暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

地獄の変異 The Cave

2011年10月31日 22時56分48秒 | 洋画>★
2005年/米/ブルース・ハント監督/コール・ハウザー エディ・シブリアン レナ・ヘディ モリス・チェスナット パイパー・ペラーボ マーセル・ユーレス
2011年10月31日 テレ東午後のロードショー〔ハロウィンデー・スペシャル〕

【あらすじ】
ルーマニアの山中にある教会の地下に、崩落で入り口が塞がれた巨大洞窟が発見された。洞窟内の探索には潜水が必要な為、ニコライ博士(ユーレス)を筆頭とする科学者チームはダイバーチームを召喚した。
ジャック(ハウザー)とターナー(シブリアン)の兄弟をはじめとした優秀なダイバーたちと、洞窟を潜り進むニコライ博士と助手のキャサリン(ヘディ)。しかしなんと、洞窟の入口はまたしても崩落。閉じ込められてしまって絶体絶命!救助を待つより自力脱出を決意し、奥へ進むご一行。
当然ながら洞窟には、知られざる生態系、独自の食物連鎖が存在していた。そしてその食物連鎖の頂点は、誰も知らない恐ろしいコウモリモンスターだった…!?


ハロウィンデースペシャル。邦題が素敵なのでクリーチャーが大暴れするBホラを期待していたのだが、暗い中でワイワイサバイバルしてるだけだった。
密閉隔離空間、水、爆発危険物、暗所高所閉所とこれだけ危ないものが揃っていたら、別にモンスターを登場させなくても十分緊張感溢れる脱出劇ができるはずなのだが。
おかしいなあ。どれもこれも、全然怖くなかった。
窒息する!とか、腹減った!ひかりごけ!とか、挟まって身動き取れない!とかは、ないのだ。それならもっとクリーチャーが大活躍してくれたら楽しいだろうのに、登場するまで随分と待たされるし、出たら出たで暗くてよく分からない。恐ろしいトラップを仕掛けるでなし、吸血鬼伝説を髣髴とさせる何かを見せるワケでもない。
大緊張スペクタクルアドベンチャーのはずなのに、ちっとも緊張しなかった。メンバーは着実に犠牲になっていってるのだが、なんかな~。キャラに思い入れるほど魅力もないのが、ネックだったのだろうか。
オチはなかなか良かっただけに、残念な内容でした。
コメント

君に届け

2011年10月28日 22時57分41秒 | 邦画>★★★
2010年/邦/熊澤尚人監督/多部未華子 三浦春馬 蓮佛美沙子 夏菜
2011年10月28日 日テレ金曜ロードショー

【あらすじ】
大晦日に産まれた陰気なロングストレート少女黒沼爽子(さわこ/多部)は、語感の類似もあって<さだこ>とあだ名される苛められっ子なのだった。
高校生に上がって、さすがに色気づくお年頃。クラスメイトの風早(三浦)はなんだか親切で、肝試しイベントでは矢野(蓮佛)と吉田(夏菜)のコンビから認められ仲良くなった。
男を巡る女の駆け引き、女子間の友情、ともだち対家族のコミュニティ選択…。風早の爽子に対する想いは、そして爽子の気持ちは風早に届くのか…???


金曜ロードショーは、「インシテミル」以降若向けに媚びたラインナップで<スペシャルマンス>とか謳っちゃってるのだ。ったく、しゃらくせえってんだい!しぶしぶ観るこっちの身にもなれよなー。ぶつぶつ。 ←なら観なけりゃいいのに
とかぶーたれつつ観戦を始めたのだが、どーよこれ。
1回目のCMタイムがくるまでの第1コーナーで、既に泣いてんじゃないよ俺ッチはよ!
まー内容は下らないっちゃ下らないのよ。暗いけど誠実で優しい主人公が、人気者で意地悪な恋敵の妨害を受けながらも、明るく爽やかな王子さまと上手くいくまでの経緯を描いただけという。映画化する意図がまったく見えない、迫力も娯楽性も無い。
だけどこれ、ずーっと泣いてたよ。何が悲しいって、今となってはもう思い出せないのだが。ひょっとして、未華子ちゃんの演技のなせる技なんだろうか。すげーなー。三浦? 三浦はねー…はは。アイツにゃ惚れねえな。
少女漫画が原作ということだが、読んだらきっと印象違うんだろうな。漫画ってそんなもんよね。
コメント (1)

サブウェイ・パニック The Taking of Pelham One Two Three

2011年10月26日 22時43分42秒 | 洋画>★★
1974年/米/ジョセフ・サージェント監督/ウォルター・マッソー ロバート・ショウ マーティン・バルサム ヘクター・エリゾンド アール・ハインドマン
2011年10月26日 テレ東午後のロードショー

【あらすじ】
ニューヨークで、乗客を乗せた地下鉄車両ペラム123号が4人組のオッサンたちにハイジャックされた。犯人の要求は、身代金100万ドル。管制センターでは、たまたま仕事で立ち寄っていた地下鉄公安局警部補のガーバー(マッソー)が犯人との窓口になった。
乗っ取られた車輌は、交渉をしながら走ったり止まったり。犯人は地下鉄運行事情に詳しい上に、マシンガン武装をしているらしい。武装警官を車輌に取り囲ませるが、手出しはできない。ニューヨーク市長は風邪っぴきの中、次期選挙の票獲得のために要求金額を工面する。運搬役は事故りながらも、何とか時間内に金を届ける。そして犯人たちは車輌を走行させた上に脱出まで果たし、人質は暴走車輌に取り残された。
果たして人質たちの運命は、そしてガーバー警部補は犯人に迫ることが出来るのか…!?


ハイジャックだかパニックだか暴走機関車だか知らないが、市長さん(リー・ウォレス)がブノワ・ポールヴールド似の可愛コちゃんだったという以上の印象は残らず。
マッソーのとっつぁんが着てるシャツとネクタイが、とにかくまぶしかった。
コメント

ストリート・ファイター Street Fighter

2011年10月25日 22時46分43秒 | 洋画>殿堂>その他
1994年/米/スティーヴン・E・デ・スーザ監督/ジャン=クロード・ヴァン・ダム ラウル・ジュリア バイロン・マン ダミアン・チャパ ミンナ・ウェン ウェス・ステューディ
2011年10月18日 フジミッドナイト・アート・シアター

【あらすじ】
カプコンの格ゲー「ストリート・ファイターⅡ」をモチーフに、実写コスプレ映画化。
タイの山奥をアジトに世界征服を目論むバカ親父バイソン(ジュリア)を巡り、国連軍のゲイル大佐(ヴァン・ダム)を大将にしたドタバタ喜劇アクションが繰り広げられる。
誘拐、復讐、友情、人体改造、商魂、正義、超伝導靴…。果たして昇龍拳は繰り出されるのか、チュンリー(ウェン)の太ももアクションはどこまで再現されるのか…!?


この作品はバカの間で有名だったため、実は以前に放送された時にも観ていた。しかしその当時はヴァン・ダムも知らず、観る映画の殆どがバカ作品だったためそれほど印象に残ってはいなかった。今でもストツーは知らないから実写版としてのレベルがどの程度なのかは不明だが、バイソンを忠実に再現し過ぎてしまい取り返しが付かなくなったらしいことは良く分かった。
本来ストツーなら主人公はリュウ&ケンなんじゃないかなあと想像するのだが、何故かヴァン・ダムのゲイルが主人公。ほんでリュウは日本人じゃなくて、バイロン・マンだった。ええ~?バイロンてこんな顔だったっけ。わ、若気の至りだなあ。
その他ツッコみたい部分は多いのだが、いちいち取り上げるのもバカらしい。
そんなこんなで、保存殿堂入り。おめでとう!バイソン!
コメント

僕の初恋をキミに捧ぐ

2011年10月21日 22時54分47秒 | 邦画>★
2009年/邦/新城毅彦監督/岡田将生 井上真央 細田よしひこ 原田夏希
2011年10月21日 日テレ金曜ロードショー

【あらすじ】
心臓の病気で入院していた少年逞(たくみ)は、担当医の娘で同年齢の健康優良児繭と仲良しになった。しかし逞の心臓は治る見込みがなく、移植が受けられなければ20歳まで生きることが難しいそうな。という大人の話を、うっかり幼い2人も聞いてしまった。しかし<死>という認識のない逞は、繭に幼稚で無責任なプロポーズ。
さて時は流れ、2人は中学生に。岡田くんと真央ちゃんになりました。テレも嫌気もささないのか、順調にバカップルへと成長。あの時の大人たちの会話を飲み込んだ逞は、死別することで繭が悲しむことを恐れた。偏差値の高い全寮制高校を受験し、繭と生活を分けることで自然消滅を図るも失敗。繭は合格して付いてきてしまった。なんと繭は、あの幼いプロポーズをまだ間に受けたままなのだ!
さてはて、高校に入学すると新キャラ昴(こう/細田)が登場。ナルシスト王子昴様は、自分以外の男に夢中な繭を口説きにかかる。逞ときたら別れるつもりのはずなのに、命がけで手を引く勝負に出たりして、ますますバカップルのレベルアップ。神聖な弓道場で、こっそりまぐわったりなんかして。
昴様は繭を諦め逞に乗り換え色目を使うも、トラックにはねられ即死…ではなく脳死入院。それを知らない逞サイドは、ドナーが現れたと束の間の幸せ気分。しかしドナーが昴と知れば、受け取れないの受け取れだのでひと悶着。果たして心臓の行方は。逞と繭の恋の行方や如何に…。


この放送中、私は何度「しね!」とつぶやいたことだろう。
冷静に一歩退いて観てみれば、そんなに怒るほどのことでもない。生死に関わる持病と戦いつつ、束の間の青春を思春期らしく謳歌しているだけじゃないか。怒るな俺よ。
悪いのはこの俺自身だ。この程度の悲恋なら、少女時代にナンボでも少女漫画や学年雑誌で読んで涙してきたではないか。決して悪態ついたり、ゲラゲラ笑い蔑んだりなどすることなく。嫌な大人になってしまったものだ。
でも私はこの手の映画を観る度に、ドヤ顔で悪態つかずにはいられないのだろう。いつか、こいつらの色恋沙汰を単なるギャグとして認め、暖かく微笑んで見つめられる日が来られるように…日々これ修練だ!
しかし弓道場でまぐわうのはいただけないなあ。あんな汚らしいシーンを差し挟むなら、逞が死んだあと繭に子供を産ませるとかしないと。ほんとに汚らしいだけになってしまうぞ。あのシーンのせいで、弓道場でまぐわいたいと幻想を抱く少年少女が現れたら、スタッフ全員責任取れよ!
コメント

判決前夜/ビフォア・アンド・アフター Before and After

2011年10月18日 22時42分58秒 | 洋画>★★
1995年/米/バーベット・シュローダー監督/メリル・ストリープ リーアム・ニーソン エドワード・ファーロング ジュリア・ウェルドン アルフレッド・モリーナ
2011年10月17日 日テレ映画天国

【あらすじ】
舞台は雪のニューハンプシャー。母キャロライン(ストリープ)は小児科医、父ベン(ニーソン)は芸術家、お年頃を迎えた一男一女を抱えた、何処にでもあるごく普通の幸せな家族が主人公。
ある日、町の少女マーサの殺人事件が発生した。容疑者はなんと、17歳の息子ジェイコブ(ファーロング)だという。当のジェイコブは行方不明、彼のクルマからは血の付いたあれやこれや。慌てた父親はそれらを処分してしまい、家庭はギクシャクする。家族はジェイコブの無実を信じるが、町の人たちはそうもいかない。視線も冷ややかだし、嫌がらせも受ける、キャロラインにいたっては病院から暇を出される始末。
しばらくすると、ジェイコブ逮捕のニュースがテレビ報道された。保釈した本人の口からは、殺したんじゃなくって正当防衛上の事故、しかもマーサの糞女ぶりが明らかにされた。それでも判決を下すのは陪審員だし、事故だという証拠ももはやない。果たして判決の行方と、家族の運命は…。


<もしも身内が犯罪者になってしまったら>というシミュレーション的な作品。世に犯罪がある限り、他人事ではないテーマではある。最近日本の映画やドラマでも、似たようなシチュエーションのものが頻繁に作られてるように記憶するが。
苦悩の両親を、メリル・ストリープとリーアム・ニーソンという何か軽々しくない名前が担当。<社会派>な感じ。あとのキャスティングは、…全然知らない。
息子は結局無実ということで、とても見目可愛らしい少女漫画風の少年が配役されている(ん?T2のジョン少年か)。一方の被害者少女は、同情を買われないようにとの配慮なのか<ブサイクのくせにおサセ故にモテてると勘違いしている高慢(そしてコーマン)女>という造形。酷い。それは確かに(私的には)功を奏してはいるのだが、曲がりなりにも妊婦さんの死に対して「同情するな」というのも酷い話だ。
結果的に判決がどうなったのか、このご家族がどうなったのか?参考に拝見したgoo映画さんにはこと細かく筋が書かれていたので分かってはいるが、どんな映像でしめくくられていたのかの記憶がない。肝心のオチの記憶がないって、何か凹むなあ。
コメント

インシテミル/7日間のデス・ゲーム

2011年10月14日 22時53分56秒 | 邦画>★★
2010年/邦/中田秀夫監督/藤原竜也 綾瀬はるか 北大路欣也 武田真治 片平なぎさ 石原さとみ 石井正則 阿部力 平山あや
2011年10月14日 日テレ金曜ロードショー

【あらすじ】
フリーターの結城(藤原)が、時給11万円強のアルバイトに応募した。他9名の参加者と共に連れて行かれたのは、人里離れた謎の施設。外部との連絡手段も断たれ、何かの心理実験なのか監禁されて7日間過ごせという。案内人もなく、スピーカーやギミックからの指示に従い、疑心暗鬼に駆られつつ時間を過ごす面々。タイムカウンターの下で回るカウンターの意味は?そして死亡事件は発生し、デス・ゲームは走り出してしまった…!
果たしてこのアルバイトの実態とは何なのか、そして結城は無事に7日間を生き抜くことが出来るのか!?


<時給10万円>なんて、生死に関わるだろうくらいのことは予想されて然るべきだよなあ。参加者が隔離施設に連行された時点では、「es」っぽい実験でも始まるのかと予想していたのだが。
狙ったところは、劇中で脚本が言わせちゃった通り「そして誰もいなくなった」を中心としたミステリーと、「ソウ」や「CUBE」あたりの密室サバイバルなんだろう。だけどそれらが物語として成立したのは、<誰も知らない隔離空間>だからこそだ。
すんごい見られてるよ。
アクセスは殺人の前後に急増するんだって。いくらなんでも、演出なしの生中継をいつでも見に行けるほど、世の人間は暇じゃないだろ。
しかもそんなに見られてたら、誰かしら通報するよ。
そんな怖いサイトがあるんだって、くらいの情報は、藤原やらの耳にも入ってるだろうよ。
現実的に考えたら、このモチーフなら警察が潜入するってパターンになりそうなものだが。そうじゃないのだなあ。
作者としては、「インターネットという無法地帯の恐怖」を描きたかったのかもしれないが、いくらインターネットといえどもあそこまでアクセスカウンターが回る中では良心の介入が無ければリアリティは薄い。国家公認、暗黙の闇エンターテインメント事業であるくらいの世界観があれば、まだしもなんだがなあ。でなければ、金持ちの賭博とか。ベット対象者には大金出す、警察その他の組織にも金握らせて黙殺させる。賭けに参加するのに大金取る、参加者しか中継を見られない。金持ちだから常時暇。それこそバイト雇って、面白そうな展開になってきたらご主人様に報告。なんだ、こっちの方がずいぶん説得力あるなあ。
施設内の参加者行動予測も、かなり曖昧のように感じた。当初から<サバイバル・アドベンチャーゲーム>として生き残りの賞金を懸けた前提ではないにも関わらず、参加者全員が当然のように凶器箱を開封している。目的は<7日間を消化する>のであるから、中には箱など気にならないメンバーがいても良いではないか。気になりつつも、開封の仕方が分からず諦めるバカがいたって然るべきだ。なるほど確かに藤原の参入がリサーチの上での計算であれば、他の面子も同様だろう。藤原以外のメンバーには、予めルールも凶器箱の開け方も知らされていたかもしれない。もしくはネット中継の閲覧経験があって、知っていたのかもしれない。しかしそれでは、開始直前直後に<知らない演技>をしていなければならなくなり、つじつまが合わなくなってしまう。
要するに、練りこみ不足なのだ。
ロボに捕らえられて独房に入れられるとか、失笑以外の何ものでもない。あんな視野の狭い、行動範囲が限られた上にトロくさいロボなんぞは、とっとと壊してしまえよ。監視カメラ見付けたら塞いでしまえよ。などと冷ややかな感想を持ってしまうことになってしまったのでした。
そしてこの作品を象徴するのが、最後の<賞金ポイっちょ>なのですなあ。あれだけ苦労したら、いくらか貰わないと割りに合わないって現実の人間なら考える。何処に連れられて来たのかも分からないだろうと思われる二人が、金も持たずに現場から立ち去る。日常生活に戻るのではなく、お話から退場するのだ。
「ひょっとしたら世の中には、こういう怖いアルバイトが実在するのかも」ではない。「お伽話はこれにておしまいです。ご観覧ありがとうございました」なのですな。
「es」が実話ベースだったのに対して、なんてヌルい映画だったんだ。
コメント

パトリオット The Patriot

2011年10月13日 22時53分41秒 | 洋画>★★
2000年/米・独/ローランド・エメリッヒ監督/メル・ギブソン ヒース・レジャー ジョエリー・リチャードソン ジェイソン・アイザックス クリス・クーパー チェッキー・カリョ
2011年10月13日 テレ東午後のロードショー

【あらすじ】
舞台は18世紀のサウスカロライナ。独立蜂起でいきり立つアメリカだが、フレンチ・インディアン戦争の英雄ベンジャミン・<ゴースト>・マーティン(メルギブ)はすっかり良き家庭人、戦争反対となっていたのだった。
だけど勿論戦争はやってくる。血気盛んな18歳の息子ガブリエル(レジャー)は兵役に志願し、彼がマーティン家にもたらしてしまった戦禍によって次男が落命。更に捕らえられたガブを助けようとする父ちゃんには、往年の戦士の血気が蘇った!残された小さい子供たちは死んだ妻の妹に預け、民兵としてガブと共に前線に立つ。
果たして戦局不利なアメリカに、勝利と自由をもたらすことができるのか…!?


「ブレイブハート」で戦場モノにハマったか、豪州生まれのメルギブがアメリカ英雄譚に抜擢されてしまった。そしてエメリッヒはドイツ人だ。プロデューサーの意図するところは?
因みに主人公のモデルは、フランシス・マリオンという実在の人物なんだそうな。要は西郷隆盛視点で西南戦争を描いたようなもんで、幕末好きの愛国者にはシビれるものがあるんだろうけど、外国人にはいまいちピンとこない類の作品。メル・ギブソンかヒース・レジャーが好きならまあまあイケるのか?私はもう誰が何やら、顔の見分けもつかないし、誰が敵だか味方なんだかもごちゃごちゃ。時間経過もあっと言う間だしで、早々にリタイヤしてしまったのでした。
ところがレビューサイトをチェックすると、意外と高評価。私、全然ストーリーに着いていかれなかったんだけど…と冷や汗をたらすがそれもそのはず。なんと実際の尺は160分、2時間半以上はゆうにあったそうな。午後ローってCMタイムもたくさんとるし、1時間分くらいは削られてたことになる。そりゃ話も見失うってもんさ。なんだ。

ところで、<フランシス・マリオン>は戦績こそあるものの原住民に対する差別も人一倍で、その点で<英雄>と扱いきってしまうことには問題があるらしい。ほんとはまんまの役名で企画されてたそうだが、そんなわけで名前を変え、人物像も複数の英雄を掛け合わせたものになってるらしいぞ。勉強になるなあ!
コメント

猿ロック/THEMOVIE

2011年10月11日 22時15分39秒 | 邦画>★★
2010年/邦/前田哲監督/市原隼人 比嘉愛未 小西真奈美 高岡蒼甫 芦名星
2011年10月10日 日テレ映画天国

【あらすじ】
下町商店街の鍵屋、猿丸(市原)は、開錠のプロ。信金が強盗に遭っているのを裏口開けて一役買い、犯行グループは<飛ぶサプリ>でラリったドロイド人間、猿丸に接近したマユミさん(比嘉)はフィットネスクラブの金庫を開けさせ強盗が盗んだトランクを盗み返す。フィットネスクラブを経営するやくざはドロイドを遣ってマユミを拉致お仕置き、猿丸は幼馴染たちと共にマユミを救出に発進する。
そして警察は、善か悪か。星の王子さまだけが知っている…!?


ドラマがあっての「THE MOVIE」なんだっけ?原作漫画は未読だが、同一作者芹沢直樹による作品が週刊モーニング誌上で連載されていたので、好きなタイプの作家だという認識はあり。んでそっちの作中に描かれてたパチンコ機が、(たぶん)架空の<CR猿ロック>だったりしたのも好きだった。
しかしこの映画を観る限りでは、「所詮少年漫画だな」といった子供騙し以上の印象はなかった。そういえば、キャラクター造型が「ナルト」に似てる。マガジンだしね。編集部のご要望に沿うのがプロの仕事ならば、そういうこともあるでしょ。 そのサルを、忠実にコスプレしてる匂いがぷんぷんする。原作読んだことないけどね。
甘くてぬるい中高生向きのストーリー(警察が純粋に<正義>を謳っちゃうところとか特にね)の中にあって、幼馴染4人組の設定がなかなか良かった。映画は駄作だが、原作漫画は面白そうです。
コメント

トスカーナの休日 Under the Tuscan Sun

2011年10月10日 21時52分10秒 | 洋画>★★
2003年/米・伊/オードリー・ウェルズ監督/ダイアン・レイン サンドラ・オー ラウル・ボヴァ マッシモ・サルキエッリ
2011年10月7日 テレ朝シネマ・エクスプレス

【あらすじ】
離婚で傷心の女性作家フランシス(レイン)が、イタリアはトスカーナへのツアーに旅立った先でお屋敷を衝動買い。改築、おもてなし、親友のレズの出産、そして恋愛…。人足青年の恋を見守り、自らは逆ナンでウキウキ気分。アラフォー女に、異国での運命の出逢いは吉と出るか凶と出るか…!?

男と別れた心の傷を、<運命的な土地>で癒してもらうのかと思いきや。やっぱり男で癒してもらおうという気満々で、おそらく同年代と思われるこの女に共感できるところがひとつもないのは致命的。でもま、男と女の本質を突いてる感じはした。
しかしこういうご当地モノって、「行ってみたい」って思わせてナンボだよなあ。そこんとこよりも、「ゲイカップル限定ツアー」てのに興味をひかれてしまった。え?「行ってみたい」と思わなかった人のほうが少ないって?どうせ俺は頭がおかしいよ!
コメント