学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

今日の決断が明日をつくる

2023-03-03 16:47:32 | 日記
 奈良に住む娘の家に出向く私用があった。高速道路を降りる1分前、立派なトヨタ車が猛烈なスピードで僕の横を追い抜いて、追い抜きざまに僕の前に滑り込んできた。何をそんなに急いで…高速を降りた先は信号のある四辻。赤信号に変わりぎわを突き切って遠くに姿を消した。何事もなくインターセクションを通り過ぎてホッとした。僕を追い越すという彼の決断は事故に結びつくことはなかった。一瞬の決断が運命を決するという忘れられない思い出がある。
 1954年、僕が小学生の頃だった。青函連絡船「洞爺丸」が台風15号接近が伝えられる中出港、沈没した事故があった。1,000人を超える犠牲者を出した大事故となった。北海道出張中の叔父が乗る予定になっていたために親戚中が大騒ぎとなって叔父の家に集まった。叔父からの連絡が入ったのは夜遅く。彼は船に乗っていなかった。理由は台風も来ているし、その夜の飲み会に急に参加することになったということだった。叔母はホッとするは、周りの人に謝るは、子供の僕は電話で半泣き、怒り爆発の叔母の姿が今でも忘れられない。「何故もっと早く連絡しなかったのか」と怒りに声が震えていた。この件の結果は”よかった”で済んだ。でも一つ間違えば、と言う選択であったのだ。選択と決断、人は日々、これを繰り返して生きている。事故を避けることができた決断もあれば、何かの目的を達成するための右か左を選ぶという決断もある。決断しなければ好機を逃す種のものもある。一瞬の選択と決断が人生の景色を変える。車のスピードには要注意、「急がば回れ」は叔父の場合を考えると今も生きているように思う。

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