虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

グジラ 大怪獣襲来(1998/アメリカ)

2005年11月20日 | 映画感想か行
監督: アーロン・オズボーン
    マイケル・ディーク
出演: R・J・マクマレー
    ロバート・ガルシア
    アリソン・ローマン 

 地球侵略をたくらんだロード・ドゥームが、怪獣グジラを地球に送り込む。そして銀河警察の基地に先制攻撃、基地は十分な機能を失う。そこで銀河警察は、ヒト型でない宇宙人を地球に差し向ける。

 あまりのチープさに声もありませんでした。「スター・トレック」と怪獣映画と「E.T.」をごたまぜにして、大学生の自主制作風味をまぶしたような… しかし、自主制作ものだってもうちょっと辻褄あわせには気を使うような気もします。
 ラストなんか、良い宇宙人とかかわったおにいちゃんが、世界を救うために8時間で製作した武器の接触不良を直すために、道具箱を抱えて走り回り、政府のエージェントはその辺のお姉ちゃんと互角に戦ってるし、怪獣は体制が整うまで待っててくれるし、もう「腹いて~」と呻きながら笑ってました。そして地球の危機が去り、ロード・ドゥームを捕まえにいった銀河警察は、予算の関係でしょうか、素手で闘うんですね。
 怪獣が叩き壊すビル群は発泡スチロールのように壊れるし、あまりに旧式なテレビとかすべてがペナペナ感にあふれているので、数十年前の映画と思ったくらい。

 報道途中で中断するジャーナリストは、初代ゴジラの「さようなら~」シーンを思わせるし、エメリッヒ監督「ゴジラ」の看板を壊すシーンなんか、明らかにゴジラ意識していると思います。

 まあ、それなのに、この映画で「マッチスティック・メン」と「ビッグ・フィッシュ」のアリソン・ローマンを見るとはねえ!役者の皆さんも駆け出し時代はいろんなものに出ているんですね。