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2004年から2018年まで活動した洗足学園音楽大学・延原ゼミの活動の様子を写真を交えて紹介しています。

塩竈復興支援公演スナップ(4)/市長さん

2016-09-29 07:47:52 | 活動報告


塩竈市の佐藤市長さんがコンサート1日目、
ふれあいエスプ塩竈にいらっしゃいました。
最初にわざわざ控室にいらっしゃって下さり、
コンサートも最初から最後までとても温かく聴いて下さいました。
場内もMCのひと言ひと言にとても温かく反応して下さいました!



コンサートのリハーサル時に花束贈呈のあることを知り、
花束贈呈の段取りをリハーサルしました。
何と本番にその贈呈して下さる方が、
市長さんであることを知りました。
4年生の代表でクラリネットの藤本港君が受け取りました。

このような温かいおもてなしを受け、
2日間の塩竈復興支援公演が終わりました。

次のコンサート「秋のノヴェレッテ」のプログラムです。
ノヴェレッテ=短編小説=読書の秋
そんなイメージの曲目をお送り致します!

1.モーツァルト作曲 クラリネット、ヴィオラとピアノのための三重奏曲 K498
         「ゲーゲルシュタット」より第1楽章
 クラリネット 髙橋有美 ヴィオラ 小山潤 ピアノ 勝又奈々

2.鈴木良明作曲 ヴァイオリンとピアノによる小品
 ヴァイオリン 鈴木多恵子 ピアノ 原雅史

3.ジャイルズ・ファービー作曲 空想・おもちゃ・夢
 トランペット 末村勇木、馬場夏子 ホルン 赤城和奏 トロンボーン 荒谷悠斗 テューバ 西田文

4.エターナルストーリー
 アルトサックス 髙木健斗 テナーサックス 金子葵 ピアノ 遠藤龍軌

5.マスネ作曲 タイスの瞑想曲
 ヴァイオリン 髙橋沙織 ピアノ 小林ゆずか

6.ヨルゲンセン作曲 トロンボーンとピアノのためのロマンス
 トロンボーン 日比野龍人 ピアノ 遠藤龍軌

7.グラズノフ作曲 吟遊詩人の歌 作品71
 アルトサックス 濱岡珠恵 ピアノ 原田愛

8.プーランク作曲 延原正生編曲 3つのノヴェレッテより第1、3曲
 ヴァイオリン 髙橋沙織 チェロ 橋本総司 ピアノ 小林ゆずか

9.三浦真理作曲 サクソフォーン4重奏のためのティータイムの画集
 ソプラノサックス 岩﨑舞 アルトサックス 北野原由依
 テナーサックス 伊藤優花 バリトンサックス 渡邉真大

ベストパフォーマンス2015!再版中!

2016-09-27 05:56:54 | 活動報告


延原ゼミではこれまで10年以上にわたり毎年、
記念すべき演奏を録音ゼミの協力で録音してきました。
昨年度の収録分がようやくかたちになりました。

最初、もりりんは
「皆の顔を切り抜いてピアノから飛び出させたいです。」
と言いました。
何かアニメっぽいジャケット表紙になるのでは?と、
「ふ〜〜ん、だったら演奏者全員の写真集めないとね。」
と返したら、本当にいつの間にか素材を集めてました。

そして、「できました!」と送られて来たものは!
それはそれは味のあるユニークなジャケットでした!
もりりんこと森内彩加(4年サックス)は、
創造性に満ちた紛れもない逸材、延ゼミの宝!です。



センスの光るゼミCD「ベストパフォーマンス2015」は、
塩竈復興支援公演で演奏するための、
プーランク作曲「3つのノヴェレッテ」より第1、3曲を、
9月に急いで収録して完結、塩竈で初お目見えして即品切れ、
現在も予約待ちの方が10名程いらっしゃいます。



コンサートミストレス、西村麻衣のウェニャンは原田愛先生の伴奏、
昨年度、室内楽トップの金管五重奏のグランドバレーファンファーレ、
冨岡和男先生の委嘱でつくられたヘスのファンタジーは、
やはり昨年度のNo.2サックスカルテットのメンバーで、
現在演奏助手の佐藤春花さんと池田葵ちゃんの演奏、
ゼミ生のアレンジによるサックス四重奏の新境地など、
サックス中心の聴き応え抜群の内容になっています。

材料費のみでお分けしています。
お問合せは nobu_zemi@mymelody.com まで。

次のコンサートは10月15日(土)に、
恒例になったゲートシティ大崎での演奏です。
ノヴェレッテ=短編小説=読書の秋
そんなお話のある音楽をお届け致します!




塩竈復興支援公演スナップ(3)

2016-09-25 21:20:31 | 活動報告


塩竈には遊ホールというコンサートホールがあります。
今回の復興支援公演では敢えてそこでのコンサートは行わず、
本塩釜では有形文化財の杉村惇美術館で行いました。

ここの大講堂は昔ながらの建築で、
教会の大聖堂を想わせる残響です。
また、古風なアップライトピアノが調度品のようで、
ゼミがアップライトピアノで演奏するのは、
2008年以来の千葉山王病院・緩和ケア棟以来になります。

ソロで演奏する場合は、この残響への憧れもあります。
しかし3重奏になると、音がかなり飽和状態になります。
アップライトピアノとこの残響の中で演奏しうるクラシック曲、
そこが今回のたいへん難しい課題になりました。

ゲスト演奏として宮城県在住の卒業生チェリスト、
明珍幸希さんとピアニスト、森由利子さんを迎え、
宮城県在住の1年生ヴァイオリン、髙橋沙織さんによるトリオ、
既存のクラシックのピアノ三重奏曲は音が多く飽和になるためNG、
そこでピアノソロ曲であるプーランクの3つのノヴェレッテを、
この編成に編曲しての演奏になりました。



チェロとピアノによる演奏でサン=サーンスの「白鳥」や、
ピアソラの「アヴェマリア」も演奏されトリを飾りました。



最後は会場の皆さんと「花は咲く」を歌いました。
ここでのコンサートの最初を飾る「彼方の光」を、
簡単ではありますが録画しYoutubeに載せました。
そちらもどうぞご覧下さい!
https://www.youtube.com/watch?v=lVsZ23W4dAQ
(共有しているSNS上で観ると視聴回数にカウントされませんので、
できればYoutubeに移ってご覧下さい!

帰りは18時頃の仙台からの新幹線でした。
昼食は二日間とも落ち着いて取ることのできない、
本当にタイトな慌ただしい旅行で仙台に寄る暇はありまんが、
皆のリクエストでが牛タンを食べることになりました。
乗換の15分で牛タン弁当10個調達に成功!




塩竈復興支援公演スナップ(2)

2016-09-22 09:07:47 | 活動報告




世の中にある復興支援ソングはつい最近つくられた曲ですが、
コンサートではそのような曲とは別に郷愁を誘う、
昭和初期の歌、そして、大正時代につくられた歌が歌われました。

3年島田萌衣さんがまず歌ったのは、島崎藤村作詞の「椰子の実」。
プログラムノートには詩に現代語訳までつけ、
ただ聴いただけでは何と歌ったかわからない箇所もあり、
タイトルと旋律のシンプルさとは相反しています。それはまた、
この曲の旋律が通常の言葉のイントネーションと異なっており、
それがいっそう詩の聴き取りを難しくしています。
日本語は抑揚が少ないため、イントネーションに合わせると、
憶えやすい、また親しみやすい旋律になりにくいことも要因です。

大正時代につくられた竹久夢二作詞の「母」は、
短いながらも熱い思いの伝わる曲調です。

日本歌曲は選曲からさまざまな意味で難しいと言えます。
それでも現代は、日本語を大切に作曲されるべきと考えます。

伴奏の有泉さんは、ヴァイオリン、ホルン、歌の伴奏と、
さまざまな伴奏で経験値を上げたことと思います。



島田さんは前半のMCも行い、お客のハートを掴みました。
始まったばかりのコンサートで、
元気なノリを示し続けることは、なかなか難しいことですが、
コンサートに終始活気があったのはMCのおかげです。
後半のMCの貞賴さんもその持ち前の元気で、
お客の笑いを勝ち取りました!



翌日、西塩竈にあるホテルから、
杉村惇美術館への移動、さらにそれを終えてから本塩釜駅への移動、
市からバスを出していただきました。



塩竈復興支援公演スナップ(1)

2016-09-21 05:13:47 | 活動報告


9月17〜18日の塩竈復興支援公演が滞りなく終了しました!
市を挙げて支えていただきました!

1日目、着いてから2時間半の全体リハーサルを経て、
ふれあいエスプ塩竈ホールの本番で、
モーツァルトのホルン協奏曲第4番変ホ長調K.495より第1楽章を
演奏する3年の神尾帆南さん。

モーツァルトは、ロマン派や近代の音楽、ポップスに比べ、
ごまかしがきかず格段に難しいと感じる局面が増えました。
レパートリーのまだまだ少ないホルンのソロ楽曲として、
モーツァルトを選ぶことは果敢な挑戦でもあります。
さまざまな選曲の中で、今日のクラシック曲の代表とも言える、
モーツァルトを堂々と演奏していました!

そして、ピアノ伴奏もオーケストラの音が尊重されているため、
どうしても日本人が演奏するには指が届かない、掴めないなど、
楽曲を損ねないようように編曲に少し手を加える必要があります。
そんなこの曲を巧みに演奏したのは2年の有泉香里さんです。

今回は図らずも皆のドレスの色が奇麗に分かれました。
中でもこのレモン色のドレスの神尾さん、
照明の色やホルンと同調してその出で立ちはもはや神



こちらは、行きの新幹線の中の模様です。
朝8時30分集合は、今までの復興支援旅行の中では最も遅いです。
塩竈は仙台から比較的近いためです。
集まってすぐに昼食用のお弁当が配られます。
次のご飯まで時間がとれず夜になるため貴重な食事です。

左から4年オーボエの貞賴さん、3年ファゴットの小俣さん、
そして神尾さんです。
前日までは皆がかなりの肉食希望だったのに、
「うなぎと牛すき弁当」を横目に、
この「お魚づくし弁当」を選んだ3人
前回から買っているこの「お魚づくし弁当」は、
煮魚、焼き魚と4種類以上の魚が入っている豪華さです。

意外にも神尾さんはすでに食べ終わっています。
そして何やらその神尾さんと話をする小俣さん。

それに比べて終始味わいながら弁当を堪能する貞賴さん。
眼を潤ませてゆっくり味わっています

「食べることがいちばんの幸せ!」
と言ったかどうか…。

塩竈復興支援コンサート・リハーサル

2016-09-14 09:35:39 | 活動報告


塩竈復興支援コンサートまであと3日になりました。
このところ台風がよくやってきますが、
公演日は何とか台風は避けられそうです。

先週から全体練習が始まりました。
いろいろとまだ足りないことがあって、
いつものようにぎりぎりのところですが、
復興支援コンサートと冠して、
本当に意義のある公演ができるのかどうか日夜問いかけます。

今回のコンサート、ピアノを用いない編成として、
オーボエ、クラリネット、ファゴットの
リードを用いる木管楽器による三重奏、
トリオダンシュ(Trio d'anches)が特徴です。

この編成は4重奏ではない3重奏で、
楽曲として一人一人の奏者に求められるものが多く、
響きとしても澱みが許されない難しさがあります。
つまり、和音として聴かせるには、
それぞれの楽器の音色やバランス、音程が嵌ることに、
荒が目立つ編成であると思います。



今回はイベールの5つの小品、
モーツァルトのきらきら星変奏曲を演奏します。
モーツァルトは特に有名な曲で、
そのオリジナルに木管三重奏がどこまで迫れるか…!



会場の皆さんで歌う「花は咲く」「ふるさと」の、
歌の練習も行っています!



【プログラム】
〈17日15時開演・ふれあいエスプ塩竈 ホール〉

1.エルガー作曲 愛の挨拶
  クラリネット 藤本港 ピアノ 末次実玲
2.マスネ作曲 タイスの瞑想曲
  ヴァイオリン 髙橋沙織 ピアノ 有泉香里
3.モーツァルト作曲 ホルン協奏曲第4番変ホ長調K.495より第1楽章
  ホルン 神尾帆南 ピアノ 有泉香里
4.涙そうそう
  オーボエ 貞賴惠 ピアノ 遠藤龍軌
5.イベール作曲 5つの小品より 第1、2、5曲
 モーツァルト作曲 「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」
 による12の変奏曲 ハ長調K.265より
  オーボエ 貞賴惠 クラリネット 藤本港 ファゴット 小俣涼音
- 休憩 -
6.島崎藤村作詞 大中寅二作曲 椰子の実
 竹久夢二作詞 小松耕輔作曲 母
  ソプラノ 島田萌衣 ピアノ 有泉香里
7.多々良聡樹作詞 延原正生作曲
 復興応援ソング「これがわたしのすべきこと」
  学生全員による合唱 ピアノ 末次実玲
8.サン=サーンス作曲 白鳥
 ピアソラ作曲 アヴェ マリア
  チェロ 明珍幸希 ピアノ 森由利子
9.プーランク作曲 延原正生編曲 3つのノヴェレッテより第1、3曲
  ヴァイオリン 髙橋沙織 チェロ 明珍幸希 ピアノ 森由利子
10.ふるさと
  皆さんで歌いましょう ピアノ 遠藤龍軌

〈18日13時30分開演・杉村惇美術館大講堂〉
【プログラム】
1.村松崇継作曲 延原正生編曲 彼方の光
  ファゴット 小俣涼音 ホルン 神尾帆南 ピアノ 遠藤龍軌
2.マスネ作曲 タイスの瞑想曲
  ヴァイオリン 髙橋沙織 ピアノ 有泉香里
3.ドビュッシー作曲 亜麻色の髪の乙女
  クラリネット 藤本港 ピアノ 末次実玲
4.涙そうそう
  オーボエ 貞賴惠 ピアノ 遠藤龍軌
5.イベール作曲 5つの小品より 第1、2、5曲
 モーツァルト作曲 「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」
 による12の変奏曲 ハ長調K.265より
  オーボエ 貞賴惠 クラリネット 藤本港 ファゴット 小俣涼音
- 休憩 -
6.島崎藤村作詞 大中寅二作曲 椰子の実
 竹久夢二作詞 小松耕輔作曲 母
  ソプラノ 島田萌衣 ピアノ 有泉香里
7.多々良聡樹作詞 延原正生作曲
 復興応援ソング「これがわたしのすべきこと」
  学生全員合唱 ピアノ 末次実玲
8.サン=サーンス作曲 白鳥
 ピアソラ作曲 アヴェ マリア
  チェロ 明珍幸希 ピアノ 森由利子
9.プーランク作曲 延原正生編曲 3つのノヴェレッテより第1、3曲
  ヴァイオリン 髙橋沙織 チェロ 明珍幸希 ピアノ 森由利子
10.花は咲く
  皆さんで歌いましょう ピアノ 末次実玲

いよいよ復興支援コンサート!

2016-09-08 07:40:31 | 活動報告


塩竈復興支援コンサートまであと10日を切りました!
演奏する曲目のリハーサルもだんだん増えてきました!

この日は、宮城に住んでいた髙橋沙織さんのヴァイオリン、
ピアノの有泉香里さんによるマスネ作曲『タイスの瞑想曲』。

とても個性的なキャラクターの髙橋さんは1年生、
これからの活躍が期待できます。

また、昨年度から収録を続けているゼミのCD
「ベストパフォーマンス2015」の最後の収録曲として、
プーランク作曲『3つのノヴェレッテ』第1、3曲も、
塩竈のコンサートで演奏する曲としてレコーディングしました。

こちらは公演に参加する髙橋さんと、
チェロの橋本総司君、ピアノの小林ゆずかさんで、
今回の復興支援公演に持ってゆくためにレコーディングされました。
この曲は塩竈では卒業生の明珍幸希さんによるチェロ、
ピアノの森由利子さんのピアノで髙橋さんが共演します。
さらに10月には、ゲートシティ大崎・アトリウムで、
レコーディングメンバーによる演奏が行われます!


レコーディングは今回自前で挑みました!
ゼミには演奏の他、録音専攻のメンバーもいて層が厚いのです。
音楽音響デザインコースで録音が専門の大津瑳里奈(写真左)さん、
そして、飛田はるなさん(写真右)も来てくれました。
マイクを何本も立て、録音編集まで行うことを、
ゼミの中でできるなんてとても素敵です!
録音の出来上がりが楽しみです…。