虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

ソード オブ・ザ ファンタジー 勇者と聖なる剣 (2002/オーストラリア、アメリカ)

2005年11月29日 | 映画感想さ行
WARRIOR ANGELS
監督: バイロン・W・トンプソン
出演: ジョアンナ・パクラ 
    ルトガー・ハウアー
    ジョン・ヴァーノン
    アーノルド・ヴォスルー 

 十字軍に参加した女兵士エリザベスが故郷に帰ってみると、荒らされ、息子は誘拐されていた。戦う気力もない村人たちだが、彼女はたった一人、息子を取り返しに力を持つ豪族グレコーのもとへ向かう。

 arudenteな米様からの宿題「男女のヒーローへの同化の仕方の違い」など考えている為か、こういう闘う女性映画をつい選んでしまうようなんですが。いや~、これはけっこうおとぼけな映画でした。
 主人公が子持ちで歴戦の女戦士ですから、年増なのはあたりまえなんですが、それにしても魅力がいまいちなのが難点。この映画、一番素敵なのが敵役、ルトガー・ハウアー様なのです。これがまた、悪いこともするけど、主人公の子どもはかわいがってるし、奴隷でも見所のあるものはちゃんと認めたり、主人公よりずっと度量の大きいように見えちゃうんです。正義の味方のメンバーが束になっても悪役の魅力に勝てないもんですから、ラストが一応主人公が目的を達してめでたしめでたしなんですが、ハウアー様がやっつけられてちっとも嬉しくない。困ったものです。
 あらすじの続きはといえば、途中で弓の名手とか、物知りとか、敵の内情をよく知る色っぽい女性を仲間にして、ついに…という、なんか書いてるとゲームのあらすじみたいですが、そんなものです。
 私的には、もうただただルトガー・ハウアー様鑑賞が目玉な映画。悲しい運命のイヴという色っぽい娼婦上がりみたいな女性はなかなか良かったですが、後はさほど。アクションもそこそこで、胸躍るかっこいいシーンとか無くて。「キング・アーサー」なんかは、映画自体はさほど感心しなくても、いざ戦いに挑もうとする男たちなんてところには、ほんとにしびれたのになあ。女性の殺陣の目覚しく良い映画って、クンフーなんかではたまにあるけど、どうも考えつかない。思わずまねしたくなるようなかっこよさを持った女主人公っていませんかねえ。

 明日の予定は「チャーリーズ・エンジェル・フルスロットル」です。これも真似したくはならないなあ。