学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

紆余曲折

2020-07-07 16:46:48 | 日記

テレビを見ていると本当にいろんな職種の人々がコロナ禍の中でもがきながら生活の立て直しを図っている様子が窺い知れる。プロ野球の選手は「自分は野球でしか人を元気つける法を知らない」けれど、だからこそ野球を通して自分のできることを頑張るという。居酒屋を経営している人は「僕は居酒屋でしか生きる術を知らない」だから工夫してもう一度挑戦したいという。新型コロナウイルスはいろんな人に影響を及ぼして人生の紆余曲折を考えさせられた。
そんな最中にここ数日に豪雨に襲われた熊本県の球磨川の氾濫と土砂災害のニュースである。今年もまた水害が多くの人々に影響を与えて、絶望感が被災者をおそう。浸水した家で茫然自失、掃除すらどこから手をつけていいのか考えも及ばない状況に追いやられた人々の様子に身体が震える。ただひたすら泥の除去に黙々と精を出す人、泥の積もる廊下を水で洗っている人の顔、ほとんど反射的に動いているように見える。本当に打ちひしがれている様子が伝わって胸が痛い。
アメリカで勉強と仕事に必死だった頃に学んだ「希望というものは人間だけに与えられた特別なものである」というプラス思考。悩みを抱えた学生にこのプラス思考を利用して助言してきた僕すらも容易に先の光が見えない状態に置かれた九州の人々に心が乱れる。人は各々一生懸命に人生を生きる。自分の進むべき道を自分が選び一歩一歩足を踏み出して歩いていても、“紆余曲折”という化け物が予測もできないタイミングで襲ってくる。
人生の紆余曲折を平易な英語で表現してみると、次のようになる。The roads any of us choose are never free of bumps and curves. 私たち一人ひとりが選ぶ道はデコボコや曲折のないものはない。(注:free of 〜 心配、苦痛から開放されている、bumps デコボコ、curves 曲線、曲折)———「どうにかなる」「なんとかなる」、と呟き続けることが人が自らを救う鍵言葉であるという。この言葉をつぶやいているうちに本当に「なんとかなってくる」らしい。