コンサートの最初はトランペットソロで始まりますが、
後半の最初はトロンボーンソロで始まります。
この曲、フランス現代の作曲家、アンリ・デュティユーの、
「コラール、カデンツとフガート」(1950)のリハーサルです。
トロンボーン、ピアノとも延ゼミ2年目の2年生、
日比野龍人君と佐藤舞さんです。
この作品は、伝統的なクラシック音楽を継承した現代性を有し、
調性的な旋律に斬新なハーモニー、緻密な声部書法を誇っており、
パリ音楽院の卒業試験曲として渾身の力で書いた小品と言えます。
そんな中身がギュッと凝縮した重みを表現するには、
ちょっとやそっとではできることではないかもしれません。
コラール、カデンツ、フガートとは、そんな技術や表現の確かさを見るにも、
ちょうどいい楽曲形式なのかもしれません。
挑むのは、技術的な安定感の高い日比野君。
そして、読譜力と技術力の高い佐藤舞さん。
2年生の仲良しピアノ&声楽4人組です。
お昼休み直後のゼミの時間、忙しい中で昼食をとりますが、
右から2番目の佐藤さん、ピザを1枚落としてしまったそうです。
その落としたピザを「ピザ、食べませんか?」と勧めてきます(笑)