21世紀に入り学生の演奏は全体的なレヴェルが上がり、
コントラバスのソロ演奏もしばしば聴かれるようになりました。
レパートリーはクラシックの作曲家で知られているのは、
ボッテジーニやグリエールくらいで、
一般のクラシック愛好家が知るレパートリーはほとんどありません。
しかし、映画音楽で有名なニーノ・ロータの、
クラシックジャンルにおける純然たる協奏曲があったり、
アメリカの財団で有名なクーセヴィツキーのオリジナルなど、
知れば少しヘェ〜と思うようなレパートリーがあります。
そんなまだまだソロオリジナル曲の少ないコントラバスですが、
今回録音したのはバロック期のヴァイオリンのためのソナタで、
メロディックな趣がコントラバスの音色をよく出しています。
コントラバス 星野昴
ピアノ 田村真那実
ソナタト短調 より 第1、2楽章
作曲者のヘンリー・エックレスは、
イギリスに生まれフランスに渡りましたが当時の画像を探すと
思いのほか古い時代であることに驚かされます。
J.S.バッハがサクソフォーンで演奏された時のような新鮮さがあり、
当時の想定ではない楽器で演奏した時に今の時代に甦る、
何か古さを感じさせないものがあります。
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