不満が残る人もいるかもしれないが、この2年間、韓国社会は何歩か意味のある進展を成し遂げたと思う。

2018-10-29 13:51:01 | 日朝関係史から未来をみる!
[社説]「ろうそく集会2周年」の意味を損なう勢力の反動を警戒する
登録:2018-10-29 09:12 修正:2018-10-29 10:49

               
2年前に開かれた「朴槿恵大統領の弾劾求めるろうそく集会」で、子どもが手にろうそくを持って光化門集会現場をじっと見つめている=カン・ジェフン先任記者//ハンギョレ新聞社

 29日は「朴槿恵(パク・クネ)大統領退陣」を求めるろうそくがソウルの中心街を埋め尽くしてから、ちょうど2年になる日だ。清渓川(チョンゲチョン)の小さな明かりで始まったろうそく集会は、朴槿恵-チェ・スンシルの国政壟断に憤った多くの市民の心をひとつにし、結局、朴大統領の弾劾と新民主政府の発足を導き出した。先週末からソウル光化門(クァンファムン)では、ろうそく2周年を記念する様々な行事が行われている。27日の記念集会で、進歩連帯のパク・ソグン常任共同代表が述べたように、朝鮮半島の戦争危機を“平和”に変え、不満が残る人もいるかもしれないが、この2年間、韓国社会は何歩か意味のある進展を成し遂げたと思う。

 ところが、最近、ろうそくの意味を卑下し、その成果の上に誕生した文在寅(ムン・ジェイン)政権を猛烈に非難する声で、「ろうそくの価値」を掻き消そうとする動きが露骨になっており、懸念を抱かざるを得ない。すべての社会運動には反動が伴うのが歴史の教訓だ。しかし、まだ国政壟断の主犯に対する司法的断罪が終わっていない状態で、すでに彼らを復権させ政治的利得を得ようとするのは、卑劣極まりないことだ。

 26日に、保守知識人を自任する320人が文在寅大統領の退陣を求める宣言を発表したのは、一例にすぎない。週末ごとに朴槿恵の釈放を求める太極旗部隊の集会が開かれているから、“極右”に分類される人々が憲政秩序を否定し、現政権の退陣を要求することはそれほど目新しいことではない。問題は、そうした国政壟断勢力を庇護し、それを“保守復活”の土台にしようとする危険な動きが増えているという点だ。

 イ・チョルウ慶尚北道知事が朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領39周忌(10月26日)の追悼式で涙を流しながら、「朴正煕精神」を称え、自由韓国党のチョン・ウォンチェク組織強化特別委員会委員が太極旗部隊を保守統合から排除してはならないと発言したのが代表的な事例だ。このような人々は経済難と南北関係の進展に対する保守の不安を巧妙に刺激し、ただ「文在寅対反文在寅の戦線」の活性化だけに没頭しているようだ。社会全般の負の遺産を正すことを過度に非難し、「ろうそくが革命なのか。革命でもないのに、清算ばかりを叫んでいる」と皮肉る。

 「ろうそく集会」が革命かどうかは、歴史が評価することだ。重要なのは、ろうそく集会で提起された広範囲な社会変化の要求を実践し、成果を出すことだ。社会変化の幅と内容については、様々な見方と見解があり得る。しかし、だからといって、2年前に絶対多数の国民の弾劾を受けた朴槿恵政治勢力を復元し、その源泉である「朴正煕イデオロギー」と「開発独裁の神話」に再び頼ろうとするのは容認できない。

 2年前、ろうそくが初めて出現し、野火のように広がった時期に、進歩だけでなく保守勢力まで幅広く共感した民主主義と不平等の打破という価値を見直す時だ。
(お問い合わせjapan@hani.co.kr)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

―3.1独立運動100周年 その精神をどう生かすか―

2018-10-29 10:10:47 | 日朝関係史から未来をみる!
3.1朝鮮独立運動100周年
東アジアに非核・平和構築を!京都のつどい に
ご参加ください

   
日時 2019年3月3日(日)午後1:30~4:30
会場 京都アスニー 4階 ホール(400名収容)
(丸太町通七本松西入北側 TEL:075-802-3141)
講演 「21世紀 新しい東アジア世界を!」
―3.1独立運動100周年 その精神をどう生かすか―
  講師 井口和起さん(京都府立大学名誉教授)
  
  文化行事、パネルディスカッション、
  青年の主張などの企画も検討中です。


 呼びかけ人(敬称略)は、井口和起(日朝協会京都府連元会長)、井手啓二(日本中国友好協会京都府連理事長)、大橋 満(日朝協会代表理事)、越智薫史(京都革新懇事務局長)、片岡 明(京都平和委員会理事長)、倉本頼一(京都平和遺族会代表世話人)、小杉 功(原水爆禁止京都協議会事務局長)、篠原真弓(安保破棄京都実行委員会事務局長)、田中 宏(日本ユーラシア協会京都府連会長)、富田秀信(日本ベトナム友好協会京都府連事務局次長)、本田久美子(京都府AALA連帯委員会運営委員長)、宮城泰年(京都宗教者平和協議会理事長)、望田幸男(非核の政府を求める京都の会常任世話人代表)の方々です。

第2回呼びかけ人会議・学習会
11月24日(土)午後2時~ 
中京いきいき市民活動センター 3階 会議室4(40人収容)
学習会は午後3時頃から、講師は井口和起さんです。
アクセスは、西大路三条交差点を東へ2筋、
      北へ約50メートル 西側3階建ての建物。

どなたでも参加できます。是非ご参加ください。


いま朝鮮半島は、4月27日の南北首脳会談、6月12日の米朝首脳会談という歴史的な激動の中にあり、東アジアの非核化と安定的な平和共存地帯を築くという日本・朝鮮・韓国国民の願いが大きく前進しようとしています。
来年、2019年は3.1朝鮮独立運動100周年を迎えます。
 明治維新直後から日本は朝鮮への侵略的行動を重ね、日清・日露戦争を経て、遂に1910年に大韓帝国を廃して大日本帝国に「併合」し、朝鮮総督府を置いて支配しました。
 この植民地支配に抗して起きた朝鮮の最大の独立運動が、3.1独立運動でした。
 それは第1次世界大戦末期のロシア革命と大戦後の民族自決の全世界的な気運の高まりや講和条約(ヴェルサイユ条約1919年6月調印)第1章の国際連盟規約で約束された世界最初の国際平和機構の樹立など、一連の世界史の新たな流れに連なっていました。
 しかし、3.1朝鮮独立運動を武力で弾圧した日本は、朝鮮の植民地支配を続け、中国への侵略戦争を始め、国際連盟を脱退し、アジア太平洋戦争へと突き進んでいきました。戦争体制に組み込まれた韓国・朝鮮の人びとは国や土地を奪われたばかりか、言葉も名前も奪われ、強制労働に動員され、日本軍の「慰安婦」にされ、生命まで奪われました。
 いま、私たちはあらためて、日本の朝鮮植民地支配の実態を明らかにし、「慰安婦」問題などの真の解決をめざして、国民的な運動を強化・発展させる必要があると考えます。また、日本国憲法の改悪を許さず、とりわけ九条改憲を許さない運動を前進させることが重要であると考えます。
1919年に生まれていた世界史の進歩の方向を100年後のいまこそもう一度確認し、その方向に向かう歩みを強めていきましょう。
広範な府民の皆さんと平和と民主主義、国際友好を願う諸団体に、「つどい」へのご参加と「京都の会」へのご賛同を呼びかけます。
 
 京都府連は、今年2月24日に開催した「3.1朝鮮独立運動99周年 学習・講演会」において「3.1朝鮮独立運動100年 京都の会」の結成を呼びかけました。京都の平和友好団体などの役員の方々に呼びかけ人を引き受けていただくよう要請し、現在、呼びかけ人は下記の13名です。
10月10日に第1回の呼びかけ人会議を開催し、企画内容をご検討いただきました。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする