虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

ドライビング・MISS・デイジー(1989/米)

2005年03月10日 | 映画感想た行
監督:ブルース・ベレスフォード
出演:ジェシカ・タンディ モーガン・フリーマン ダン・エイクロイド

 1948年アメリカ南部アトランタ。教職をやめた未亡人デイジーは、70 歳を過ぎても自分で車を運転して出かける頑固者。しかしギアの入れ違いから事故をおこし、息子は母のため黒人運転手ホークを雇う。

 BSアカデミー特集でまた「駅馬車」見てしまった。どうして見だすとやめられないのでしょうか。「キャットバルー」も再録画しちゃったし、この映画のビデオちゃんと残ってるかな~と思ってちょっと見るつもりでまた全部見てしまった。
 
 アカデミー賞史上最年長で主演女優賞を受賞したジェシカ・タンディは当時80歳だった。70歳から25年以上の歳月を演じているが、本当にすごいと思う。モーガン・フリーマンも良いが、すこうしだけ文句つけさせてもらうと、ラストシーンはもうちょっと手に老けメイクしてほしかった。劇場でも手に視線いっちゃったから。

 公民権運動の時期を挟んで、彼女がそれまでの自分でも気付かなかったような階級意識を乗り越えていくところが淡々と描かれてすごく心にしみる。キング牧師のディナーパーティーのデイジーの表情は印象的。”I have a dream that ...~を思い出していた。昔の奴隷と主人が真の友情をもって同席する・・・理性も良心もそろっている人でも、自らの固定観念を自覚し、それを乗り越えるのは容易ではない。
 連想したのが「ボウリング・フォー・コロンバイン」 やはりああいう直截な方法でなく、こういうドラマのほうが私には響くものが大きい。もちろん、あの映画の主題はこれだけではないのだが。

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