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2004年から2018年まで活動した洗足学園音楽大学・延原ゼミの活動の様子を写真を交えて紹介しています。

すばらしかった、ピアノコンチェルトの夕べ

2015-10-23 06:23:42 | 活動報告


22日に前田ホールで行われたピアノコンチェルトの夕べ。
3者3様のベートーヴェン第4番、シューマン、
そして、バルトーク第3番、
ピアニストのそれぞれの主張がありました。
中でも、我らが遠藤君のまったく自分の音楽にしたバルトークは、
昨年の武田杏奈さんのバルトークに引き続き、
すばらしいパフォーマンスだっと思います

バルトークそのものを自分の表現で世界をつくりあげる、
それ自体が他の曲とは比にならないほど難しい、
今回は比較的ポピュラーな第3番ではありましたが、
どう表現するかと言う意味ではとてもイメージされていたし、
遠藤君の持っているスタイルに合っていました。
少し弾き過ぎとか、自由な表現に戸惑いを感じたかもしれませんが、
指揮の秋山和慶先生や卓越したオーケストラを相手に怯まず、
抑えるべきところは抑え、乱れずアンサンブルしている様子は、
単に感情をぶつけるのではなく巧くコントロールされていました。
特にこの曲の終盤における高まりとオーケストラとの絡み、
音色のバランスは最後まで乱れることなく劇的でした



協奏曲でソロを弾くということは、
いかなる他の演奏会に出演することとは一線を画しています。
遠藤君がそこに立ち向かってできた演奏は、
まさにこれからの活動に大きな可能性を感じさせました

そんなエンドゥーが登場するゼミのコンサート、
「冬眠前の大暴れ!」は11月16日(月)18時30分開演
洗足学園音楽大学ブラックホール内ビッグマウス

マリンバとの共演でコセンティーノ作曲パンデモニウムを演奏します。
ぜひ、ご来場下さい


コンサート「冬眠前の大暴れ!」のお知らせ

2015-10-19 07:18:33 | 活動報告


好対照の二人、彼女たち電子オルガンが主役のコンサート、
「冬眠前の大暴れ!」を11月16日(月)に、
大学のブラックホール1階ビッグマウスで行います

元気で与えられた役割をこなす佐藤梨乃さん(写真左)、
ピュアな感じを与えるまじめな丸田千尋さんです(右)。

ゼミが始まる前のゼミ部屋での撮影です。
後期から新しくなったアンサンブルシティの中の、
3階の端の大きな部屋なのです。



以前はクラシック弾きでしたが、今は卒業後を考え、
ポップスを専門にしている丸ちゃんです。



カメラを向けると期待を裏切ることのない
梨乃さんはトリを飾ります。曲名は「Ra」、「ラ」って…

タイトルの「冬眠」をコンサートでどう表現するのか…
タイトルって大切ですからね



【プログラム】
1.竹田彩香作曲 fantasy of light
 エレクトーン 竹田彩香

2.モリコーネ作曲 延原正生編曲
 ガブリエルのオーボエ~ニューシネマパラダイス
 オーボエ 牧野友美、小川航平 エレクトーン 高橋里子

3.国府弘子作曲 Starland
 エレクトーン 丸田千尋

4.ブラームス作曲 ピアノソナタ第1番ハ長調作品1より 第1楽章
 ピアノ 有泉香里

5.ラフマニノフ作曲 弦楽四重奏曲第1番よりロマンス
 ヴァイオリン 関真知子、原沙弥華 ヴィオラ 落合なづき チェロ 橋本総司

6.クーセヴィツキー作曲 コントラバス協奏曲 嬰ヘ短調作品3 第2、3楽章
 コントラバス 後藤由紀子 エレクトーン 伊久美里歩

7.My favorite things
 エレクトーン 川端彩音

8.小林千夏作曲 interference
 エレクトーン 小林千夏

9.コセンティーノ作曲 パンデモニウム
 マリンバ 宇田川麻衣 ピアノ 遠藤龍軌

10.ジョーダン・ルーデス作曲 Ra
 エレクトーン 伊久美里歩、佐藤梨乃

【スタッフ】
チラシ:中村直人
MC:横山理子
セッティング:小城京平、大友和美、渡邉真大、蛭間晃基、内山初音
受付:柗井拓野、小暮純平
照明:中村紀仁
音響:鈴木勇気 他、音響デザインチーム

聴きにいらして下さいました!

2015-10-09 03:35:30 | 活動報告


コンサート「秋男」にはいろいろな方が聴きにいらして下さり、
とても嬉しいことがありました
私たちにとっては本当にありがたいことです

その中でもジャズサックスプレイヤーで、
洗足学園音楽大学の教員でもある小林香織先生が、
日頃の忙しい日常の合間を縫って、
コンサートの最初から何と打ち上げにまで、
顔を出して下さいました

この日はサックスの演奏が多く、
出演者にとっては励みになりました。
中でも卒業してなお研鑽に励んでいて、
この日もコンサートの目玉として華やかな演奏を聴かせた、
田中愛希さんは小林先生からいろいろと、
講評やお話を聞かせていただいていました。

また、学生にとても気さくに接して下さる先生は、
皆に印象深い想い出として残ったことと思います。

小林香織先生オフィシャルサイト

この日、もうひと組のお客は、
延原ゼミに在籍して2010年に卒業した3人です。
尾張友紀さん(旧姓)、加藤恭子さん(旧姓)、佐藤奈緒美さんで、
尾張さんと加藤さんはお子様連れで来てくれました。
本当に懐かしかったです。

時の流れが経つのは早いもので、
懐かしいこの時の卒業生で連絡し合ってくれたようです。
このように卒業生が聴きに来てくれることも嬉しく、
続けてきた励みになりました

そこで驚くべきことがおきました
それは、この3人が差し入れとして持って来てくれたお菓子が、
小林先生から持って来ていただいたお菓子が何と
同じ本砂屋の期間限定商品「栗芋エコルセ」を、
出演者皆にとお持ちいただいたのです

まったく同じだったのには驚きました。
たくさんのエコルセは本番とは別の日の、
ゼミの時間に出なかったゼミ生も一緒にいただきました


トランペットの浦井、蛭間君も喜ぶ栗芋エコルセ


5限終わりの合奏後の楽器返却で沸き返る、
人通りの激しい新アンサンブルシティ1階の楽器室前でも、
やっぱり栗芋エコルセ

会場に合った演奏「無限の上昇」

2015-10-07 08:23:01 | 活動報告


コンサートホールではないアトリウムでの演奏、
それはクラシック音楽で行う場合は容易ではありません。
小編成ではすべての音がバランスや音の分離のよい状態で、
聴こえなければならないからです。

誘われて行くポップス系のコンサートでは、
ライヴハウスで行っていても往々にして、
聴こえない楽器があります。
なぜその楽器を入れたのか? PAはわかっているのか?
おそらくそのメンバーで行うことが音楽より重要で、
音そのものよりもビジュアルが大事なのだろうと判断します。

では、なぜこのようなホールではない場所で、
クラシックを中心としたコンサートを行うのか?
それはクラシック音楽の普及であると同時に、
クラシック演奏家の活動を促進するからです。

学生が演奏するとなると軽く扱われる会場も多いのですが、
学生=音大だからこそ念入りに準備をして、
ステージ裏方、表方に関していろいろ考えています。
私たちは常に会場としてやりやすい場所、
やりやすいパートナーを探しています。

では、このゲートシティ大崎はやりやすい音響かと言うと、
まったくそうではなく極めて難しい音響空間です。
とにかく広く、天井は高く、壁は有効ではありません。
音響さんの腕や耳、さらには周りの音にも影響を受けます。

この会場にはグランドピアノがありますが、
ピアノはリハーサル時によい音響やバランスができたとしても、
本番時に来場者が増えることによる周りの騒音が増えた際に、
金管楽器やサックスは音が抜けるのに対して、
ピアノは被られていきます。
その状況によって極めて繊細な調整が必要になります。
いつもやっていただくゲートシティ大崎の音響さんは、
この状況を理解し懸命にやっていただいていると思います。
それが今回で8年目となるコンサート開催に繋がったのです。

その中で、今回初となった編成、
1曲目のトランペット8重奏「無限の上昇」は、
抜ける高音に対して低音がどの程度鳴るかが心配でした。
この曲の問題は、8本というパート分けからなる、
低音の過密なパートがあります。
しかし、思ったほどの心配はなく全体的にうまく聴けました。
これは奏者の発音の的確さ、技術的な巧みさも必要です。

結果として、コンサートの最初を飾る響きの広がり、
パフォーマンスとして成功しました
演奏は下記のメンバーです。
1a 浦井宏文、2a 本多遥、3a 中村冬威、4a 和田直樹、
1b 蛭間晃基、2b 丹羽颯、3b 鈴木啓夢、4b 中川雄二


アトリウムの様子です。

次のコンサートのお知らせです。
次は久しぶりに大学に戻り、
ブラックホール内ビッグマウスで行います。

コンサート「冬眠前の大暴れ!」
11月16日(月)18:30開演[18:15開場]

【プログラム】
1.竹田彩香作曲 fantasy of light
 エレクトーン 竹田彩香

2.モリコーネ作曲 延原正生編曲 ガブリエルのオーボエ~ニューシネマパラダイス
 オーボエ 牧野友美、小川航平 エレクトーン 高橋里子

3.国府弘子作曲 Starland
 エレクトーン 丸田千尋

4.ブラームス作曲 ピアノソナタ第1番ハ長調作品1より 第1楽章
 ピアノ 有泉香里

5.ラフマニノフ作曲 弦楽四重奏曲第1番よりロマンス
 ヴァイオリン 関真知子、原沙弥華 ヴィオラ 落合なづき チェロ 橋本総司

6.クーセヴィツキー作曲 コントラバス協奏曲 嬰ヘ短調作品3 第2、3楽章
 コントラバス 後藤由紀子 エレクトーン 伊久美里歩

7.My favorite things
 エレクトーン 川端彩音

8.小林千夏作曲 interference
 エレクトーン 小林千夏
 
9.コセンティーノ作曲 パンデモニウム
 マリンバ 宇田川麻衣 ピアノ 遠藤龍軌

10.ジョーダン・ルーデス作曲 Ra
 エレクトーン 伊久美里歩、佐藤梨乃

【スタッフ】
チラシ:中村直人
MC:横山理子
セッティング:大友和美、渡邉真大、蛭間晃基、内山初音
受付:柗井拓野、小暮純平
照明:中村紀仁
音響:鈴木勇気 他、音響デザインチーム

コンサート「秋男」終了!

2015-10-04 22:53:32 | 活動報告


3日(土)にゲートシティ大崎のアトリウムにおいて、
コンサート「秋男」が終了しました

8組の演奏で90分、それぞれの持ち味を出し、
聴き応えもあり延原ゼミのクオリティを誇れる内容でした

どの演奏もそれぞれの良さが出ていましたが、
中でも最も延原ゼミらしく他ではできないこと、
それがシューマンのアラベスク作品18をサックス四重奏にした、
音デ1年生の安彦大樹君の編曲作品の演奏でした

シューマンのようなアルペジオやシンコペーションの多いピアノ曲を、
サックス四重奏にする発想は極めて珍しいこと、
その着想から約1ヶ月半で編曲・演奏までできたこと、
編曲がうまくいけばピアノとはまた異なる、
想像以上のサックス四重奏の新鮮な響きがそこに現れ、
演奏者の想像力を掻き立てた高いクオリティに到達しました

楽譜と演奏がうまく噛み合った芸術がそこにありました

演奏は、ソプラノサックスが2年生の中村紀仁君、
アルトサックスがやはり2年生の岩舞さん、
テナーサックスは1年生の伊藤優花さん、
バリトンサックスは2年生の渡邊真大君です。



ゲートシティ大崎の宣伝も今年度からは、
このようなポスターがお目見えしました
左下の部分に他の公演と並んで私たちの告知があります



私たちがつくった実際のチラシは上記のもので、
これはアラベスクを演奏した岩さんのデザインです

アンケートの結果は下記のとおりです。
※開放されたアトリウムでしたので、
 お客の数の割に回収率が低かったです。

●今日の中で、どの曲目、演奏がよかったでしょうか。
1.無限の上昇(Infinite Ascent) 3
2.ヴァイオリンソナタ第1番 イ短調作品105より第1楽章 1
3.アラベスク作品18 2
4.サクソフォーン四重奏曲 作品109より
 第2楽章 主題、第2変奏、第3変奏「シューマン風」、第3楽章 1
5.アダージョとアレグロ作品70 3
6.幻想小曲集作品73 3
7.アルトサクソフォンのための室内小協奏曲 6
8.練習曲 ホ長調作品10-3「別れの曲」 5

●出演者について
日頃の練習・演奏の成果を発揮され、どれも素晴らしかったです。
今後、益々のご活躍を祈念致します。
無料でステキな音楽が聴けてよかったです。
「アラベスク作品18」の中音部(たぶんアルトサックス)は、
特に音色にのびがあってよかったです。
「幻想小曲集作品73」は、クラリネット、ピアノ共にきれいな音色でした。
「アルトサクソフォンのための室内小協奏曲」は、
情感がこもっていてよかったです。
完成度が高く素晴らしいと思いました。
正直なところ知っている曲がもっとあればと思います。
フィギュアスケートでも使われている曲など
採りいれていただければ嬉しいです。
夜のほうが小さな子供もいないので、
もしくはPM3:00くらいからのほうが、
食事しながらの人が少なくなるのではないでしょうか。
私自身、途中お弁当を食べていたので演奏者の方に悪い気がします。
コンサート開催のため、連日練習がたいへんだったと思います。
お疲れ様でした。
トランペットアンサンブルやサックス四重奏など、
ふだんあまり聴く機会がないのでとても楽しめました。
ありがとうございました。
出演者の皆さんのエネルギーを感じました。
「アルトサクソフォンのための室内小協奏曲」は、
迫力があって聴き応えがありました。
大勢の演奏者の方達ありがとうございます。
曲紹介、演奏者紹介があるのが聴衆にはとてもよかったです。
サクソフォン、クラリネットの演奏が、
平素より良さがよく伝わってきました。
「無限の上昇(Infinite Ascent)」は立奏で力強かったです。
「ヴァイオリンソナタ第1番 イ短調作品105より第1楽章」は、
ヴァイオリニストが表情豊かで抑揚がありよかったです。
サックスカルテットは立奏してほしかったな。
一生懸命さは伝わりました。
「アダージョとアレグロ作品70」は浮遊感がありつつも、
力強さは伝わりました。
「幻想小曲集作品73」はブレスコントロールがたいへんそうでした。
ピアノのリズム感もよかったです。
「アルトサクソフォンのための室内小協奏曲」は、
サクソフォンが立奏で力強さがあってよかったです。
ピアニストは2曲目と同じ方ですが、
こちらの曲の演奏のほうがよかったように感じました。
「練習曲 ホ長調作品10-3『別れの曲』」は、
切ない中にも厳かな印象を受けました。
ピアニストさんの表現力すばらしい!
素敵な時間をありがとうございました♪

●司会者について
演奏者一人一人の個性溢れる紹介等ありがとう。
丁寧な説明で話すスピードがゆっくりでよかったです。

●スタッフについて
当日の準備のため、目に見えないところで、
ご苦労がたくさんあったと思います。
お疲れさまでした。
とても礼儀正しくて好感が持てました。
皆さん、いい顔をしていました。
聴いたことはあっても曲名は知らないということもありますので、
どこかに表示が書いてあるとなおよかったです。
人が集まりやすいこの会場でよく開いて下さいました。
またよろしくお願い致します。