ドクター・ドリトル Dolittle

2020年／米／スティーヴン・ギャガン監督／ロバート・ダウニー・ｊｒ　ハリー・コレット　アントニオ・バンデラス　マイケル・シーン　ジム・ブロードベント　ジェシー・バックリー　カシア・スムトゥニアク　カーメル・ラニアード

2023年9月1日　日テレ金曜ロードＳＨＯＷ！

 

【あらすじ】

ご存知、動物と会話できる変人ドクター、ジョン・ドリトル（ダウニー）。愛妻リリー（スムトゥニアク）を冒険で亡くし、すっかり人嫌いのヒキコモリになっていました。そこへ急報、ヴィクトリア女王（バックリー）が危篤です。女王が崩御されると、ドリトルが動物たちを養う広大な敷地と莫大な飼育費用が召し上げられてしまうピンチ。しぶしぶ宮殿に赴き、女王を診察。救える方法は、日食までに＜エデンの木の果実＞をお召しになっていただくことのみ。それはかつてリリーが向かった、エデンの島のみに存在する。ドリトルは少年助手スタビンズくん（コレット）と動物たちと共に、航海の大冒険に繰り出す。ライバルドクターブレア・マッドフライの追跡！お舅さん（バンちゃん）との対決！リリーの日誌！島でのドラゴン治療！果たしてドリトル先生は、果実を手に入れ陛下をお救いすることができるのか…！？

 

ドリトル先生って、エディ兄さんの？と思ったらアータ、ロバート・ダウニー！？そのうちマイキーがやりたがるかもね…。紆余曲折あった芸人人生で何を悟っちゃったのか、ダウニーセルフプロデュースです。日和ってるなあ。芸人日和ったら終わりだっつーの。

そして今作、スタビンズくんの弟子入りから冒険への経緯、ピンチに次ぐピンチを切り抜けめでたしめでたし。で、どれをメインに描きたいのかピントがブレブレでした。拍車をかけたのが石田ゆり子の吹き替え（オウム）。あんな重要な役なのに声優大根使って、気が散ってしょうがなかった。

諏訪部（ウサギ）だけは、最高に良かった！！！

追憶の森 The Sea of Trees

2015年／米／ガス・ヴァン・サント監督／マシュー・マコノヒー　渡辺謙　ナオミ・ワッツ

2023年9月20日　ＢＳ松竹東急 よる８銀座シネマ

 

【あらすじ】

妻（ワッツ）を亡くしたアーサー・ブレナン（マコノヒー）は、失意の中理想の死に場所を求めてやってきました青木ヶ原樹海！ウェルカム・トゥ・富士山麓。イエー！！森に入ると、先着のナカムラさん（渡辺）と合流した。一緒になって迷っているうち、お互い満身創痍に。死んでもともと、のはずが、アーサーはナカムラを助けるべく生還を試みる…！！

 

ガス・ヴァン・サントだから録画したが、？という作品。登場人物も少ないし、舞台もあちこちいかないので見やすくはあった。

自殺の名所という肩書でお馴染みな青木ヶ原樹海だが、ほんとに迷いの迷宮なのかな？今となっては意外と観光地化が進んでるんじゃないかな、という疑いもあります。何ならいつプレシオサウルスが出てくるのかとハラハラしたりして。

宮澤賢治 その愛

1996年／邦／神山征二郎監督／三上博史　仲代達矢　八千草薫　酒井美紀　中山忍　田中実　尾美としのり　牧瀬里穂

2023年9月21日　ＢＳ松竹東急 よる８銀座シネマ

 

【あらすじ】

宮澤賢治の生涯を、女性関係中心に描く…？

 

天下の文豪も、新藤兼人脚本にかかればこの通り。はちゃめちゃな人物にされて、尊敬の念も台無しにされる。概ね史実に忠実なんだろうが、もっと描くべきことはあっただろうによ。幼馴染のキミコちゃん（尾羽智加子）のこととか、看護婦さんに一目惚れして勝手に結婚するつもりになったとか、押しかけてきた高瀬露（牧瀬）を何もせず追い返したとか、いったい何のこっちゃというエピソードばかり連ねられる。そして結局妹トシ（酒井）との死別が丁寧に描かれ、シスコンだったことにされる。農業に関しちゃ結構な仕事をしたはずだったがその偉大さは掘り下げられることもなく、作家業も何となく始められてていつの間にか名作が出来てたりする。

仲代達也も八千草薫もキョトンとする他なく、ラストはカズンのポップな主題曲に乗せて締められるという有様。三上博史も、ロケット団の倉本一歩先行く星人にしか見えなかった。

神山征二郎は１９９２年にも新藤兼人脚本で「遠き落日」なる野口英世伝を世に送り出していたが、これも同様の見応えのない類似品であった…。何なの、コイツら！？

グラン・ブルー（完全版／デジタル・レストア・バージョン） Le Grand Bleu

1988年／仏・伊／リュック・ベッソン監督／ジャン=マルク・バール　ジャン・レノ　ロザンナ・アークエット

2023年8月28日　ＮＨＫＢＳプレミアム　プレミアムシネマ

 

【あらすじ】

素潜り世界ナンバーワンは誰だ！？

 

グランブルーといえば今やスマホ配信ＲＰＧだが、かつては＜江頭グランブルー＞であった。で、そのネタ元であるのが今作。あまりに伝説的すぎてか、テレビ放送になかなか乗らず今日に至ってしまった。ずっと観たかったんだよう。ＮＨＫ偉い！

と、思いきや、想像してた作風とはちと違ったんだな。俺はもっとこう、命を削りあうスポ根を思い描いていた。なんなら浅ヤン的なヤツ！

まあ、ジャン=マルク・バールは超可愛いし、レノさんの子供時代を演じたチビッコは超レノさんだし「アタシとイルカのどっちが大事なの！？」みたいなバカバカしさは見るべきものがあるのだが…。リュック・ベッソンに、「江頭グランブルー」を観てもらってもいいかもしれない。２５０倍泣けると思います。

ドラゴン危機一発 The Big Boss（唐山大兄）

1971年／香／ロー・ウェイ監督／ブルース・リー　マリア・イー　ジェームス・ティエン　リー・クン　チェン・チャオ　トニー・リュウ　ハン・インチェ

2023年7月10日　ＢＳ松竹東急　よる８銀座シネマ

 

【あらすじ】

製氷工場が麻薬の密売で親戚だの仲間だのを殺されまくったチェン（リー）が、社長（インチェ）と組織をぶっ潰す。

 

もとはシュウ（ティエン）が主役だったらしいのだが、途中でブルース主演に変更しちゃったとかそんないい加減な作品。

オープニングクレジットからもうダサいし、展開もテーマもしっちゃかめっちゃかな上にブルース以外のアクションはほぼダサい。壁が人型に抜けるなんて演出、喜劇でやってもダサいアニメネタよ！？

今回ブルース没後５０年として放送された企画も、一体どうして彼が神格化されたのか謎となってしまった結果に終わる。い、いや、いい作品はきっと既に観ていて、スルーしたヤツだったんだろう…そうに違いない。

あー！ドニー・イェンとチャウ・シンチーが観たい！！！

志乃ちゃんは自分の名前が言えない

2018年／邦／湯浅弘章監督／南沙良　蒔田彩珠　萩原利久　奥貫薫

2023年6月29日　ＮＨＫＢＳプレミアム　プレミアムシネマ

 

【あらすじ】

大島志乃（南）は、吃音症である。華麗な高校デビュー…を果たせず、ぼっち突入。しかしクラスメイトの岡崎加代（蒔田）は、志乃ちゃんと仲良くなった。ギターを弾いて、志乃ちゃんに歌を歌わせた。一緒に文化祭のステージに立とうと、夏休みを過ごしてくれた。

そこに水を差したのは、同じくクラスメイトのお調子者菊池（萩原）であった。陽キャを気取った菊池もまた、闇を抱えていた。加代との居場所を奪われた志乃ちゃんは、独りになることを選んだ。加代は単独、文化祭のステージに立つ。その時志乃ちゃんは…！？

 

高校生の吃音症、音痴、空気ヨメナイ君を扱った、青春ドラマ。実は一旦観始めて中断し、日を置いて完走した。なんか重いかな、と思って。

結局、重いは重かったのだが、端々で泣けるポイントがあって、最終的に高評価です。そう言えばこれ、＜押見修造が原作＞であるというのが決め手で録画予約をポチった放送だったのだ。忘れたまま、２か月以上放置してたね。加代ちゃんのステージ、志乃ちゃんの演説、泣けたなあ〜。選曲も渋かった。