虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

キング・コング (2005/アメリカ)

2005年12月25日 | 映画感想か行
KING KONG
監督: ピーター・ジャクソン
出演: ナオミ・ワッツ    アン・ダロウ
    ジャック・ブラック    カール・デナム
    エイドリアン・ブロディ    ジャック・ドリスコル
    アンディ・サーキス 

 大恐慌下のニューヨークで、ボードビルショウに出演中の女優アン・ダロウは仕事にあぶれて食事も満足に取れない。映画監督のデナムは自分の映画がつぶされる寸前。デナムはアンと、脚本家のドリスコルを騙して船に乗せ、海図にもない未知の島でのロケに出発する…

 名作「キングコング」のリメイク。186分は長かったです。とはいえ、それを感じるのは前半の背景解説部分。ただそこでもお笑いどころもたっぷりちりばめられていたし、ナオミ・ワッツも今までで一番きれいに感じたし、この映画ではエイドリアン・ブロディのハの字眉毛のナサケナ顔が、いかにもピタリで役柄とひょろひょろした印象を裏切る胸の筋肉を補っておりました。
 しかし、コング登場以降はアクションに次ぐアクション、恐竜はめっちゃたくさんでてきて転げるわ将棋倒しするわスタンピードするわ、でかい、いや~な虫はゾワゾワうじゃうじゃ出まくるし、(たぶん)吸血大蝙蝠は相手かまわず飛び掛るわで、もうこれでもかこれでもかの出血大サービス振り!あちらでもこちらでもの息つく間もないピンチの連続には大昂奮!!!

 この映画では、CG技術の進歩でコングの表情がめちゃくちゃ豊かに描かれ、見ているほうでは暴れまくり、人間に損害与えているにしても、どうしてもコングに感情移入してしまいます。ラストではコングの運命への悲しみの涙を禁じえません。
 それでも、コングとアンの間にお互いへの愛情が質は違うにしても通っているのがはっきりわかり、今までの映画で一番まともにヒロインに扱われたコングだったように思います。
 ジャック・ブラックはまあまあ良かったし、とてもがんばっていましたが、でも憎まれ役としてバランスをとるにはもう一息に思う。オリジナルでもそうはっきりした敵というものがいなかったので、こういう風に感じるのも演出の狙いかもしれない。
 船長さん、航海士かっこよかったし「闇の奥」にも「ふふっ」です。アンディ・サーキスさん二役時の死に様はとってもいやですね~ 身震いしました。

 やっぱりオリジナルの偉大さを改めて認識する作品でもありました。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
濃かった… (arudenteな米)
2005-12-28 16:41:17
濃い映画でした。

内容がわかっているのに3時間ほとんど飽きなかったパワーは凄いです。



濃すぎて何を伝えたいか悩みますがオリジナルのパワーアップ版のある意味完成形だと思います。

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ほんとに (ningyo)
2005-12-29 22:18:17
あるところはジュラシックパーク

あるところはシャドウ・オブ・ヴァンパイア

あるところはクラシック探検隊もの

その合い間を縫ってコングのストーリーが!

という感じでしたから。

濃かったですね!

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サービス満点 (samurai-kyousuke)
2005-12-30 00:22:23
サービス満点、出血大サービスの映画でしたね。

これでもかという演出で3時間いっきに見せていただきました。
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隙間なく詰め込んで (ningyo)
2005-12-30 20:40:03
本当にぎっしり感のある映画でした。

arudenteな米様がご自分のサイトで

「インドでも上映できそう」というコメントしてらしたのが

もうどんぴしゃで唸りました。
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