虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

ヒーローはいずこ・翻訳の寿命

2007年05月13日 | 日記・雑記
 いくらWEBの片隅とはいえ、個人的な事情をグチグチ書き過ぎかなと反省してますが、ほんとに長崎屋の一太郎さんに張り合えるんじゃないか、というくらい体調が最悪な昨今です。でも私には甘やかしてくれて頼りになるアヤカシのお守りなんていません。佐助みたいなのをはべらせたい!というのは女の夢です。(ちなみに春琴抄の佐助は嫌です)
 やっぱり歯が痛い。治療するところが無いといわれても、痛いものは痛い。どうして直してくれないのよ、とつい八つ当たりしたくなります。

・スパイダーマン3
 見てから時間が経過しても「最終作なのに、あれで終わり?」というのが腑に落ちてないです。今までの2作ではともかくピーターがいじらしいとか、がんばれっとかそういう感じだったんですが、今回はハリーに対してそう思ってました。だから彼がああなってがっかり。
 一生懸命アクションしてもヒーロー的爽快感の無いスパイダーマンを引き摺って「ユナイテッド93」をDVDで見ました。現在のアメリカのヒーロー状況について考え込んでしまいました。なかなか整理できません。

・フロイトの「性と愛情の心理」は本が古くて、すごく読みにくい。私の読解能力の限界と、文体に馴れていない点を差し引いてもやはり意味を理解するまでに1ページ半くらいで一回立ち止まって整理して…という有様でなかなか進まない。フロイト自身の説でなくて、当時の通念とか他の説の検証では、それが今の私にとって余りにもトンデモだったりして、本自体はそこそこ面白いのだが、やはり読みにくい。図書館で新訳を探して買い替えを検討したほうがいいようだ。
 数年前に、岩波かなんかの復刻でスティーヴンソンの「自殺クラブ」を読んだときも、翻訳が古臭くて、面白さが目減りしてるみたいな感想を持った。(相変わらずえらそう…)
 とはいえ、若松賤子さんの「小公子」などは思いっきり古くていっそ清々しく面白いし、瀬田貞二氏の「指輪物語」は多少古臭くてもすんなり納得してしまう。なぜでしょう?
 ちなみに、若松静子さんの翻案童話は一つ、青空文庫で読めます。

・おはなはん
 昨日BSの「お宝テレビ」で「おはなはん」という番組の紹介を見て唸る。番組は1年続いた連続ドラマをダイジェストするには短すぎるものなので、半端な判断にしか過ぎないだろうけど、でてくる母としてのおはなはんエピソードが、私には「きゃ~、や~め~て~」なものが多くてこれが国民的人気を誇った、というのを聞き「こういうのが受ける時代だったのか…」と思うばかり。
 中でも、運動が苦手の娘を励ましてかけっこで一緒にゴールするシーンなぞ、言葉も無い。うちの親だったら、にらみつければ走りますね。とりあえず小学校くらいなら、学校で恥をかくより、家でお父さんに怒鳴られるほうが怖かったもん。

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