虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

ゆあーん ゆおーん ゆやゆよん

2005年09月24日 | 日記・雑記
今週の毎日ウィークリーのアーサー・ビナード氏の詩のコーナーは中原中也の「サーカス」の英訳だった。

あの人口に膾炙した

ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

のオノマトペの入った超有名な詩。
ビナード氏も何とか英訳でこのオノマトペを伝えられないかと四苦八苦し、ついに諦めた、と記している。

Yooaaaan Yooyoohhn Yooyayooyon

と綴ると、似た音を持つ語との連想から、英語圏の人には「ロレツの回らない酔っ払いが発する"Yoo-hoo"といったところ」に聞こえるという事態だという。

そこで氏は、この部分を

SEEEEEEE SAAAAAAAW, SEE and SAW,

と訳している。この詩の最初の


幾時代かがありまして
 茶色い戦争ありました

There was an Age of This, an Age of That,
 and a sepia-colored War.


seesaw(シーソー)の上下の動きと、see sawという「見る」という動詞の変化に通じる行ったり来たり感、それに「その時代を見た」という意味を響き合わせて訳したそうだ。

なるほどなあ、と感心するがやはり「ゆあーん ゆおーん」の持つしなり感までは英詩では感じられないだろうなあ、日本人に生まれてそのまま読める私は幸せ!なんて思った。まあ、もちろんその逆も真なりで、私が訳詩でしか読めない国の詩も山ほどありますのですが。

毎日ウィークリーのビナード氏のコーナー、実に楽しみにしています。週刊新聞の月に1回の連載ですが、どうかずっと続くように願っています。この新聞は、ネットで1回315円で配信していて、好きなときだけ見られます。興味のある方は是非お薦めです。

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本日は大井町のハードOFF(中古PCショップ)に出撃。
数は少ないけど、かなり参考になった。
ショックだったのは、アキバで見っけもんだと思ったペンティアム3の1ギガが3,990円で売っていたこと。思わずこれも買って値段を薄めようか、などと思ってしまったが、それをしても意味ないぞとやっと気付いて思い止まった。

家に帰ってから、ショックを癒すためにジャームッシュの「ダウン・バイ・ロー」を見る。
しかしどうしてこういう映画で癒されるんでしょうか。
この映画の感想は明日。

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