福島ズボラーヌ

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大阪市福島区(並びにその周辺)をうろうろ徘徊。

下福島公園(2)(2015年 のだふじ)

2015-05-01 | ・福島:風景・建築・史跡
のだふじ祭の当日、再び「下福島公園」に行ってきました。



目的はもちろん、大木に絡まった藤を見るためです。

野田藤 - 大阪市福島区のだふじの会
大阪市 福島区 のだふじコーナー
大阪市福島区のだふじ祭り
福島区のだふじ祭り!(Facebook)



藤の木はさらに成長し、多くの花を付けていました。



大元の藤の木はこちら。
青い藤棚に絡み付いている1株の藤が日照を求めて
近くの銀杏の木まで伸びたのです。

たぶん、室町幕府の将軍様や太閤さんが見たのは
こういう風景だったのではないかな?

「のだふじの会」HPで紹介されている、江戸時代の絵図には
藤棚ではなく、大木に寄り添って花を咲かせている藤の絵が多く描かれています。

江戸時代の出版物に描かれた野田藤 - 大阪市福島区のだふじの会



古地図「改正新版大坂明細全図」(明治15年、1882)

明治初期の大阪近郊の地図。
野田村と加島村の間にあるのは淀川ではなく、中津川。
新淀川の開削は明治43年のことで、上記の地図よりも後のことです。

「野田村」と並んで、「三社春日」「藤ノ名所」の文字が書かれています。
三社春日とは今の玉川春日神社のことで、
すぐ近くにある「影藤神社」「白藤神社」と合わせて「三社春日」と呼ばれたのではないかと思います。

玉川春日神社は別名「藤之宮」と呼ばれていたそうで、
古地図の中にはそう書かれているものもあります。



なお、「藤之宮」こと玉川春日神社の所在地は福島区玉川。
古い地名でいうと、摂津国西成郡野田村。
「西成郡」という郡名が付くことから、藤之宮の場所を「西成区」と書いている
ホームページが散見されますが、誤りです。
野田村は「福島区」です。
北区や此花区に含まれていた時期はありますが、西成区だったことは一度もありません。



インターネットが普及している時代、ちょこっと調べればわかることですが
NHK出版の『趣味の園芸』でさえ、堂々と「西成区」と書いている始末。

フジ(藤)育て方|みんなの趣味の園芸|育て方がわかる植物図鑑
「…ノダフジの名は、摂津国野田の藤之宮(現在の大阪市西成区付近)にフジの名所があったことによるといわれています」

水戸市植物公園
「別名のノダフジは,摂津国野田(現在の>大阪市西成区付近)の藤之宮に藤の名所があったことにちなみます。」

ノダフジ - 岩手大学
「◎ノダフジは,摂津国野田(現大阪市西成区付近)の藤之宮にフジの名所があったことにちなむ。 」

たぶん、参考にした文献が同じものなのでしょうね。
誰や、いちばん最初に「西成区」と書いた人は。


「下福島公園」
住所:大阪市福島区福島4-1

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