学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

“引っ越し”は何を語る

2023-04-07 16:35:13 | 日記
 春はお別れの季節だ、などという人の話を耳に挟んだ。春とは希望や期待の季節とばかり捉えていた僕を驚かせる言葉だった。なるほど考えてみれば外に向かって羽ばたく巣立ちの季節だと考えると、今まで自分を育んでくれた家族や友人とのお別れの季節でもあるのだなぁ。そう言えば、近くに大きなマンションがある。あまり気にも留めなかったが、そのマンションの前には連日引越しのトラックが駐車していて荷物を運び込んでいた。今日も雨の中を誰かが越してきたようだ。この季節は門出の時で特に若者がさまざまな目的を持って移動している季節なのだ。
 “お別れ”などと日本ではちょっとセンチメンタルな気分も味わう引っ越しではあるが、アメリカでは少し趣が違っていたことを思い出した。フリーウエイを運転していると引越し用のトレイラー、ユーホール (U-haul)のレンタルトラックを曳く自家用車を何度も見かけたものだ。業者に頼まず自力で引越しをする、いわば引越しDIYだ(ここで元先生らしくちょと説明;ユーホールのUはyou,ホールはhaulで曳く、という意味)。ま、それはいいとして、彼らアメリカの人達は年がら年中引っ越している印象があるだけでなく、引っ越しを徹底的に前向きに捉えている。「アメリカ研究」などの分野では“アメリカ社会の引っ越し文化(mobility society) ”はアメリカを語る時には欠かせない項目の一つだ。というわけで、“より良い生活を求めて、今日を大事に夢に向かって引っ越しを (Move in hope of a better life. Live this day and move towards your dreams.) ”なんていう調子である。日本では桜の花が満開だ。引越しの皆さんにとってこの春が希望の春になることを…

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