虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

生活の設計 (1933/アメリカ)

2005年06月05日 | 映画感想さ行
DESIGN FOR LIVING
監督: エルンスト・ルビッチ
原作: ノエル・カワード
脚本: ベン・ヘクト
撮影: ヴィクター・ミルナー
出演: ゲイリー・クーパー   ジョージ
    フレデリック・マーチ   トム
    ミリアム・ホプキンス   ジルダ

 パリへ向かう列車の中で出会った売れない劇作家トムと画家ジョージとジルダ。男二人は二人ともジルダに恋し、ジルダも二人が好きになる。3人でセックス抜きで共同生活をしようと紳士協定を結ぶが…

 監督、原作、脚本の名前だけで、期待にワクワクして見た映画。描き方によってはとんでもないことになりそうな、不道徳の極みなのに、美しくひらめきに満ちた芸術家の女神ジルダとそれに振り回される3人の男たちをほんとに軽やかに描いて素敵。「クローサー」は自分のポジションを探し損ねた男の滑稽を感じたけど、ここでは滑稽に見えるのは、自由の空気の中でなくては生きられない小鳥を檻の中に閉じ込めようとする常識人。トムとジョージが彼女と同じスタンスで生きようとしなければダメだとわかるのも、二人がやはり世間に対してわがままだから。それが不快感なく見られるのは、やはり作る側の腕ですね。それに役者の美しさと演技の軽やかさ。
 登場から、ヒロインしのぐ美しさの、主演二人の美男。それにミリアム・ホプキンスの優しい、コケティッシュなミューズぶりも魅力。
 直で描かずわからせる房事の描写も粋。ハイセンスな映画でした。


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2 コメント

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ミリアム・ホプキンス大好き! (satoshi)
2006-04-20 18:46:47
タラララさんとかもDVDが出てすぐ買われて見ていて、僕も早く見たいと思っていて、やっと図書館に入れてくれて真っ先に借りて見ました。

ミリアム・ホプキンスは大好きなのでとっても楽しめましたよ。

もちろんクーパーもマーチもとても素敵でした。

ジュネス企画のDVDは半分くらい入れてくれていて次は「情熱の狂想曲」を見る予定です。



僕のブログも夜中はかなり重いです。

ブログは日々、どんどん増えて言ってるようでサーバーの増強などもおっつかないんでしょうね。
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ハイセンス (ningyo)
2006-04-20 20:06:07
ミリアム・ホプキンス素敵でした。

あの難しい役を、軽やかに演じきってしまうのは

彼女ならではかもしれませんね。



それに若いクーパー、マーチ美しいですねえ!!
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