記憶の棘 Birth

2004年／米／ジョナサン・グレイザー監督／ニコール・キッドマン　キャメロン・ブライト　ダニー・ヒューストン　アン・ヘッシュ
2009年2月26日 テレ東午後のロードショー〔ニコール・キッドマン特集〕

【あらすじ】
ショーン１が、愛妻アナ（キッドマン）を遺して急逝した。そしてクララ（ヘッシュ）の下に、ショーン２（ブライト）が誕生。
そして１０年経過。アナは、ジョゼフ（ヒューストン）と婚約した。が、そこにショーン２が割って入った。自分がショーン１の生まれ変わりだと訴え、アナに結婚を思い止まるよう付き纏う。
最初は馬鹿にしていた大人たちだが、子供の冗談にしては表情の深刻さが過ぎる。不思議にショーン１とアナしか知らないようなことも知っているし、マリッジブルーも重なってかアナの心はグラグラ。そんな婚約者の状態に、ジョゼフはイライラ。
果たしてショーン２は、本当にショーン１なのか？ショーン２の母クララが、意外な正体を現す…。

生まれ変わりじゃないということはなんとなく予想できたが、あの謎の土掘りシーンがそう繋がるとはね。近所にニコール・キッドマンが住んでたら、そりゃ１０歳男子はチンコを固くするわな。
だけど、「やっぱり生まれ変わりでしょ」という見方も結構あるみたい。ここは「トータル・リコール」同様、観客側に解釈を委ねるってとこか。
私は、生まれ変わりじゃなくて＜思い込み＞だと思うけどね。

マイ・ライフ My Life

1993年／米／ブルース・ジョエル・ルービン監督／マイケル・キートン　ニコール・キッドマン　ハイン・S・ニョール
2009年2月25日 テレ東午後のロードショー〔ニコール・キッドマン特集〕

【あらすじ】
ボブ・ジョーンズ（キートン）36歳ＣＭ制作会社社長。恋女房のゲイル（キッドマン）とは新婚で、第一子が誕生間近。人生で一番幸せな時期の筈だが、彼は悪性の癌を患っていた。
会えないかもしれないジュニアにビデオメッセージを録画して、死ぬ準備を進めるボブ。しかし本音は＜死にたくない＞！溺れる者は眉唾療法をも掴む。中国気功ホー医師（ニョール）の元に通ったりもして、スピリチュアル体験も。
ジェットコースターを克服して、縁薄状態になってる家族にも訪問。弟の結婚式に出席し、嫁はんは無事男児出産。しかし日に日に衰弱してゆくボブに、遂に家族と和解のサーカス団！

だいぶ以前、多分テレビ初放送くらいの時に、鑑賞済み。当時は泣いたけど…やっぱり泣くんだ、これが。ラスト３０分は、涙と鼻水でぐちょぐちょ。ま、確執のあった親父が、息子が死ぬとなったら手のひら返したように優しくなって許しちゃうってのがね。親父好きになれねーなー。
奇しくもボブと私は、現時点で同年齢という設定。自分自身と母親の関係に、何となく重なる。何処も同じだね。しかしボブは起業して成功したし、超美形でよく出来た嫁はんもらって子供も出来て、言わば勝ち組。俺様と比べたら、立場が断然有利だよなー。あんな立場になったら、私なら大手を振って帰郷するし、帰郷しないで堂々とする。
ところで、社の若造に撮らせていた＜ボブ・ジョーンズについて語らせる＞のビデオ、アレはどうなったんでしょうかね…。
そんなことはともかく、最近＜癌＞という不治の病に猛烈に憧れる。どうせ逃れられない＜死＞に対して、下準備ができるのだもの。「死ぬまでにしたい１０のこと」、「天国の口、終りの楽園。」…ああ、破滅願望は募る一方ですなあ。

女帝キャサリン CATHERINE THE GREAT

1997年／独／マーヴィン・J・チョムスキー監督／キャサリン・ゼタ=ジョーンズ　ジャンヌ・モロー　ポール・マッギャン　オマー・シャリフ
2009年2月23日 日テレ月曜映画

【あらすじ】
舞台は１８世紀帝政ロシア。齢１５にしてドイツからロシア皇太子ピーターに嫁ぎ、女帝エリザベス（モロー）と丁々発止、美貌と肉体美と知性と権力欲によってその頂点を極めた女帝キャサリン（ゼタ=ジョーンズ）の物語。

ゼタ=ジョーンズの顔を覚えられたのは収穫だが、男の見分けがつきません。というか、美形を使わないのは何故。
エカチェリーナ２世←ウィキ記事。結構忠実に作られたみたい。

スティール Riders

2002年／米・仏／ジェラール・ピレス監督／スティーヴン・ドーフ　ナターシャ・ヘンストリッジ　ブルース・ペイン
2009年2月20日 フジミッドナイト・アート・シアター

【あらすじ】
人並み外れた身体能力と度胸＆計画性で、華麗な手口で銀行を襲撃した通称＜スリム＞（ドーフ）率いる４人組。奪った獲物の中に、総額5千万ドルにもなる債権が含まれていた！これを換金してさっぱり引退しようと考えたが、そうは問屋が卸さない。この債権を巡って、闇組織のパシリに使われるようになってしまった…。
そんな中で、仲間の一人、スリムの恋人が死んでしまう。債権の換金を頼んでいた仲介屋も、何者かに殺された。黒幕は、自分らを追ってるはずのマグルーダー警部補（ペイン）！？絶体絶命、死ぬまで脅されタダ働き泥棒をさせられるのか？スリムの一発逆転大計画！

痛快なんだか悲壮なんだか、女を殺されておいて結構楽しそうだよね。スティーヴン・ドーフの鼻が、なんか気になって気になって。

ペリカン文書 The Pelican Brief

1993年／米／アラン・J・パクラ監督／ジュリア・ロバーツ　デンゼル・ワシントン
2009年2月16日 テレ東午後のロードショー〔ジュリア・ロバーツ特集〕

【あらすじ】
ワシントンＤ．Ｃ．で、最高裁判事の殺害事件が２件発生。ＦＢＩもＣＩＡも手をこまねいている中、ニューオーリンズの法科女子大生ダービー・ショウ（ロバーツ）は独自の推理で犯人の予想を立てた。ダービーが恋人の大学教授にその＜ペリカン文書＞を手渡すと、彼から懇意のＦＢＩ捜査官へ、そして更に上層部へと上がっていく。
そして恋人は、自分も乗るはずだったクルマで爆死。確実に命を狙われる立場に陥ったダービーは、テレビでもお馴染みの＜デキる＞新聞記者グレイ（ワシントン）にその身を託す。
さてはて、ダービーが導き出してしまった、殺人事件の真相とは？そしてダービーとグレイの運命や如何に！？

政治の暗部を絡めた、ありきたりのサスペンス。ただし「うっかり女子大生が真相を暴いちゃった」「普通だったらコネクションのあるはずもない犯行側に、謎解きしてしまったことをうっかり知られちゃった」という点で、ファンタジックでありリアリティもない。
しかし、名探偵ですなあ。しかも頼まれてもいないのに、趣味の調査ですから…。Ｌも顔負けってかい。

スターウォーズエピソード３／シスの復讐

Star Wars: Episode III - Revenge of the Sith

2005年／米／ジョージ・ルーカス監督／ヘイデン・クリステンセン　ユアン・マクレガー　ナタリー・ポートマン　イアン・マクディアミッド　サミュエル・L・ジャクソン
2009年2月21日 フジ土曜プレミアムステージ

【あらすじ】
敵に捕らえられたパルパティーン最高議長（マクディアミッド）の救出に成功した、オビ＝ワン（マクレガー）とアナキン（クリステンセン）。でもこの最高議長、ちょっとジェダイにしちゃ変だ！？
ジェダイマスターの評議会は、アナキンに最高議長の様子を探らせる。が、そんなアナキンには不吉な予知夢、最愛のパドメ（ポートマン）が出産時に死んでしまう！？
最高議長は、アナキンに「ダークサイドには、死者を救う術がある」とほのめかす。彼はシスだったのです！
彼を逮捕にやって来た、ウィンドゥ（ジャクソン）をはじめとするジェダイの戦士をやっつけてしまった最高議長。すっかりアナキンを丸め込んで、ダークサイドに引き摺り込んでしまった。さてさて、これを好機と一気にジェダイ討伐。アナキンも、燃える惑星で一仕事。
そんなアナキンを暗黒面から連れ戻そうと、オビ=ワンはパドメの協力を得てアナキンの元へ。ドロドロ溶岩の上で一騎討ち、果たして勝負の行方や如何に。そしてパドメのお産、ルークとレイア誕生と、お馴染みダースベイダー様降臨の経緯は！？

シナリオは、なんか別に面白くも何ともないのね。ただ、メカとかロボとかライトセイバーとか、でっけートカゲを乗り回したりとかに、少年心をくすぐられる。
最後に、ぐるっと回って第１作目の冒頭に戻るというのがなんか意外と感動的。
しかし、ナタリー・ポートマンとヘイデン・クリステンセンの息子がマーク・ハミルってのは、ちと釈然としませんな。←酷い

くたばれ！ハリウッド THE KID STAYS IN THE PICTURE

2002年／米／ブレット・モーゲン＆ナネット・バースタイン共監督／ロバート・エヴァンス
2009年2月14日 テレ東バリ・シネ

【あらすじ】
売れない二枚目俳優からパラマウントの副社長になり、絶頂を極め奈落に落ちつつも映画界に居座り続ける奇跡の男＜ロバート・エヴァンス＞の自己満足史。

「ローズマリーの赤ちゃん」も「ある愛の詩」も「ゴッドファーザー」も見てないんだよね。残念。
でもパラマウントといえば、「ウェインズ・ワールド」やら何やらいろいろとお世話になっておりますからなあ。
しかし欲を言えば、もっともっと映画制作の裏事情というか、「プロデューサーって何をやるの」の部分が細かく分かると良かった。私情抜きでね。

エリン・ブロコビッチ Erin Brockovich

2000年／米／スティーヴン・ソダーバーグ監督／ジュリア・ロバーツ　アルバート・フィニー　アーロン・エッカート
2009年2月19日 テレ東午後のロードショー〔ジュリア・ロバーツ特集〕

【あらすじ】
無職、バツ２、三児のシングルマザーエリン・ブロコビッチ（ロバーツ）。
無理矢理押し掛け就職したエド・マスリー（フィニー）弁護士事務所で、大企業ＰＧ＆Ｅと工場の近隣住民に関する怪しげな資料を発見。独自に調査を始めると、これが何やらきな臭い公害の匂い。
勝訴すれば報酬も巨額になりそうだが、あまりにも時間が掛かりそうな上に勝てる見込みも薄い。尻込みするエドを正義感で説得して、何かが降臨したかのように恐るべきバイタリティーを発揮し調査と住民フォローにのめり込むエリン。
果たして裁判の行方は。モデルになったエリン・ブロコビッチ氏本人も出演する、ほんとにあった凄い話！

正義は勝つ。勝って良かったね、という映画。だが、賠償金額が高過ぎるような気がする。孫子の代まで遊んで暮らせるような額を、全世帯に支払わせたってこと？そしてエリンへの報酬も、５００万ドル！円にしたら５億！更に映画にまでして、肖像権だなんだでウハウハですなあ。じゃなくて、正義のための戦いなので必要以上のお金は受け取りません、とは言わないんだ…。
とにかく、これまたジュリア・ロバーツの役どころにまったく共感できなかった。
それどころか、悪役企業として登場する＜ＰＧ＆Ｅ＞の、実名を惜しむことなく晒している気概に好感を持った。まんまとハメられてるかなあ、私。

ベスト・フレンズ・ウェディング My Best Friend's Wedding

1997年／米／P・J・ホーガン監督／ジュリア・ロバーツ　ダーモット・マローニー　キャメロン・ディアス　ルパート・エヴェレット
2009年2月18日 テレ東午後のロードショー〔ジュリア・ロバーツ特集〕

【あらすじ】
ジュリアン（ロバーツ）とマイケル（マローニー）は、かつての恋人同士。だがジュリアンからの別れ話で、今は親友の付き合いで９年目。お互い２８まで独身だったら結婚しようという戯言まで交わしていたが、マイケルが結婚することになった。相手は若くて、可愛くて、セレブで、それでいて気取ったところのないキム（ディアス）。
親友を取られてなるものかと、ジュリアンは招待を受けながらも破壊工作を画策する。
短絡的で、恐ろしく底意地の悪いイライザ的な行為の数々。Ｎ．Ｙ．からゲイの仕事仲間ジョージ（エヴェレット）も駆け付け、婚約中と偽りこれ見よがしにいちゃついてみたり。
そんなこんなが実を結び、とうとう当日挙式中止のお報せが。嬉しいながらも罪悪感に苛まれ、再び式を挙げるように奔走するジュリアン。どうする、どうなる結婚式！？

ジュリアは滅法美しくて見とれてしまうのだが、何せ主人公の心理が分からなくて。どうしたいの？残念なことに、キャメロンの方にも感情移入できないんだよなあ。セレブだから。
冒頭、鬼の料理評論家として料理人をビビらせていたあのエピソードは、一体何だったのか。意味の分からないことが多過ぎる。もっと分からないことに、こんな映画の評価が意外と高いのだ。つくづく、女のツボというものは謎である。
ゲイ役のエヴェレットと、その吹替え役草刈正雄が素敵だった。

メメント Memento

2001年／米／クリストファー・ノーラン監督／ガイ・ピアース　キャリー・アン・モス　ジョー・パントリアーノ
2009年2月16日 日テレ月曜映画

【あらすじ】
レナード（ピアース）は、記憶が１０分程度しかもたなかった。正常だった頃の最後の記憶は、愛妻の殺害現場。彼は妻を殺した犯人へ復讐するべく、過去の自分からのメッセージ、メモ、写真、刺青等を頼りに行動を進める。
彼はかつて保険会社の調査員をしており、同様の記憶障害を持つ＜サミー＞という男を担当していた。彼とは違う、彼のようにはなるまいと必死のレナード。
物語は、徐々に遡る。テディ（パントリアーノ）とナタリー（アン・モス）、彼らの正体は…！？

難しい。しかしそれが功を奏してか、一瞬たりとも見逃せないのであった。ガイ・ピアースの肉体美も、目の保養。顔はショーンちゃんに似ているが。わはは。
ガイ・ピアースもさることながら、キャリー・アン・モスの腹筋にも目が釘付け。さすがマトリックス。あんな腹になりた～い、と、思わず腹筋を始めてしまいました。キャリー、レズっぽいよなあ。
ところで、あんな誰を殺すか分からんような男放置しておくなよなー。探偵ごっこなんかやらせてないで、病院にぶち込んどけ。