コアラ課長

2005年／邦／河崎実監督・脚本・原作・製作／野村宏伸　黒田アーサー
2007年11月29日 テレ東シネ・ラ・バンバ

【あらすじ】
ラブルス漬物の田村課長は、コアラだ。
そんなコアラ課長の恋人が、何者かに殺された。３年前に失踪した妻ユカリの事件もあり、課長に容疑を掛ける刑事野村宏伸。
果たしてコアラ課長の郷里青森県シドニ村に赴いた、野村刑事が知り得た事実とは！？コアラ課長の正体は、事件の真相は！？

河崎実って、「いかレスラー」以降めちゃくちゃだなあ。でももう少しで、脳チャンネルを合わせて楽しめるようになれそう。その気配が掴めただけでも、今作は収穫だったかもしれない。
しかしどう考えても、５０のオッサンの発想じゃないよなあ。
今作で惜しいところは、コアラをもっと実物に似せて作ってほしかった。頭部は勿論だけど、前足のあの、指が２対３で対になってる気持ち悪さ。ああいうところにもこだわって欲しいぞ！

ホワイトファング White Fang

1991年／米／ランダル・クレイザー監督／イーサン・ホーク　クラウス・マリア・ブランダウアー
2007年11月19日 日テレ月曜映画

【あらすじ】
アラスカ黄金郷時代。ジャック少年（ホーク）は、死んだ父が送ってくれた金山の地図を胸に金掘りにやってきた。
厳しいアラスカの冬と恐ろしい狼から洗礼を受け、身が引き締まったジャック。そんな彼と不思議に絡み合う、１頭の混血狼犬＜ホワイトファング＞が居た。

またディズニーかよっ。ウザイんだよなあー。こういうの押し付けられてもさ。
で、酋長はどうなったのかな。放置か！？ネイティブは放置なのか！でも犬は可愛かったぞ。って、まんまと術中にはまっております。
チンピラを逮捕させた後は、見事に予想通りの展開。クサいんだよね。やめてくれる？
ネイティブに敬意を表しているようで、実は白人至上主義のディズニー体質がモロに出ていて面白かった。
そう言えば、先日ＮＨＫの「ダーウィンが来た！」で狼を取り上げていたんですね。スペインだけど。生態は大差ないでしょう。
で、狼ってのは狩りの方法が超長距離追い詰め型であるため、もんの凄く食うらしいんですわ。
知ってた？ディズニー。

走れ！おしゃべり馬／ひみつの必勝作戦 Ready to Run

2000年／米／デュウェイン・ダナム監督／クリッシー・ペレツ　ジェイソン・ドーリング
2007年11月12日 日テレ月曜映画

【あらすじ】
落馬事故でジョッキーだった父を亡くした少女が、ある日馬の声を聞ける特異体質に！
ビビリの駄馬サンダージャム号をピーナツ一袋で買い受け、ヘッドホンでロックを聴かせビビリを克服、一躍連戦連勝の人気馬にさせる。
ところがサンダージャム号を売った元の馬主は面白くないもんだから、あの手この手で邪魔をするぞ。

ディズニーらしい糞映画。
序盤で主人公が引退馬を逃がしてやるが、果たしてあれが善行だったかどうかは甚だ疑問。そりゃ＜命を大切に＞というメッセージは買うが、保険が降りなくなってしまった馬主の損害などお構いなし。更に馬は逃がしただけで、その後の責任は一切負っていない。田畑（？）を荒らす野良馬を１頭作っただけだ。しかもその馬が、後のシナリオに関わるでもなく。こういうとこがディズニーの糞なところだ。
忌々しい馬主がディズニーの象徴、という自虐ネタであれば、その意欲も買うぞ。

さよなら、さよならハリウッド Hollywood Ending

2002年／米／ウディ・アレン監督・主演／ティア・レオーニ
2007年11月10日 テレ東バリ・シネ

【あらすじ】
かつての名監督ヴァル（アレン）が、元妻エリー（レオーニ）の推薦で新作映画を任された。
ところがクランクインの直前に、ストレスが元で盲目に！見えないことがバレたら監督生命はオシマイ。なんとかバレないようにと、無理矢理撮影を進めるドタバタ大騒動。

ウディ・アレンは、どれを見ても大して変わらないということが分かった。してみると、私が最初に観たアレン映画「私の中のもう一人の私」は異例中の異例だったのだ。「ウディ・アレンてこんな重たい映画を撮る人なんだ！？」とかなり牽制させられたもんなあ。
他所のレビューを見てみたら、「この部分はこうやって見て、あの部分はあれの皮肉で…」とかなりこねくり回して３６０度色んな方向から観てみると奥が深いようではある。
しかし私はまだまだ、そんな政治的な見方が出来るほど映画事情に通じてないからなあ。あと１０年くらい地獄のサーキットを続けてからもう一回観たら、ひょっとしたらアレン監督の言わんとしていることが少し理解できるのかもね。

トワイライト・ゾーン Twilight Zone: The Movie

1983年／米／＜OP・ED・第１話＞ジョン・ランディス監督／ダン・エイクロイド　ヴィック・モロー、＜第２話＞スティーブン・スピルバーグ監督／スキャットマン・クロザース、＜第３話＞ジョー・ダンテ監督／キャスリーン・クインラン、＜第４話＞ジョージ・ミラー監督／ジョン・リスゴー
2007年11月9日 フジ ミッドナイト・アート・シアター

【あらすじ】
不思議で怖い、短編４本のオムニバス。
＜第１話＞飲み屋で愚痴大爆発の超差別男（モロー）、ナチに追われ、KKKに追われ、ベトナムで追われ…。
＜第２話＞老人ホームで陰鬱な日々を送る老人たち。クロザースと一緒に缶ケリを始めると、どういうわけか幼児の身体に！？
＜第３話＞新勤務地に向かう道中の美人女教師（クインラン）。道中で仲良くなったチビッコを彼の自宅まで送るが、彼には恐ろしい超能力があった！
＜第４話＞乱気流の中を飛ぶ旅客機上で、ビビリまくりのオッサン（リスゴー）。彼が飛行機の左翼に見たモノとは…！？

おおっ、ダン吉っつぁんじゃあ～りませんか！若くてカッコイイ！可愛い！素敵！
と思ったらジョン・ランディスか。ランディス×ダン吉っつぁん…イイねえ。萌える！
ところで、有名な話らしいが第１話撮影中に事故があったらしい。なんでも、ベトナム編を撮影中にヘリがトラブルを起こして、主演のヴィック・モローとベトナム人チビッコ役者を巻き込んだとか…。その事故でモローが亡くなってしまったため、本来のオチは撮れず。で、ああいう〆め方になったんだそうな。
その事故の模様は当時、ショック映像系テレビ番組（多分木曜スペシャルとかだろうな）で結構流れていたようだ。
おいおい、大丈夫なのかよ、ジョン・ランディス～！でもランディス自身には監督業に支障はなさそうだもんなあ。私の好きな「スパイ・ライク・アス」も「サボテン・ブラザース」も、意外なものを背負っていたのだ。ひえ～。事実は小説より＜トワイライト・ゾーン＞なり。

佐賀のがばいばあちゃん

2006年／邦／倉内均監督／島田洋七原作・脚本他／吉行和子　池田壮磨・晃信　鈴木祐真
2007年11月23日 日テレ金曜ロードショー

【あらすじ】
母ちゃん大好き明広少年が、予告もなしに佐賀のばあちゃん家に預けられた！
女手いっちょで娘七人育て上げた節約の鬼、ばあちゃんと、明広少年の成長ストーリー。

ピン子版より好きだね。吉行和子。２０年くらい前から、この人変わらないよなあ。いや、綺麗になってる？
原作は、ブームに便乗して文庫版を購入…した職場の人のを借りて読んだ。
本でも、ドラマ版でも、映画版でも、やっぱり「明広、行くなー」には泣かされるんだよね。悔しいことだが。
しかしこの映画版、どうやら原作を読んだ人のために作られたような気配。いろいろと原作エピソードを端折っちゃ掻い摘んでつぎはぎしてあるが、各エピソードが独立しちゃってシナリオの統一性に欠けるような。読んでない人の意見を、伺ってみたいところ。
だが読んだ人も、読んでいない人も、この原作が＜タレント島田洋七＞の実体験に基づいたノンフィクションであることは重々承知なはずだ。洋七師匠のちっちゃい頃と、彼の婆ちゃんとして観ていることは明白なのに…。
なんなんでしょうね、あの三宅裕司は。なんでサラリーマン？どうして洋七師匠が、本人役として出演しないのか。意味が分かりません。
最重要ポイント婆ちゃんの格言に、一つ一つスポットを当てるでもなく。ひょっとしてこの監督、原作の良さを分かってないのか？

ところで、島田洋七といえば漫才ブームの立役者の一人。我々漫才ブームチルドレンには、英雄的存在である。
そこで一つ、忘れちゃならないことがある。
洋七師匠の言う事は、９割方ホラである。それが彼のキャラであり、魅力のはずだ。
勿論この思い出話が全くのホラとは言わないが、面白く見えるような脚色は絶対に含まれているはずだ。
みんな、洋七師匠に素直に騙されるな！もみじまんじゅう～！

普通の人々 Ordinary People

1980年／米／ロバート・レッドフォード監督／ドナルド・サザーランド　ティモシー・ハットン
2007年11月8日 テレ東午後のロードショー〔サザーランド父子特集〕

【あらすじ】
コンラッド（ハットン）は高校生。ヨット事故で自分だけ助かり、兄を亡くしたことを気に病んでいた。母ベス（メアリー・タイラー・ムーア）との関係もぎくしゃくし、行き場の無いストレスを抱えカウンセリングに通うことに。
逆縁の不孝が、家族に与える影響を見よ！この家族は決して特別ではない、普通の人々。

うわあ、ドナルド・サザーランドが若くてびっくりした。吹き替えが神谷明（コンラッド）に野沢雅子（ベス）で更にびっくりした。ピョン吉～！お前はもう死んでいる。
いやあ、重いですね。人が死ぬという事は、子供が死ぬという事は、こんなにも重い。
ベスの見栄っ張りは確かに問題だと思うけども、息子に死なれてちょっと狂ってしまったと思えば彼女もまた哀れな女であって。やっぱりベスにも、カウンセリングが必要だったんだろうなあ。
冒頭で捨てられてしまったフレンチトーストが、無性に勿体無いと感じてしまった貧乏性。私に食わせろ。

ザ・クラウン／炎のリベンジャー The Clown

2005年／独／ゼバスティアン・フィック監督／スフェン・マルティネク　トーマス・アンテンホーファー　エヴァ・ハーベルマン
2007年11月22日 テレ東木曜洋画劇場

【あらすじ】
組織を嫌う、正義の一匹狼ピエロマスクのニクい奴＜クラウン（マルティネク）＞。
４年前、ホッケーマスク軍団に恋人クラウディアを殺されたクラウンは、軍団が謎の見取り図を隠したショッピングモールで警備員をして軍団が現れるのを今か今かと待っていた。
ところが軍団はＴＶ報道キャスターをしている、クラウディアの妹（ハーベルマン）を拉致監禁。彼女を助けに行った隙に、モールは襲われ見取り図は奪われた。
軍団が取り返した見取り図は、国家資金である金塊を保管してある施設だった！
飛んで！走って！回し蹴り！ヘリだバイクだ大爆破～！

ドイツの人気テレビアクションシリーズですか。
確かに映像はスピーディーだしアクションもなかなかのモノだけど、如何せん＜それ以前＞のドラマやキャラクター特性が分からないからなあ。ドイツでなら「お馴染みのアイツら」で済むだろうけども。
なんか午後ローの〔ぶっとび！アクション〕に組み込もうかどうか悩んで、ちょっとカッコイイからゴールデンタイムに乗せることにしたっぽい感じがしなくもない。
主演のスフェン・マルティネクは、無骨で女にはモテそうもないが、アクションを見せられると不思議とカッコイイなあ。ホモにモテそう！

エイセス／大空の誓い ACES:IRON EAGLE III

1991年／米／ジョン・グレン監督／ルイス・ゴセット・Jr.　千葉真一
2007年11月21日 テレ東午後のロードショー〔ぶっとび！アクション〕

【あらすじ】
航空ショーでプロペラ機を乗り回す、第二次大戦のエースパイロット４人衆。国籍はバラバラだが、男気は各国代表！
リーダー格の米代表チャッピー（ゴセット・Jr）の元に、相棒モーリスの訃報が飛び込んだ。モーリス宅を訪ねると、筋肉質の妹が！兄の仇はおろか、ペルーの麻薬工場で奴隷同然になっている家族の命も危ない。
よーしみんな、麻薬の温床をぶっ潰せ！

セルフ吹き替えの千葉ちゃんは素敵だったが、どうにもダルかった。小林幸子が筋肉質のヒロインを吹き替えるというのも、意味が分からない。
＜地獄のサーキット＞を始めたごく初期の頃（ブログ始める以前）、この「IRON EAGLE」シリーズの２作目「メタル・ブルー」を見て凄っごくダルかったことを鮮明に覚えている。今回の〔ぶっとび！アクション〕でも「メタル・ブルー」は放送していたが、それ故スルーした。
こんなダルい映画をシリーズ３本まで作るなんて、さすがアメリカは懐が広い。

特攻野郎Ａチーム／必殺！最後の大血戦 THE A-TEAM:BODY SLAM

1985年／米／クレイグ・Ｒ・パクスリー監督／ジョージ・ペパード他お馴染みの皆さん　＆ハルク・ホーガン
2007年11月19日 テレ東午後のロードショー〔ぶっとび！アクション〕

【あらすじ】
日本マット界でもお馴染み、ＷＷＦのトップレスラーハルク・ホーガンは、なんとコングの戦友だった！
ホーガンが出た孤児施設を、何故か欲しがるカリフォルニアマフィア。施設を守れ！
↑でＦＢＩにとっ捕まってしまったＡチーム。あっさり脱走に成功し、謎の少年を介抱する。少年は１万ドルの運び屋で、親父がシャブ中。フェイスとモンキーが双子の美女とデートしようとするとマフィアに吊るされ、ハンニバル・コング・ホーガン組は大立ち回り？？？

２話構成か。というか、テレビ版を２本繋げただけ！？正直つまらなかったが、ハルク・ホーガンがＡチームと一緒に本人役で大活躍しているのは見ていて楽しいぞ。
それにしても、まさかホーガンは普段着であんなゲイ好みのタンクトップなんか着てないよな。ホーガンすらも、ホーガンを演じてるってこった。
アクションシーンで、もっとアックスボンバーを見たかったぜ！