テレビを見て1日を過ごす類の年寄りではないのだが、テレビを見ながらの文句が多くなってきた。歳のせいかもと思う理由は、若い人達はそんなことを考えている暇などないはずだから。
お昼になると詳し過ぎる民放の天気予報、一般の人は天気予報士になりたいと思ってみているわけではない。簡単で的確な予報が聞けたらそれで大満足なのに、天気図から気圧の配置の理由、など詳し過ぎて”もういいよ”となる。夕方にはNHKのニュース番組、アイドルのような服装の女子アナ達、そして番組の終わりには軽装の出演者達のお辞儀が”丁寧過ぎ"て違和感を覚えたりする。時代が変化して僕らの時代とは違うのなら、にこやかに、手でも振って終わった方が親しみが湧いてくるのにと考えたりする。なにかがチグハグな感じがしてしかたがない。
ところで、”過ぎる”、と言えば我が家にくる少し年配の宅配のおじさんは丁寧過ぎてこちらが恐縮してしまうほどの勢いだ。本当にありがたそうに「いつも利用していただいてありがとうございます」から始まって「またよろしくお願いいたします」で終わる。いやいや、そんなに言ってくれなくても…「ありがとう。ご苦労様です」と返事を返す。子供への過保護場合は「過」とは本人が望んでいないことを押し付けること、まさに、「過ぎたるは及ばざるがごとし」である。英語ではToo much is as bad as too little.となって、日本語訳は “(何事も)やり過ぎは何もしないことに等しく碌(ろく)なことはない” となるのだろうか。