虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

グラン・プリ(1966/アメリカ)

2005年11月28日 | 映画感想か行
GRAND PRIX
監督:ジョン・フランケンハイマー 
出演: ジェームズ・ガーナー
    イヴ・モンタン
    三船敏郎 
    エヴァ・マリー・セイント

 F1レーサーたちの姿を描いたアクション。ジェームズ・ガーナーが主演のアメリカ人レーサーを演じ、イヴ・モンタンなどのライヴァルと競い合う。そして皆が私生活でもそれぞれの問題を抱えている。
 三船敏郎はガーナーの乗る車で参戦するヤムラ自動車社長を演じている。

 さすがはフランケンハイマー監督。車は古い。でも迫力はすごい。今のオンボードカメラ中継より、わかってる人間が撮った映像のほうが迫力が勝ってしまうのである。最初のモナコの公道レースの音と振動は血管をかき回しそう!22インチモニターじゃいや!百倍大きい画面で見たい!もっといい音響設備で聞きたい!と、いきなり血が沸騰してしまう。
 リアルなモナコについで、あるレースはファンタジックに、ある時は記録映像風に、とレースの撮り方を全部変えている。配役がいい。今のレーサーに比べるとオジさん多いかなとは思っちゃうけど、イヴ・モンタン渋い。素敵。イタリア・フランス・英語・スペイン語こなしてます(ここのところは私のコンプレックス)。
 ストーリーは地味です。死と隣り合わせに生きるってことを(実は人間みんなそうでも)意識せざるをえない職業だし、結婚生活はみんなガタガタ。その愛憎のドラマなので、極めつけメロドラマ。最後はうまくまとめてるけど、どうしてもドラマよりクルマに昂奮してしまう映画。
 ミシン作ってたヤムラ自動車って、やっぱりモデルはトヨタですかねえ?それともホンダ?三船敏郎の日本人も、いかにも外国人の考える日本人みたいだけれど、どっしりして威厳がある。
 ピット・シーンが入ってこないんだけど、当時のレギュレーションって給油なしだったのかな?メキシコグランプリってあったの知らなかった。