北朝鮮外務省、
韓米日豪の共同訓練に
「封鎖を企てた場合は宣戦布告とみなす」
北朝鮮外務省のキム・ソンギョン次官が1日、「米国とその追従勢力が敵対的な封鎖行為を企て、我々の主権を少しでも侵害しようとするなら、共和国の武力は我々に対する宣戦布告と見なすだろう」と警告した。
キム・ソンギョン次官は「朝鮮中央通信」を通じて発表した「地域の緊張をさらに高める危険極まりない海上阻止訓練」と題した談話で、このように主張した。キム次官は「米国が5月末、朝鮮南海の公海上で日本や南朝鮮傀儡、オーストリアをはじめとする追従勢力とともに『拡散安保発起』(大量破壊兵器拡散防止構想・PSI)による海上阻止訓練というものを強行しようとしている」とし、このように述べた。キム次官は「世界に大量殺戮兵器を躊躇なく拡散している米国が『拡散防止』を掲げるとは『盗人猛々しい』も甚だしい」とし、「牽強付会であり、国際法に対する愚弄」だと非難した。
韓国と米国、日本、オーストラリアは前日、済州(チェジュ)でPSI高官級会議を機に、海上における大量破壊兵器(WMD)物資の移転を遮断する海上阻止訓練「イースタン・エンデバー23」を行った。化学兵器に使用できる物質を積んだ船舶が済州東南防空海上を通過するという情報を入手し、韓米日豪など多国籍戦力が共に船舶を阻止し、乗船して調べる状況を仮定した訓練だ。
キム・ソンギョン次官は「米国と南朝鮮傀儡軍部は、今回の訓練が『防衛的』であり、純粋な『拡散防止』を目的としていると強弁しているが、有事の際、特定国家に対する全面的禁輸措置と先制攻撃の準備を整えるための極めて危険な軍事演習だ」と主張した。また「今回の海上阻止訓練は、我々の周辺国家への圧迫をも狙った多目的の性格を帯びていることを示唆する」とし、「今回の訓練は東北アジア地域情勢をより一層激化させる触媒剤になるだろう」と述べた。今回の「イースタン・エンデバー23」が北朝鮮だけでなく中国を狙ったものだという主張だ。
これに先立ち、リ・ビョンチョル朝鮮労働党中央軍事委副委員長も5月30日、「朝鮮中央通信」を通じて発表した「自衛力強化の立場」で、「米軍の空中偵察資産の作戦半径と監視権は、平壌(ピョンヤン)を含む共和国西北部地帯はもちろん、周辺国家の縦心地域や首都圏まで包括しており、これは朝鮮民主主義人民共和国や周辺国家にとって深刻な脅威」だとし、中国の安全保障上の懸念に言及した。
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