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七星如意輪観音菩薩(しっしょうにょいりんかんのんぼさつ) 観心寺

2019-04-18 20:03:25 | 観察日記

今日はかねてから楽しみにしていた観心寺如意輪観音菩薩(国法)の御開帳日。

朝一番に有酸素運動(エアロビクス)で汗を流し、(先日、伺った時、御開帳両日とも比較的午後からのほうがゆっくり拝顔出来ると聞いていたので)午後一(って言葉ある?笑)、きちんと着替えて出かけてきた。

参道の両側にお饅頭、河内野菜・・・お餅、タケノコ弁当等々・・・お店がいっぱい出店していて今日は愉しい境内になっていた。参拝客もたくさん!金堂にも五色幕が張られている。

大きな観光バスもはいってきてるみたいで・・・ツアーバッジをつけられてる方々を多く見た。

ウマノアシガタ (キンポウゲ)

梅林がこの5日間で・・・見違えるほどに新葉が芽吹いて、きらきらしてる。足下にはシャガがいっぱい。

あたりの桜に花姿は、ほぼ見えなくなってしまっていたけど、季節のうつりがほんまにはっきりくっきりで、すがすがしい御開帳日です!

図録のお写真を見つけて・・・こちらが七星如意輪観音菩薩坐像です。

観心寺、金堂の中、須弥壇(しゅみだん)に扉が三つ。向かって右手に「不動明王」左手に「愛染明王」。

右手、左手の重厚な扉は閉じられたままで、いつ開けられるのかはどなたにもわからないとの事。

愛染明王は見事な「あかいろ(あかねいろ?)」をされていると。

中央の開かれた扉の中に、秘仏の如意輪観音菩薩が静かにお座りになられていました。

蝋燭の灯りにその姿は、はっきりと見てとれ、美しいお顔はもちろんのこと、その表情、肌の質感は、さわれば体温が伝わるのではないかと思えるほどの艶めかしさだった。柔肌様のしなやかな六つもの手(腕)を躯体に沿わせておられる菩薩様に人の姿を(というのはおかしいのかもしれないけれど)見てしまって・・・いえ、見えてしまっても、六つの腕を持つお姿に幾ばくの違和感も覚えないという不思議感にかられた。七星如意輪観音菩薩こそ、人間界に生きる、我々を救うためのありとあらゆる強いメッセージを六臂如意を通し我々に送り続けてくださっているということだった。それはそれは何百年もの間頑張っておられるのだと。私たちは何かを成し遂げた時に自分ひとりの力で出来たと思うのではなく、神様仏様からの見えないチカラに守られているということに気づきたいのです。

七星如意輪観音菩薩

右の第一手は思唯せる。第二手は如意宝珠(願いが思いのままに成就できる)を持し、第三手は念珠(畜生界を救う)を持す。左の第一手は山(地)をおさえる。第二手は蓮花(泥に生まれ泥に染まらず花と実が同時に生る。不老不死への思い)を持し、第三手は輪(輪棒)が天を指す。

御開帳の二日間に合わせ公開されていたのが後村上天皇の念持仏と伝えられる「厨子入愛染明王坐像」↑

観心寺 インスタグラムより↑

厨子の高さ・・・約30~40?センチくらいだったかなあ・・・霊宝館に展示されていた。

愛染明王は蓮台を含めても15センチから20センチもなかったと思う(はっきりしないな)。

とても小さな「愛染明王」。「可愛らしい厨子」の中の「愛染明王坐像」。

可愛らしいのは「厨子のサイズ、カタチ」。

後村上天皇(後醍醐天皇の息子)が終生大切にされたという↑の愛染明王のお姿。白い歯をカッと見せたお顔。それは恐い憤怒の形相。こんなに小さくともド迫力!お不動さまのような厳しさにあふれていた。

恐いお顔の、その造りがあまりに素晴らしすぎて!細部にわたる仏像彫刻の緻密さに呆然。仏師の魂に圧倒される。目に焼き付けて帰宅したら、お寺のインスタにアップされていて驚いた。実物をもう一度見てみたい。

愛染明王。大日如来の化身。人間の愛欲をそのままに悟りに導く明王。

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千年以上前から、「如意輪観音菩薩像」は、造仏されているようです。こちらの本尊「七星如意輪観音坐像」は、空海の影武者のようだった弟子の一人「実恵(じちえ)」により、空海の意を受け空海入定後、貞観(じょうがん)時代に造られた貞観彫刻(834-847)の傑作の一つ。

胎蔵界曼荼羅に如意輪観音菩薩のお姿が描かれているそうです。

鬼子母神に今日もお参りしてきました。

西日が照るころ・・・

人影もまばらに・・・

御開帳は午後四時までです。

平成時代の観心寺に咲く最後の一本かもしれません。夕日を受けソメイヨシノが愛らしく咲いていました。きれいね~~~。

イロハモミジも綺麗です。ああ夏が来る!(まだ早いか!笑)

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