虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

スーパーマン リターンズ(2006/アメリカ)

2006年08月30日 | 映画感想さ行
SUPERMAN RETURNS
監督: ブライアン・シンガー
出演: ブランドン・ラウス   カル=エル/クラーク・ケント/スーパーマン
   ケヴィン・スペイシー   レックス・ルーサー
   ケイト・ボスワース   ロイス・レイン
   ジェームズ・マースデン    リチャード・ホワイト
   フランク・ランジェラ   ペリー・ホワイト
   サム・ハンティントン    ジミー・オルセン
   エヴァ・マリー・セイント    マーサ・ケント

 クリストファー・リーヴ版二作目の5年後。
 クリプトン星の痕跡を求めて宇宙へ行き、5年後に地球に帰ってきたスーパーマン。しかし、その間に恋するロイスは別のパートナーと子どもと新しい生活を築いており、宿敵ルーサーは刑務所を出所していた。

 一番の感慨は「ほんっとによくこれだけスーパーマンな主人公を見つけ出したものだ!」
 今度の主役は時々人形っぽく見えるくらいの典型的なコミック美男に見えました。リーヴを引き継ぐのに違和感全然なし。もちろんメイクの効果にも大いに貢献しているのでしょう。ちょこっと細長めだけど体つきもいかにもスーパーマンだし。あのどんな時でも額にかかるクルリンも素敵だ。
 ほとんど昔の番組紹介しか見ていないテレビシリーズでは、クラーク・ケントとしてのデイリープラネットでの地位はすごく有能な記者とか、かなり偉い人だったらしい。これはクリストファー・リーヴのスーパーマンの続きで、普段は人のいい手足もてあましてる大男のフリ。あの眼鏡がかわいくて好き。
 初めの導入部というか還ってきてもとのポジションに納まるまでの説明部分を過ぎると、いきなり飛行機救出の大きな見せ場で、そこから先は次から次へと「これぞスーパーマン」シーン続々で見ていて嬉しい。
 レックス・ルーサーのケヴィン・スペイシーも前回と違和感なかったけれど、前のほうがコメディ調が勝ってるようにも思う。悪役の見せ方は定番の楽しさがありました。

 今度のスーパーマンは正直なところ「うわあ、こういうのアリですか?」と思うところはあります。
 意識なく病院で裸にされて調べられたりするのも(これは献辞を捧げた人への含みがあるのかしら?とも思った)スーパーマンがこれで良いのかな、とか。ロイス・レインの私生活も「そうなの!?」です。この辺は続編でどうするんだろう、とドキドキします。

 時間の長いことにもぜんぜん気付かず、ヒーローの原典のような活躍をたっぷり堪能できてほんとに楽しかった。ぜひ出来のいい続編を見たい!