暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

2010年映画総決算

2010年12月31日 15時26分38秒 | その他お知らせ等
図書館に通って本を借りるという生活を取り入れ始めた今年。映画の原作本を読むという、新たな方向性も加わりました。
総観戦数290本…だけど、その中には映画じゃないものも入れちゃってるから280本程度ってとこか。でも去年よりかは観ている。
今年は頑張って劇場へ足を運ぶこと6回、図書館の映画上映会というやつにも行ったりとフットワークを使ってみた。邦題を「アダルト・ボーイズ青春白書」なんぞという詰まらないものにされてしまったハッピーマジソンの新作「Grown Ups」は、何故か日本でだけDVDスルー。劇場で観たかった!

【評価別集計】
★★★★★…1
★★★★……13
★★★………76
★★…………165
★……………34
☆……………1

1本だけ輝く★5の作品は、実はSNLのアダムベストで映画ではない。
★4作品は13本と去年の2倍以上になるが、これも実はお気に入り作品の2周目とか、お気に入り俳優たちのソフトを買い集めた成果が多い。コメディばっかり。
★3以上作品と★2以下作品の比率は90:200。まあまあなんだけど、これも上記の理由と同様「好きなヤツを見る」ことが多くなったってだけのこと。★1以下の作品は、むしろ増えている。

【特に印象に残った作品】
1月「モンスターズ・インク」
  「プラダを着た悪魔」
  「ミステリー・ツアー」(ブロークン・リザード!)
2月「ゴッド・ギャンブラー3」(シンちゃん可愛いぞ)
3月「ザスーラ」(記事を頑張った)
  「スタスキー&ハッチ」(ベンスティ×オーウェン)
  「パコと魔法の絵本」
4月「昆虫探偵ヨシダヨシミ」(生青空大地先生を見た!)
5月「300(スリーハンドレッド)」
  「ゴーストライダー」
6月
  「ゾルタン★星人」
  チャップリン作品4本(図書館上映会)
  「プリズン・フリーク」(ダックス~)
7月「ハングオーバー!/消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」(劇場観戦なのでオマケ)
  「マンモス」(最低作品賞)
8月「ビンゴ!」
  「恋空」(最悪作品賞)
11月「エージェント・ゾーハン」(バカアダム)
  「マチェーテ」(ロドちゃん!)
12月「地底の原始人キングゴリラ」
  「ジョーズ・アパートメント」

ダックス・シェパード、ジェリー・オコンネルといった非SNL系バカ俳優にも若干胸ときめかす。ブロークン・リザードという新たなバカ集団も発掘。
でも前年に引き続き、アダム・サンドラーを通してのロブちん萌えは継続!
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007/消されたライセンス Licence to Kill

2010年12月28日 22時09分24秒 | 洋画>★
1989年/米・英/ジョン・グレン監督/ティモシー・ダルトン キャリー・ローウェル ロバート・ダヴィ タリサ・ソト デヴィッド・ヘディソン
2010年12月28日 テレ東午後のロードショー〔見比べよう、3・4・5代目ボンド!!年末007・SP〕

【あらすじ】
ボンド(ダルトン)とフェリックス(ヘディソン)が逮捕した麻薬王サンチェス(ダヴィ)は部下の手で脱走、フェリックスに瀕死の重傷を負わせ、彼の新妻を殺した。友人の仇を討つためボンドは単身サンチェスへ近づいていく…。
<オールシネマ>様より引用

4代目ボンド、ティモシー・ダルトン。馴染みが薄い。薄いはずだよ、2作しかないんだ。そこはかとなく、ショーちゃんに似てる…。
今回のボンドさんは、任務ではなく私怨で動いた。故に<殺しのライセンス>は無効、なんだと。
このプロットに、007ファンは賛否両論。「そんなのボンドじゃない!」というお怒りのご意見から、「こんな人間臭い男気ボンドが観たかった」という絶賛の声まで。更には「凄く分かりづらい」というご意見と、「とても分り易い」という正反対のご意見も。どっちなんだ。
勝手にやっててください、毎度の如く私にゃまったく興味の惹かれるシリーズじゃないんで。いつものように、2時間<流してた>ってだけでした。
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ジョーズ・アパートメント Joe's Apartment

2010年12月27日 22時15分57秒 | 洋画>★★★
1996年/米/ジョン・ペイソン監督/ジェリー・オコンネル ミーガン・ウォード
2010年12月20日 日テレ映画天国

【あらすじ】
大学を卒業し、アイオワから一旗揚げようとニューヨークへ出てきたジョー(オコンネル)。だがあっという間に大都会の洗礼に遭い、無一文になってしまった。
母親から仕送りしてもらい、なんとか月100ドルで住めるボロアパートに入居することに成功。しかしそこは跡地に刑務所を建てるため、政府が買い上げようと立退き活動の真っ最中。ところがジョーは、その不潔極まりない生活態度でゴキブリたちを味方に付けていた!人語を解し、唄って踊って字も書けて戦う統率力もある恐怖の軍団!異常な事態に驚きつつも…ジョーはあっさり共同生活に馴染むのだった。
ところで、ジョーは警察の苦情係に勤務するリリー(ウォード)に一目惚れしていた。なんとかお近付きになることに成功はしたが、よせばいいのに自宅に招いてしまった。ジョーのためにと張り切ったゴキたちは、うっかりリリーを驚かせてしまう。リリーが進めてきた空き地の緑化作戦も、地上げ屋によって荒地に逆戻り。すっかり腐ってしまったリリーの気持ちをジョーに振り向かせようと、ゴキたちが一肌脱ぐ!


おっと、ジェリー・オコンネル!「スタンド・バイ・ミー」のでぶっちょ君…の面影はさすがにないが、「トム・キャッツ」を観た時可愛いと思ったんだよね。あれ以前にこんな糞映画で主演していたとは。更に株価アップ!
「魔法にかけられて」の元ネタみたいなゴキたちの大活躍だが、ゴキ嫌いの人には到底オススメできないな。する気もないが。
ジョーvsゴキの戦争シーンで、手榴弾に見立てたバルサン(風殺虫剤)が登場したのは想定の範囲内として、コンバットを手裏剣のように投げていたのにはつい笑ってしまった。沸点が低い。
かなり汚らしい作品ではあるが、予想通り私は嫌いじゃないです。ハイ。何より短いのが良かった。
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ゆりかごを揺らす手 The Hand That Rocks the Cradle

2010年12月26日 22時59分27秒 | 洋画>★★
1991年/米/カーティス・ハンソン監督/アナベラ・シオラ レベッカ・デモーネイ マット・マッコイ アーニー・ハドソン
2010年12月17日 テレ朝シネマ・エクスプレス

【あらすじ】
産婦人科で医師からセクハラを受けたと感じたクレア・バーキン(シオラ)は、医師モットを告訴。お陰でモットは自殺に至り、彼の妊娠中の妻(デモーネイ)はショックで流産。一方のクレアは、6ヶ月後に無事玉のような可愛い男児を出産した。
モット未亡人は、<ペイトン・フランダース>という名でパーキン家の乳母として住み込む。幸せの絶頂にあった一家…というか夫婦に、じわじわとダメージを与えてゆく。果たして彼女の復讐の行方は…。


情報公開の恐ろしさだな。「ケープ・フィアー」を思い出したのだが、同年公開作品なのでした。この手の作品が流行りだったのかな。
しかし恐ろしい目に遭うのは幸せな家庭にあるクレアなのだが、見ている方は可哀想な境遇のペイトンに肩入れする構図というのが面白い。子供たちの味方だし。デッド・エンドが気の毒だった。
だけど頭に血が上りそうな状態のところを、よくも冷静に罠を仕掛け続けるものだ。さすが架空のお話し。
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スプラッシュ Splash

2010年12月25日 21時25分01秒 | 洋画>★★
1984年/米/ロン・ハワード監督/トム・ハンクス ダリル・ハンナ ジョン・キャンディ ユージン・レヴィ
2010年12月24日 テレ朝シネマ・エクスプレス

【あらすじ】
8歳の時に船から落ちて、なんと少女人魚に助けられていたアラン・バウアー。28歳になったアラン(ハンクス)は結婚願望だけは一人前だが、独身で燻っていた。
そんな彼に、謎の金髪美女(ハンナ)が突如押しかけアタック!彼女こそはあの時の人魚だったのだが、アランはそんなこと知る由もない。<マディソン>と人間名を付けてアツアツになる2人だが、マディソンが陸上にいられるのは次の満月まで、たった1週間足らずでしかなかった。
更に海洋生物研究(だと思う…)のコーンブルース博士(レヴィ)が現れ、公衆の面前でマディソンを人魚に変えてしまったからさあ大変!マディソンは研究所に隔離される、アランは人ならぬ者に恋していたことに凹む、コーンブルース博士は人魚発見の手柄を横取りされる…。
凹んだアランに、兄フレディ(キャンディ)はハッパをかけた。そしてマディソンの救出に向かったバウアー兄弟とコーンブルース博士。マディソンとアランの運命や如何に…!?


おお、トム・ハンクス若い。ダリル・ハンナも若くて美しい~。ジョン・キャンディは…ま、いっか。
異形の無垢な美形が普通の男にいきなり猛烈ぞっこんという構図は、「天使とデート」と同系列。
アンデルセン童話の「人魚姫」をハッピーエンドにしたディズニー版だが、こんなオチでいいんだろうか。アランは絶対後悔してるね。
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マイケル・ジャクソン/THIS IS IT THIS IS IT

2010年12月24日 22時51分54秒 | 洋画>★★
2009年/米/ケニー・オルテガ監督/マイケル・ジャクソンと仲間たち
2010年12月24日 日テレ金曜特別ロードショー

【内容】
2009年に急逝したキング・オブ・ポップ、マイケル・ジャクソン。同年から次年にかけて公演されるはずだったコンサート「THIS IS IT」の準備模様を、オーディションからリハーサルまで追うドキュメンタリー。

世間ではクリスマスだサンタクロースだチキンだシャンパンだデートだなんだかんだ大騒ぎで浮かれているさなか。イカレた習慣のおこぼれに預かりつつ、独り冷静に金曜特別ロードショーを観るのだった。
マイケル・ジャクソンは私の中でスルー中のスルー。とはいえ、さすがにあそこまでメジャーだと顔の認識もあるし、何曲かは耳馴染みのものもある。だが確かに、曲の善し悪しはともかく、変な身体能力と求心力は尋常じゃない人なんだなあとぼんやり感じた。
だってあの人50歳だったんでしょ。50のオッサンの体型じゃないし、動きじゃない。「マイケル・ジャクソンだから」と思うと何となく「出来て当然」みたいなイメージになってしまうが、並のオッサンならとっくに故障したり中年太りしたりして動けなくなってると思うと気持ち悪くさえあった。金のある人のことだから、いろいろ考えるけども。
まあ、<凄い>とは思ったけど<カッコイイ>とは思わないんだよなあ。ラスト近くで発信された、<地球環境を大切に>みたいなメッセージがまた気分を萎えさせる。こういうことを堂々と臆面も無く言う奴は、偽善者っぽくて信用できん。バブルスく~ん。
それより何より感じたことは、プロダクションをはじめとした商魂の逞しさだ。記録映像って、映画としては何の投資もなかったに等しいのに…。このコンサートをめぐる金銭の移動状況に、非常に興味があります。
しっかしこんなやる気満々だったのに、突然死んじゃうなんてビックリ大将だよなあ。スタッフたち、チケット購入者のぽかんとした顔が目に浮かぶ。←そんな暢気なもんじゃないか
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トナカイのブリザード BLIZZARD

2010年12月23日 21時53分28秒 | 洋画>★★
2003年/米・カナダ/レヴァー・バートン監督/ブレンダ・ブレシン ジェニファー・ピサナ クリストファー・プラマー ゾーイ・ワーナー ケヴィン・ポラック
2010年12月22日 テレ東午後のロードショー〔クリスマスプレゼントに、こころ温まる映画を!!!〕

【あらすじ】
親友の引越しで引き篭もりになってしまった10歳の少女ジェスに、クリスマス訪問したミリーおばさんがとっておきのお話しをプレゼントする。
サンタ村のメストナカイ<ブリザード>は、特殊スキル<飛ぶ><消える><シンクロする>を獲得してしまった。イリノイ州オーロラ市で、転居により寂しい思いをしている少女ケイティ・アンドリュースにシンクロしたブリザード。禁忌であるとは知りながら、ケイティを慰めるために接触し、そして仲良しになった。
ケイティは転居前の町で、世界的名選手だった元フィギュアスケーターのおじいちゃん、オットー・ブリューワーを師にフィギュアを楽しんでいた。新しい町でも滑りたいが、お金がない。よそ者の貧乏人を嫌う女王タイプのフィギュアエース、エリン、オンボロ中古のフィギュアシューズ、サンタの国との交流…。逆境と苦難を乗り越えてケイティがどんな素晴らしい友情と経験を手に入れたか、ミリーおばさんのお話しにジェスは夢中になって聞き入った。
果たしてケイティとブリザードはどんな友情で結ばれたのか、そしてジェスが知る驚愕のオチとは…!?


勝手にイリノイのオーロラってことにしてしまったが、チーム名が<オーロラエンジェルス>なだけで勝手に決め付けているので悪しからず。まだオーロラは、私にとっての憧れの地なのだ。
サンタクロースの国を描いた作品は何本か観たが、ここまで夢のない演出もないもんだ。規則に縛られて楽しくなさそうだし、色合いも地味で夢もない…。トナカイがしゃべったり飛んだりするからってそれが何?プレゼント工房どころか、倉庫も見せない始末。北の監獄だよ、ありゃあ。そしてサンタクロースがなんと、クリストファー・プラマー。かっこいいんだけど、こんなミスキャスト見たことない。プラマー本人だってまさか、自分にサンタのオファーが来るとは思ってなかったろうよ。
因みにテレ東は、この日夜のイレギュラー放送で「ホーム・アローン2」を放送してくれていた。全部見る気はないけどロブちんだけは見たい!と、ビデオテープを回しながら携帯電話でチェック。ロブちんが来そうだな、と感じたらテレビで拝顔する作戦。若い!美人!なのにカルキンたら「おじさん」呼ばわり。「お兄さん」と呼びなさいよ、もう。
って、ホーム・アローン…というかロブちんの話はどうでもいいんだけど、どっちもファミリー向けクリスマス映画という共通性から記憶が混ざり気味なのでした。
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秘密

2010年12月20日 22時53分53秒 | 邦画>★★★
1999年/邦/滝田洋二郎監督/小林薫 広末涼子 岸本加世子 金子賢 伊藤英明
2010年12月20日 TBS

【あらすじ】
バス転落事故の被害者となってしまった、直子(岸本)と藻奈美(広末)の杉田母娘。病院に搬送されるも、駆け付けた父平介(小林)の見守る中直子はデッド。…と思いきや、目覚めた藻奈美が直子だった。どっちがどっち!?
藻奈美の体で高校生活から受験勉強、キャンパスライフを満喫する直子。夫婦間のアレコレが、葛藤となり嫉妬となりドタバタイベントを引き起こす。そんな中、事故バスの死んだ運転手(大杉漣)のせがれ(金子)登場。なんてことをしているうちに、藻奈美に藻奈美が戻ってきた!?直子と藻奈美が交互に現れる状況下、束の間の一風変わった親子交流も終わりの時が近付いてきた…。


あ、これこないだまで連ドラになってたやつだ。観てなかったけど。10年前に既に映画化されてたんだなあ。<泣ける系>と宣伝されていたが、ちっとも悲しくなかったぞ。薫さんが可愛くて、笑いはした。いい<コケ>だ!そして広末…には、萎えた。見栄えはいいのだが、どうにも好きになれない。ただ今回は、「いい眉毛だ」とは思った。
ところでこの藻奈美ボディ、事故で相当のダメージを受けているはずなのだが、何の後遺症も見せないどころか直子の葬式にはもうピンピンしている。「そりゃ直子に守られたからだよ」という解釈も成り立つだろうが、それなら<意識不明の重態>に陥っているのも不自然だと思うがなあ。
そんでそこまでして守った娘の意識がいなくなっちゃったことに対して、嘆き狼狽することもなく新しい環境で恋愛を楽しむようになっちゃいました。んなもん、父ちゃんとセックスしようなんて考える以前に、自分の意識を殺しても娘の人生を取り戻そうとするのが先じゃないん?何青春謳歌しちゃってんの。バッカじゃなかろか。
しかし<家族のために>という名目があるからといって、睡眠時間を削って副業をこなし居眠り運転をした運転手…君は許せるか!?
人間としての感情の機微に疎い私ではあるが、どうもこの映画の神経はおかしいような気がするぞ。親子愛がそんな程度でいいってんなら、俺だって楽勝じゃん。ふふん。
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ONE PIECE FILM ワンピースフィルム/STRONG WORLD

2010年12月18日 23時21分23秒 | 邦画>★★
2009年/邦アニメ/東映/境宗久監督/尾田栄一郎原作・製作総指揮・その他/声:田中真弓 岡村明美 中井和也 平田広明 大谷郁江 竹中直人
2010年12月18日 フジ土曜プレミアム

【あらすじ】
フワフワの実で無機物を自在に操ることができる海賊<金獅子のシキ>(竹中)が、ナミ(岡村)の航海士スキルに惚れ込み誘拐した。ルフィ(田中)たちは船ごと、シキが操る浮遊島群の只中に放り込まれる。4パーティに分散してしまったルフィたちだが、そこはあらゆる動物が凶暴な戦闘的進化を遂げる<ストロング・ワールド>だった!
浮島に唯一存在する村は、動物の嫌う毒臭を放つ樹木で守られていた。シキの監視も厳しいその村に、ルフィたちは一時集結する。脱走に成功したナミも合流していたが、シキは諦めていなかった。ルフィたちの抵抗を退け、再びナミをさらうことに成功したシキ。シキは因縁の地イースト・ブルーに向け、凶暴化した動物たちにかの地を襲わせるため移動を開始した。
果たしてルフィたちはナミを救い、そしてイースト・ブルーを救うことができるのか…!?


「ONE PIECE」ねえ。こんな大人気作品になっちまうなんて、想像だにしなかったわ。尾田栄一郎自身も、予想外だったことでしょう。
みんなが薦めるのでコミックスを読んだことはあるのだが、別にハマることもなくウソップが出てくるエピソードくらいのところで飽きた。サンジは素敵だけど、女の子が好みじゃないんだよな。「うる星やつら」で育ったから、女体デフォルメには厳しいのだ。
で、10年も経てばちょっとは絵柄に成長があるのではないかと思いきや、私の記憶と照らし合わせられる分には何の変化もなかった。ということはこれが完成型なのであって、私の感覚が変わらない限りはもう歩み寄ることはない。残念だなあ。
職場の若者たち(25~35歳くらいの男子)も凄く熱く語ってくれてるから、ストーリーテリング、構成、演出、脚本なんかはきっと上手いんじゃないかと想像する。でもま、「ドラゴンボール」や「キン肉マン」を楽しめる子供たちの言うことだからな。信用はしてないけど。
で、今作の感想。
まあまあ、東映まんが祭りとしては合格ってとこか。
ラピュタ(というかガリヴァー旅行記?)にモンスターを登場させるもっともらしい根拠をねじ込んで、悪い奴にヒロインを誘拐させて悪い奴の人物像が浅くて、ピンチを乗り越えカッコいい仲間キャラが大活躍で、悪い奴をやっつけてめでたしめでたし。
子供の情操教育には丁度良いが、大人がこれ観て喜んでちゃいけないよなあ!って、俺が言うなってか。
ヴァイオリンを弾くガイコツ男(名前は知らない)の声が、チョーさんだった!
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茶の味

2010年12月16日 22時57分09秒 | 邦画>殿堂
2003年/邦/石井克人監督・脚本/坂野真弥 佐藤貴広 三浦友和 手塚理美 我修院達也 浅野忠信
中古買い取りDVD

2周目

中古とはいえ安くはなかったのだが、めったに見かけることもないので買っておいたのだ。本編ディスクの他にもう一枚、特典ディスクまで入っている。
「4年の歳月をかけて製作」とかなんとか大仰なことが書かれてあったが、メイキングを見ると行き当たりばったりとしか思えない。監督が「家族群像劇を作りたいなあ」という考えが頭の中に湧いてから、4年温めていただけのような気がする。「日本の田園風景の美しさを…」とかなんとか言ってるけど、桜の4月から早苗の6月くらいまでしか描いてないもん。

大きい自分に常に見られていることに悩む小1の幸子(坂野)は、逆上がりが出来るようになれば解決すると思い込んで練習に励む。
高校生のお兄ちゃんハジメ(佐藤)は、転校してきて囲碁部に入ったアオイ(土屋アンナ)に一目惚れして恋の囲碁生活。
お母さん(手塚)は手描きアニメーターとしての職場復帰を目指し、家族を見守りながらの家事と動画描きの両立。
アヤノ叔父さん(浅野)は、お母さんの弟。何のためにあの家にいるのかは知らないが、生業はミキサーです。
アキラおじいちゃん(我修院)はお母さんのお師匠で、お父さんのお父さん。轟木姓。
お父さん(三浦)は心理療法士。春野家の入り婿。でもおじいちゃんは同居なんだ。
おじいちゃんにはもう一人息子がいて、漫画家の轟木一騎(轟木一騎)。おじいちゃんと一緒に「山よ」というダンス付きの歌を、アヤノ叔父さんのミキシングでリリース。

と、こんな家族の動きを描きながら、そんなこととは関係のない思い付きエピソードがごちゃごちゃと挿入されている。松山ケンイチ、加瀬亮、寺島進、中嶋朋子、武田真治、菊池凛子、田中星児、庵野秀明、草なぎ毅、それから石井作品にお馴染みのみなさんに監督のお友達等々、意味なく豪華キャスティング(もれなくチョイ役)。
そんなのをぼんやり眺めていればいいのです。意味なんか求めちゃダメだ。
因みにナレーションを務めた和久井映見が、お父さんの治療を受ける患者として出演。「和久井の見ている幻想として観てもいい」と監督は言っていたが、監督にそんな意図はないから注意するように。

特典ディスクにはメイキングと、カンヌ映画祭にお呼ばれした時の模様が収録されていた。初めて石井克人を見たんだけど、素敵な人でした。タランティーノと繋がる、と言われれば、そういえばそうかなと確かに思えた。
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