正攻法な演奏の中に、
確かな表現と全体の構成感を感じさせた、
島田愛・初鹿早菜ペアは素晴らしかったです。
二つの存在や役割が異なり、
横の流れを重視した2台4手と、
二人で響きをつくりあげる4手連弾は、
そもそも違う演奏媒体として作曲されますが、
2台8手や3台8手などになるとこれらの特徴が、
相乗効果になるかと言えばなかなかそうはならず、
むしろ音の数を経済しテクスチュアを明晰単純化しなければ、
音や響きそのものが重く濁ってしまいます。
また、低音が多く厚いと倍音で中声が消されてしまいます。
ですので、2台8手や3台ピアノで行う場合、
それらの人数を生かすことが難しく、
編曲や演奏が難しいということになります。
しかし、もう一人のゼミ生桑野典演奏の3台8手、
M.ウィルバーグ作曲
「ビゼーの『カルメン』からの主題による幻想曲」は、
たいへん興味深く演奏もとても好演していました。
ただ全員がトゥッティで奏するとやはり音が多く、
細部のおもしろさが倍音でぼやけてしまいます。
2台8手のグリンカ作曲「ルスランとリュドミラ」にも
同じことが言え、皆が弾きすぎていました。
編曲でも同じ音域をや音を避け、
演奏バランスもかなり整理しなければなりません。
上の写真は、コンサートに来ていた根本さん(左)と
写した受賞直後のものです。
演奏会終了後の授賞式での様子です。
これは…「身体で聴こう音楽会」で、
第2部ナレーターとして最後に登場、
昇降壁が開くところを示し、
ストーリー型コンサートを締めくくる、
いちばんおいしい役どころを務めたシーンです。
おめでとう