エレクトーンシティでは2台のアンサンブルもできます。
この日演奏した2台によるオーケストラ曲は、
カリンニコフ作曲 交響曲第2番より第4楽章です。
何ともレアな選曲です。
エレクトーン奏者におけるクラシックの選曲はレアです。
しかも適度に短くして自分流にアレンジしてしまいます。
この曲も含め民族楽派としてのロシアの作曲家は、
オーケストラとしてサーカスみたいなことをちょいちょい入れてきます。
時に金管楽器、この曲は弦楽器もすごい。
曲の終盤にそれが出てくるのですが、
この曲の最後は果たして本当に演奏できるのか!?
弾けないとか間に合わないとか言ってカットしてしまったら、
この曲を選ぶ意味があるのかな?と当日までドキドキ。
弦楽器がものすごいスピードで指を回すところがあるのですが、
そのパートを受け持っているのは上手側の奏者、伊久美里歩さん。
そこはサーカス注)が得意な昨年卒業の伊久美さん、結果は弾きました。
カットしなくてよかったです。
注)正確には「サーカスみたいな演奏」で、一輪車に乗ったりはしません。
ソロでもお得意のドビュッシー「海」より「風と海の対話」を演奏した、
今度4年生になるとてもクリエーターな大熊美子(みこ)さんです。
この「海」でも実際のオーケストラよりもクリアに聴こえる箇所があり、
選曲や音づくりそのもののイメージ(妄想)が冴えています。
特に、オーケストラ全体ではそれほど聴こえてこないこともある、
弦楽器のトレモロやピチカートがエレクトーンでは、
顕微鏡で拡大されたかのようにその効果を鮮やかに出すことができます。
伊久美さんもソロではレパートリーのプーランク、
「牝鹿」より第1曲ロンドを演奏しました。
1人で弾けるオーケストラ曲として完成度があります。注)
注)清水カメラマンはいいタイミングを逃しません。
注1)注2)注3)注4)
大熊、伊久美の二人、クリエーターなので、
演奏におけるイメージ(妄想)の完成度がいつも高いのです。
演奏している時は表向きのピュアな感じですが、
ストッパーが外れるとその反動はクリエーター特有、常軌を逸しているのでした(笑)
注1)楽しい打ち上げの様子です。
注2)大熊さんは見た目ほどそんなに飲みすぎではありません。
注3)掲載は大熊さんのたってのお願いです。
注4)伊久美さんの不敵な笑みはなかなかです。