8月31日の新川崎三井ビルでのお昼休みコンサート、
「ecoライヴ~音楽で涼しくなろう~」がいよいよ明日になりました
昨日、マイクを立てての全体リハーサルが、
本番さながらに行われました
今年よく聴かれそうなのが、バリトンサックスのソロ。
サックスの中でもひときわ大きく、
かなり低い音がブーブー鳴っているあの楽器です
今回、これを吹きこなすのが2年生の新メンバー、
実直で熱い思いを秘めていそうな望月郁弥君です
曲目もこだわり、バロック音楽を代表する、
テレマン作曲のソナタへ短調です。
もちろんテレマンの時代にバリトンサックスはないわけで、
中低音楽器で演奏されていたものをサックスで吹きます。
2つの楽章を演奏しますが、終わってみると吹き詰め
体力勝負で聴いている人を唸らせること間違いありません
この曲をピアノでアシストするのが、ゼミ2年めのピアニスト、
寡黙ですががんばる時はがんばる都築さんです
木村恵理香/小組曲
26日(金)には作曲コースの学内作品発表演奏会が行われ、
作曲コース生8人の新曲が演奏されました。
作曲・演奏には延ゼミ生も多く関わり楽しめました
作曲では延ゼミ生、木村さん、齋木さん、西條君の3曲が、
演奏では木村作品「小組曲」にやすこ、川島、
2年生の月城里彩作品「Wooden train」にあずぽん、
西條作品「4本のサクソフォーンのためのプレリュード」に美南海と、
延ゼミ以外の作品でも参加しています
作品のコンセプトそのものがさまざまで、
岩井陽典作曲「ピアノの為のイズム・パラダイム」では、
この日目玉だった作曲コース教授の山田武彦先生の演奏中に
譜めくりをしていた西條君が、演奏中にピアノの蓋の開閉をし、
最後には演奏者自体が譜めくりの西條君に入れ変わってしまうという、
かなり新しいサプライズを用意していました。
ただ音そのものの新しさや構成の練り方が足りず、
むしろ山田先生の演奏が際立ったように思います
西條君の作品は、サクソフォン四重奏の既成の魅力を備えており、
キレのあるサウンドでこの演奏会のトリを飾っていました
コンセプト倒れや作曲技術不足ということがなく、
精彩を放ち、曲として成立していたのは、
岡出莉菜作曲「5つの恋と愛」でした。
歌とピアノによるものですが、歌へのピアノの扱いに工夫があり、
従来の歌曲よりも表現の幅が大きく、細かい表情にも溢れ、
音のシステムとしてもスタイルが確立されていました。
今年度から山田武彦先生をボスに迎えた作曲コースの、
新たな躍進に大いに期待をしてやみません