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2004年から2018年まで活動した洗足学園音楽大学・延原ゼミの活動の様子を写真を交えて紹介しています。

号外! 快挙ベストデュオ受賞!

2010-11-28 05:26:05 | 活動報告
冬の音楽祭、
27日のピアノアンサンブル・コンペティション、
予選から選ばれた11組の中で7組のデュオの中から、
堂々さな演奏のドビュッシー作曲「小組曲」よりが、
グランプリの次のベストデュオ賞を受賞しました


コンペティションと題するだけあって、
演奏はすべて白熱しており、
かなりのハイグレードでした。
二人で演奏する2台4手が5曲、4手連弾が2曲の中で、
この有名なピアノ連弾の「小組曲」が選ばれるには、
採点をした30人のピアノの先生の評価を得るだけの
相当の力がなければ難しいだけに、
常に流れを意識した正攻法な演奏の中に、
確かな表現と全体の構成感を感じさせた、
島田愛・初鹿早菜ペアは素晴らしかったです。


二つの存在や役割が異なり、
横の流れを重視した2台4手と、
二人で響きをつくりあげる4手連弾は、
そもそも違う演奏媒体として作曲されますが、
2台8手や3台8手などになるとこれらの特徴が、
相乗効果になるかと言えばなかなかそうはならず、
むしろ音の数を経済しテクスチュアを明晰単純化しなければ、
音や響きそのものが重く濁ってしまいます。
また、低音が多く厚いと倍音で中声が消されてしまいます。
ですので、2台8手や3台ピアノで行う場合、
それらの人数を生かすことが難しく、
編曲や演奏が難しいということになります。


しかし、もう一人のゼミ生桑野典演奏の3台8手、
M.ウィルバーグ作曲
「ビゼーの『カルメン』からの主題による幻想曲」は、
たいへん興味深く演奏もとても好演していました。
ただ全員がトゥッティで奏するとやはり音が多く、
細部のおもしろさが倍音でぼやけてしまいます。
2台8手のグリンカ作曲「ルスランとリュドミラ」にも
同じことが言え、皆が弾きすぎていました。
編曲でも同じ音域をや音を避け、
演奏バランスもかなり整理しなければなりません。


上の写真は、コンサートに来ていた根本さん(左)と
写した受賞直後のものです。



演奏会終了後の授賞式での様子です。



これは…「身体で聴こう音楽会」で、
第2部ナレーターとして最後に登場、
昇降壁が開くところを示し、
ストーリー型コンサートを締めくくる、
いちばんおいしい役どころを務めたシーンです。


おめでとう

終演後、楽屋では…(2)

2010-11-25 23:27:18 | 活動報告


今度は手が2本増えて、十二手宇都宮

しかし、宇都宮がやると本格的
というか、宇都宮観音と言っても過言でない
誰が宇都宮を前に指名したのでしょうか

ボザの「ホタル」をやるには、
このチームワークが必要だったのですね
(注:このくらいはそんなに難しくない



これがゼミ自慢のクラリネットチームです。
ここにはいませんが、まだ他にも山田、石橋もいます。
いちばん左の安本、いよいよ
洗足を代表するホワイトタイ・ウィンドオーケストラの
次期コンサート・ミストレスか


昨日は、YAMAHAエレクトーンシティ渋谷に、
おかあさんこと、ホルンの鮎母が行きました。
もちろん12月28日(火)の
「時間藝術~言葉で表現できなくなった時『音楽』は始まる。」の
打ち合わせです。近々全容のお知らせをします。
14時開演、4時間くらいに渡るコンサートです。

 

12月のコンサートは4本あります。
どうぞよろしくお願い致します。


「身体で聴こう音楽会 in SENZOKU」終了(3)

2010-11-21 02:09:58 | 活動報告


パイオニアさんから今回もまた、
夥しい数の写真をいただきました。
今回は照明さんが入ったこともあり、
どの写真もたいへん色鮮やかです。


今回、よくがんばって手話を覚えた、
第2部聴衆参加型イヴェントの「翼を下さい」。
延ゼミとしてもここまで手話を交えた
コーナーを準備したことは嘗てありません。
この「身体で聴こう音楽会」のメインゲストである、
聴覚障害の方にとっては第一の伝達手段の、
手話に挑戦したことはとてもよかったと思います。


手前の3人がその手話を進めた、
桑野、秋本、おけけです。
その向こう側に見えるのは「翼を下さい」を歌った、
坂田、井上、橋口の3人です。
(残念ながら橋口さんは見えません…




そして、この歌のピアノを担当したのは、
2年生の小原さんです。
この下手の袖からステージに向けてのアングルは、
コギャル雅の時もありましたが、
なかなかすごい撮り方ですね

大学は今、AO入試選抜、推薦入試、大学院入試が行われ、
今日そのすべてが終わります。月曜日には、
次の演奏になる「大人のクリスマスパーティ」の
最初のリハーサルがあります。



終演後、楽屋では…(1)

2010-11-17 21:58:21 | 活動報告

千手観音ならぬ、十手竹内
こんな写真が寄せられましたが…
あまりのインパクトの強さに…
出すべきか…出さないべきか…悩みましたが
遂に楽屋での様子が流出


いえいえ 
この十手竹内を行っているのは、
あの「ホタル」を快演した延ゼミの
愉快なクラリネット軍団だったのです


あの「ホタル」の絶妙なアンサンブルに、
絶対必要だったと言われる
チームワークを高める特訓は、
この千手竹内しかなかったと言われています
さすがクラリネット

なぜ竹内君だったのか
それは…竹内君でしかあり得なかったからです…
竹内君が妙にやる気を出していますよね

一応雰囲気出すために写真を加工のうえ、
セピアにしてみるとただならぬ効果が出ました…。

「身体で聴こう音楽会 in SENZOKU」終了(2)

2010-11-15 04:38:21 | 活動報告
今回の演奏会では1年生の活躍が目立ちました。


ウェーベルンの「弦楽四重奏のための緩徐楽章」は、
演奏のひじょうに難しい曲でした。
1年生のカルテットにとってはとても勉強にもなりました。
延ゼミにとって弦楽器の育成は、
力を入れているプロジェクトのひとつなのです。
1st Vn.土橋、2nd Vn.亀井 Va.川島 Vc.吉田




コギャルピアニスト雅ですが、
この写真を見る限り行き着くところに行き着いてます
カメラマンの橋本さんの腕でしょう
「ルーマニア民俗舞曲」はテクニックで聴かせる曲ではなく、
音そのものと表情で聴かせるため、意外と難しい曲です。


しかし、第1曲の旋律の表現からして、
フレーズの力加減や、音色や表情の微妙な変化が、
絶妙なところを捉えていたと思います。
多少の傷はありましたが、
全体の目指したところはひじょうに高かったという意味では、
この日屈指の名演だったと思います。


演奏会が終わって早くも1週間が経ちました。
まだ疲れがとれずに風邪をひきそうな日々です。
世の中は、とても風邪が流行っているようです。
風邪にはじゅうぶんご注意下さい


ゼミは12月のコンサートに向けて始動しました。
12月は計4本のコンサートがあります。
その最初は、土屋大二郎先生邸にご招待を受けての、
「大人のクリスマスパーティ」での演奏です。


「身体で聴こう音楽会 in SENZOKU」終了(1)

2010-11-11 10:36:22 | 活動報告
大きな大きなイヴェントだった
「身体で聴こう音楽会 in SENZOKU」が終了しました!
お客さまも満席というたいへんな盛況ぶりで、
本当に充実した達成感のある公演になりました。


また、パイオニア株式会社から20名の方が、
照明は川本舞台照明から岡田勇輔さんら3名の方など、
私たち以外の大きなサポートを受け、
今回のステージを終えることができました。


演奏者、役者とも本来の力を出し尽くし、
私たちとしても嬉しい公演になりました。
今回のいちばんの主役、
第2部のストーリー型コンサートではサトミを演じた、
上の写真の越智早都美は悩める音大生を熱演、
最後にはドビュッシー「月の光」を演奏し、
この壮大なコンセプトによるコンサートを締めくくりました。




第2部には、サトミを励ます葉っぱ達の熱演もありました。
フレディ役の酒巻範子、ダニエル役の堀内光です。
サトミと共に大いにこのステージを盛りたてました。

これらの写真は、パイオニア株式会社の橋本和憲さん提供によるものです。




「身体で聴こう音楽会 in SENZOKU」いよいよ明日!

2010-11-06 13:45:55 | 活動報告
延ゼミは、ドビュッシーやラヴェル、
さらにフランス近代、
それもエスプリと呼ばれるウィットに富んだ、
独特のお洒落なスタイルの演奏を得意としています。


あと2日と迫った「身体で聴こう音楽会 in SENZOKU」の
第1部の最初がこの「亜麻色の髪の乙女」、
第2部の最初と最後も「ベルガマスク組曲」からで、
つまりドビュッシーで始まり、ドビュッシーで終わる、
それがこのコンサートです。


延ゼミのドビュッシーを聴かずして…
その「亜麻色の髪の乙女」を演奏するのが、
写真の山田さんです。
山田さんは開場時や休憩時に演奏される、
今回のテーマ「ひだまりの音」の演奏もし、
演奏では影の主役とも言えます


いよいよ明日になりました
明日は間違いなくゼミの総力を挙げての公演です。
お天気はつい最近晴れに変わりました


うまくいけば、
本当にすごい公演になるはずなのですが…


ホタル(2)

2010-11-03 07:37:01 | 活動報告


水道管の正体は、コントラバス・クラリネットでした。
今回は大学で行う演奏会だということで、
この大きな楽器の使用が実現しました。
楽器のケースを見ると、持ち出すのがひと苦労なくらい大きく、
これからの寒い冬を越すにはちょうどいいくらいの、
上野さんが寝泊まりしてそうなくらいでしょうか

操るのがたいへん難しい、
このコントラバス・クラリネットを演奏するのが、
何でも果敢に挑戦する男、村上君です。
ピッチを上手くとるのはもちろん、
普通の音を出すにも難しいこの楽器を、
どこまで吹きこなすことができるでしょうか


このフランス近代のボザ作曲「ホタル」という曲
あの「熊ん蜂の飛行」というR・コルサコフの曲に
随分似ているところがあります。
とてもホタルのイメージとは違うように思いますが、
フランスのホタルはとても活発
ホタルもフランス人的と言いますか…



この怪しすぎる写真、
「これは誰でしょう」ということではなく、
「何の楽器でしょう」というつもりで撮りました。
左側の安本さんのクラリネットはどうやら短いようです。
これ、Esクラリネットと言います。
右側のコントラバス・クラリネットのケースで、
たまに寝泊まりしているという
上野さんの持っているのが普通のクラリネット、
B♭クラリネットです。
(注:寝泊まりはしていません。)


あとは、当日のお楽しみということで…。

それにしてもこの写真…