虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
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デイ・アフター・トゥモロー(2004/米)

2005年03月01日 | 映画感想た行
THE DAY AFTER TOMORROW
監督: ローランド・エメリッヒ
出演: デニス・クエイド ジェイク・ギレンホール イアン・ホルム エミー・ロッサム

 地球温暖化で極地の氷が溶け、海流の変化によって一挙に北半球が氷河期になってしまう。そのことを案じていた科学者のジャックは警告を発していたが、世の中に真剣には受け止められなかった。そして孤立したニューヨークには彼の息子が。ジャックは息子を救いにニューヨークへと向かう。

 これは映画館で見たらもっと衝撃的に響いたのでしょうか。
 深刻に受け止めなきゃいけないことなんだけど、「渚にて」みたいな映画を見た後の深い闇に足もとをとられたような感覚までいかない。娯楽映画としてまとまりすぎてるのかな?なぜだろう?
 映像の特殊効果はすごかったし、デニス・クエイドやイアン・ホルムの科学者の友情も素敵でした。
 メキシコ国境のシーンなんかは皮肉でいいですね、と思った。
 エミー・ロッサムはきれいで素直で出来のいい高校生で、それがいやみでもなく存在しているところが貴重な女優さんです。
 ただやっぱり、温暖化の悲劇は全地球押しなべて襲うであろう、決して発展途上国中心に災厄を免れるとは思えないのが見ていて映画に乗り切れない原因の一つではあるだろう。

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 ところで「雪玉地球仮説」というのがある。
 前カンブリア紀には地球全体が凍りついていたという仮説だ。カンブリア紀とは、アノマロカリスだのピカイアだのへんてこりんな、それまでとは比較にならない複雑な生物がいっせいに現われた時代。その直前に地球全体が凍結していた?! この仮説の紹介によれば、プレート運動により地表は移動しているが、赤道付近に大陸が集まっているれば、極から氷河が発達し始めるとあっと言う間に地球全体が氷河に覆われてしまう、というシミュレーション結果が示されたそうである。その凍結後、火山爆発などで放出された二酸化炭素の温室効果で地表温が上昇し、温暖な気候に変わった、という。
 一度地球が凍結したことが、カンブリア紀の生命の大爆発に関係しているのか?
 仮説だが、とっても怖くて魅力的な説である。
 でも私の生きてるときには起こらないでね。

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