暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

パシフィック・リム Pacific Rim

2013年08月31日 19時58分01秒 | 洋画>★★★
2013年/米/ギレルモ・デル・トロ監督/チャーリー・ハナム イドリス・エルバ 菊地凜子 ロン・パールマン 芦田愛菜
シネマサンシャイン池袋

【あらすじ】
2013年。太平洋の深海底に空いた異次元の裂け目から、怪獣が現れた。人類は辛うじてこれを退けるも、数年後再び怪獣の脅威にさらされる。人類は怪獣に対抗すべく、巨大人型兵器<イェーガー>を開発。二人一組のパイロットシステムで、怪獣を排除する術を手に入れた…かに思われた。しかし怪獣は進化をしつつ、出現頻度をあげてきた。太刀打ちしきれなくなってきたと見た人類軍はイェーガー作戦を放棄、防御壁による護りに方針を切り替えるが、怪獣はこの壁をやすやすと突破する。
イェーガー作戦の司令ペントコスト(エルバ)は、かつてのエースパイロットベケット兄弟の弟ローリー(ハナム)を招聘、人類軍の意向に逆らって地下活動として守り続けてきたイェーガー部隊で、次々現れる怪獣たちに立ち向かう。目指すは怪獣出現ポイントである深海底の裂け目、ここに核攻撃を仕掛け穴を塞ごうという作戦だが、果たして進化を続ける怪獣たちを退けつつ目的達成はできるのか。兄を亡くしたローリーの新たなるパートナーマコ(菊地)とのシンクロ率や如何に…!?


ウルトラマンが好きなんですよね。
今テレ東で放送されている「ウルトラマンギンガ」、これが詰まらない。なんで詰まらないかというと、街を破壊しないから。
というストレスがあって、バッキバキに街を破壊してくれる怪獣たちに大興奮!香港市街戦なんてアータ、「街の被害を最小限に抑えよう」なんてケチくさいことを言わず、コンテナだの船だのを武器にしての殴り合い!爽快でございました。惜しむらくは、胸のぐるぐるから波動砲が出ればなあ。でもソードの出現には喝采。

今回も毎度お馴染み、ニッポンダンディ金曜版高橋ヨシキの映画道場(本当は、「ダンディ・ザ・ムービー」というコーナータイトルなんだけど)で紹介されていたので、重いケツを上げての劇場観戦。ヨシキさんと水道橋博士が揃って大絶賛していたら、そりゃー観に行かなきゃいかんわな。
ゴジラやらエヴァやらロボットアニメやらの影響をヒシヒシと感じるものの、一方で動力に原子力を使いペントコスト司令は現役時代東京で被爆、更に核爆弾を敵にぶち込むだのロボの原子炉を意図的にメルトダウンさせるだのデリカシーの欠片もない。
ま、まあアレだ。ゴジラだって放射能怪獣なことだし…。鉄腕アトムだって、原子力で動いてたからね。意外と日本人は気にしてない…と、思う…。第五福竜丸に見立てた(そうか!?)漁船だって、助けてたもんね!
3Dで観ても良かったかも。見上げるアングルが、とても迫力アリでした。菊地凜子が、兄の嫁に似ててどきどきした。
コメント

デス・プルーフinグラインドハウス Death Proof

2013年08月29日 22時09分38秒 | 洋画>殿堂>その他
2007年/米/クエンティン・タランティーノ監督/カート・ラッセル シドニー・ターミア・ポワチエ ヴァネッサ・フェルリト トレイシー・トムズ ゾーイ・ベル ロザリオ・ドーソン ローズ・マッゴーワン &クエンティン・タランティーノ
2013年8月10日 テレ東サタ☆シネ

【あらすじ】
スタントマン・マイク(ラッセル)は顔に傷のある男、趣味はデス・プルーフ車に乗ってリア充ギャルたちをクルマごとぶっ飛ばすことである。今日も雨上がりのテキサスで、人気お色気DJジャングル・ジュリア(ポワチエ)とその御一行様をクラッシュしてきたところ。
傷も癒えクルマも修復パワーアップした14ヶ月のち、またもマイクはターゲットにロックオン。今度の標的は、白の70年型ダッジ・チャレンジャー440エンジンに憧れて、ニュージーランドからテキサスくんだりまでやってきたおきゃんなスタントウーマンゾーイ(ベル)とキム(トムズ)にその他のギャルたち。ゾーイがハイテンションでボンネット乗車に興じているところに、マイクは攻撃を仕掛けてきた。果たして彼女たちの運命は。マイクのデス・プルーフは彼女たちをも地獄に突き落としてしまうのか…!?


開始5秒で殿堂入り確定。カッチョイイ~!
もともと、ロバート・ロドリゲスに惚れた2007年、「プラネット・テラー」と抱き合わせの「inグラインドハウス」だったので、観たい作品の上位にはあったのだが。
まさかこんなに<グラインドハウス的>な演出がカッコイイとは。甘く見てた。これさー、日本ではほとんど分割切り売りしてたけど、一緒に観るべきだよね。「デス・プルーフ」⇒「マチェーテ」予告⇒「プラネット・テラー」絶対カッコイイって。西新井あたりでやってくれてたんだよなー。もったいぶらずに、見に行けばよかった。
ところで、レビューサイトを閲覧すると、時折「ガールズトークが意味分かんなくて煩わしいし詰まらない」というご意見が散見される。
ん…?合ってない?糞詰まらないガールズトークを延々するような女どもは、ぶっ殺すに値する。くだらねーんだよ、オメーラ!!!って日常感じている鬱憤を、画面に叩き付けたんじゃないの?そしてその詰まらなさに辟易とした観戦者たちが、ひゃっほーザマミロよくやったスネークさすがアンタだイエーイ!となるのが前半。
でも女はこんな詰まらないヤツしかいないわけじゃない、カッコイイお嬢さんたちだっているから、後半は立場を逆転させてる。
言うなればタランティーノによる、ムチプリを堪能しつつの男気ギャル賛歌なわけじゃん。現実では<女子会>とマスコミが煽るキーワードを免罪符として愚痴悪口僻み自慢文句ノロケ芸能ゴシップ食い物ダイエットの話題のみで盛り上がる全世代的ウイメンに攻撃すると犯罪になって分が悪いが、映画でソヤツらをぶっ殺す分には娯楽として受け容れられる。殺すだけじゃ飽き足らないから、無駄にくねくねストリップダンスまで躍らせてくださる。女同士の見得の張り合いのためだけにケツ振るような女は、晒しモンにした上で天誅なんだよ。タランティーノさん天才だよね。
コメント

スマーフ The Smurfs

2013年08月25日 23時00分34秒 | 洋画>★★
2011年/米/ラジャ・ゴスネル監督/ニール・パトリック・ハリス ジェイマ・メイズ ハンク・アザリア
2013年8月9日 テレ東「スマーフ2/アイドル救出大作戦!」公開記念

【あらすじ】
スマーフ村のおっちょこちょいクラムジーの凡ミスで、スマーフエキスを狙う魔法使いガーガメル(アザリア)に村の所在を知られてしまったスマーフたち。逃げる中でクラムジーや長老ら6匹が禁断の滝からブルームーンの穴に吸い込まれ、セントラルパークに飛ばされた。
スマーフたちは村に帰るためブルームーンの夜を待たねばならないが、こっちの世界にはそうそう青い月は出ない。あれやこれやで化粧品会社のマーケティング担当パトリック(ハリス)のお宅にご厄介になることになった。パトリックは新製品のアドデザインに携わり、成功すれば昇進失敗すれば解雇という瀬戸際にいるのだった。そしてプライベートでは妻グレイス(メイズ)が臨月を迎え家族のためにも失業するわけにいかない状況。
一方、ガーガメルもスマーフを追ってニューヨークにやってきた。スマーフエキスを巡って街中を追いかけっこ、若返りの魔法をかけたりおもちゃ屋を荒らしたり、逮捕されて収監されて脱走してまだまだ追いかける!
果たしてスマーフたちは、ガーガメルの魔手から逃れて村に帰ることができるのか。そしてスマーフたちと育んだ友情で、仕事に荒んだパトリックが得たものとは…!?


なんか、チーズのキャラクターのザ・ムービー…だった。
別にニューヨークに来なくても良かったんじゃない?つーか、この展開ならガーガメルが主人公のほうが面白そうだし。
コメント

アンソニーのハッピー・モーテル Bottle Rocket

2013年08月20日 23時09分02秒 | 洋画>★★
1996年/米/ウェス・アンダーソン監督/ルーク・ウィルソン オーウェン・ウィルソン ロバート・マスグレーヴ ルミ・カバソス ジェームズ・カーン アンドリュー・ウィルソン
2013年8月6日 フジミッドナイト・アート・シアター

【あらすじ】
精神が病んでいた無職のアンソニー(ルーク)は、昔の仲間だったディグナン(オーウェン)に誘われて、強盗で一発当てようという相談に乗る。車の運転担当として、兄にコンプレックスを持つボブ(マスグレーヴ)が加わり、3人は手はじめに郊外書店を襲撃して成果をあげる。その後泊ったモーテルの客室係・イネス(カバソス)に、アンソニーは一目ぼれしてしまう。ボブの一時逃走もあったが、増えた仲間で今度は兵器工場の金庫を狙う。しかし度重なるドジで計画は失敗、ディグナンは刑務所に送られる。
<ウィキペディア様より引用>

ウェス・アンダーソンってすごくお馴染み感のある名前のように思っていたが、個人的には「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」しか観ていなかった。
そして1996年製のこの作品が、事実上のオーウェンデビュー作ってのがまた意外。もうずっとスターやってたと思ってたけど、まあそんなわけもないか。しかしベンスティとセットでないオーウェンは、基本無価値だからな。←ヒドい
カルトファンが多いというハナシなので保存しとこうかとも思ったが、やっぱりベンスティ抜きのウィルソン兄弟ではそこまでの価値を見出せず。あらすじも掴みづらく結局ひと任せの引用にしてしまったし、何年か後に機会があったらまた観てもいいかな程度にとどめておこう。
コメント

デュー・デート/出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断 Due Date

2013年08月19日 22時46分51秒 | 洋画>殿堂>その他
2010年/米/トッド・フィリップス監督/ロバート・ダウニーJr. ザック・ガリフィアナキス ミシェル・モナハン ジェイミー・フォックス
2013年8月5日 日テレ映画天国

【あらすじ】
ピーター(ダウニー)は妻の出産に駆けつけるため、出張先のアトランタからロサンゼルスへ帰るべく空港へ向かったのだった。
ところが汚らしい男とすれ違っただけのことから、LA行きが恐ろしく困難な道程となってしまう。飛行機には乗れず、鞄は飛行機の中で財布もIDも免許証も手元にない。そこへくだんの汚らしい男イーサン(ガリフィアナキス)がレンタカーで現れ、ハリウッドに行くから同乗しないかと持ちかけてくれた。そもそもコイツのせいで今の状況になった恨みもあるが、他に手もないので申し出を受けるがこの後がまた大変!
親父さんの遺灰をコーヒー缶に入れて持ち歩くわハッパを買いに寄り道するわ、お陰で金がなくなるわ送金してもらおうというのに芸名を使って窓口のイラク帰還兵とモメるわ、宿に泊まれないわ隣でセンズリかくわ挙句の果てに居眠り運転して事故る始末。ピーターは治療後ダラスの友人ダリル(フォックス)に迎えに来てもらうが、これでもイーサンとの縁は切れない。遺灰コーヒーに車中トリップ、メキシコ国境で捕まり脱出するも、イーサンがもてあそんでいた拳銃が発砲してピーターに当たる…。
果たしてピーターは、奥さんサラ(モナハン)の出産に間に合うのか。というかそもそも生きてLAに帰ることはできるのか…!?


先日観た「ハングオーバー2」が期待外れだったので過度な期待はせずに観戦に臨んだのだが、これはなかなか面白かった。完全にオレッチ側の映画。登場人物を最小限にとどめ、基本二人で進行するという戦略は成功といって良かろう。「大災難P・T・A」を越えたね。って、「P・T・A」がどんなだったかなんて全然覚えてないけど(←まーその程度だったっつーこった!)。
んーで、今やすっかり大スターとなったロバート・ダウニーなのであるが、やっぱりこっち側のポジションがいいよなー。ほんと、ちょっとした表情筋の使い方なんかが凄く上手くて、ザックと向かい合ってるだけのシーンなのに笑えたりする。あーでも、<大スター>って肩書きを獲得したからこその、武器かもしれないな。
そしてそれは、<ヤクで捕まった>という肩書きを武器としたラリネタに繋がる。いいのかよ。時効?フトコロ深いわー。惚れそうだよ。
あっと、因みにロバート・ダウニーはSNLレギュラー経験があるものの、出演スケッチを見たことがないので<SNLカテ>には敢えて入れませんでした。観たいけどな!
コメント

チルソクの夏

2013年08月17日 21時38分03秒 | 邦画>★
2003年/邦/佐々部清監督/水谷妃里 淳評 高木澪 上野樹里 山本譲二 イルカ
2013年8月4日 MXシアター092

【あらすじ】
姉妹都市である下関と釜山は、7月7日に都市対抗の親善陸上大会を行うのが慣例となっていた。
1977年、釜山での開催に選抜された、下関側の仲良し女子高生4人。サカった彼女らは、大会よりも男の物色に余念がない。4人の中では冷めたキャラの郁子(水谷)は、大会後の宿で突如アン・テホ(淳)の訪問を受け、「来年の大会でまた逢おう」という約束をする。
こうして、二人の文通が始まった。文を交わすだけのお付き合いとはいえ、意外とこう肉体を伴わない恋愛は燃えるものです。お互いの言葉を勉強したり、お互いのラジオ放送を聴いたりプレゼントを贈り合ったりお互いの方角の空を見つめ合ったり。
しかし戦後32年、未だ日朝の壁は厚かった。中国地方という地域性もあって、大人たちは下関側のみならず、釜山側も二人の交際にいい顔をしない。いつしか手紙は遮断され、郁子は大会での再会に望みをかける。しかしアン君の心は量りようもなく、友人たちの雑音を聞くにつけ不安になるばかり。果たして郁子とアン君の恋の行方は…!?


舞台が1970年代とはいえ、こんな中学生日記みたいな青臭い作品、2000年代にもなってよく作ったもんだ。こちとらも差別問題が嫌いじゃないので、<チョン>と呼ばれていたであろう被差別側との恋愛をどのように描くものか興味がないわけじゃない。
だ!だからこそ、だ!ソフトすぎた。案の定の文科省推薦作品。もっとも、アン君は被差別民じゃなくてただの韓国人だからな。過激にはなるはずもないが。恋愛ドラマ要素としては、国籍や価値観はもとより、貧富の差までもの障害を盛り込み燃えるプロットてんこ盛りなのだな。でも文科省推薦だからして、過激な展開は脇役に任せて主人公はひたすら純愛に徹する。
<純愛>って言ったところで結局は障害を理由にアン君を選ばない道を選択し、子育ても一段落して人生の安全圏に入ったところで「初恋のあのひとはどうなったかな」と振り返る主人公。
姑息で、悪趣味。劇中ではアン君が<偉い人になった>くらいまでは匂わせるが、結婚したかどうかまでは見せていない。この結末に何を想わせたかったのか、佐々部監督の意図が掴めもしない。
資料によると、ベースにあるのは佐々部監督の実妹が高校時代に体験したエピソードなんだそうな。ま、文通はしてたそうだが色恋沙汰があったどうかは不明ってことだが、この年代にそれなくして外国語のハンデを乗り越えての文通を実現させるバイタリティを生むわけもあるまい。監督の知らない真実は、もっとドラマチックなものだったかもね。イルカが教師としてチョイ役登場していたのが嬉しかったが、下関港から船出する釜山選手団は名曲「海岸通」で見送ってほしかった。別れのテープは切れるものだと何故、気付かなかったのでしょうか。
コメント

ジュラシック・レイク BEYOND LOCH NESS

2013年08月15日 22時56分08秒 | 洋画>★
2007年/カナダ/ポール・ジラー監督/ブライアン・クラウズ ニオール・マター キャリー・ゲンゼル アンバー・ボリッキー ドネリー・ローズ セバスチャン・ガッキ ドン・S・デイヴィス/TVM
2013年7月24日 テレ東午後のロードショー〔恐竜映画特集!!〕

【あらすじ】
ネッシーは実在した! 1976年、ネス湖を調査した研究員たちが、ネッシーに襲われる事故が発生。その際、父親が襲われる姿を目の当たりにした少年ジェームズは、奇跡的にただ一人生還を果たす。
時は流れて2000年代のカナダはスペリオル湖。湖畔に住む老人ショーン(ローズ)が、上半身のみの死体となって釣り上げられた。彼はネッシーを目撃したことで周囲を騒がせていた直後だった。そこへかのジェームズ(クラウズ)が、少年から中年になって颯爽と登場。父の仇であるネッシーを狩ることに人生を捧げてきたきた彼は、湖周辺で起こるネッシー被害を追って、ショーンの妹で保安官のカレン(ゲンゼル)、カレンの息子で貸しボート屋のジョシュ(マター)、カレンの同僚お巡りさんのニール(デイヴィス)と共に、ネッシー退治に出動する。しかしジョシュの元カノゾーイ(ボリッキー)とその今カレブロディ(ガッキ)が、キャンプに出掛けた先の島で既に襲撃に遭っていた。果たしてネッシーの巣となっていた島では、赤ちゃんネッシーがわいわいと繁殖中。ネッシーハンタージェームズご一行は、この古代生物ファミリーを一掃し、元カノを救い出すことができるのか。のび太とドラえもんはいつ登場するのか…!?


凄げ~。「ネッシー実在」をネタにしながら、これをやっつける方向にシナリオが進行するとは。しかも、<ネッシー=プレシオサウルス>と堂々と言い切っておきながら、そのフォルムはとてもそのそれとはいえないシロモノ。ギャグか。ギャグなんだよな!?
アニマルパニックとしては異例の大物を起用したのに、この世紀の大発見をどこに知らせるわけでもなくこっそりと闇に葬るとは。いくらテレビムービーで予算がないとはいえ、テキトーすぎる。なんなら「マンモス」くらいデタラメなプロットにしてくれたらまだ楽しいのだろうが、どうしてこんなことになってしまったんだろうか。

「ジョーズ」みたいな映画作ってよ。カナダだってこんだけやれる技術があるってとこ、見せてやろうじゃない。そうだ、どうせならスペリオル湖のネッシーみたいなUMAいたじゃん、あれにしようよ。
<プレッシー>ですか?あれってチョウザメかなんかだって言われてるじゃないですか。
じゃあ<ネッシー>だってことにしようよ。ネッシーが海を渡ってやってきた。
ネッシーだって、形状としてはプレシオサウルスに酷似してるってハナシじゃないですか。あれはそうそうヒトを襲いませんよ。脚がヒレ状に進化しちゃってるから、陸に逃げたら追いかけてこられませんし…。海ならともかく、湖ごときでは簡単に逃げ切れて脅威になりそうもな…
いーじゃん。そんなの知ってるのアンタらオタクくらいのもんだよ。ドスドス歩かせてバクバク食わせて、繁殖もさせちゃおう。頑丈にさせて武器が効かないとかさ、頭にトサカもつけちゃおうぜ。
やれっていうならやりますけど…知りませんよ。ったく…。

という会話があったかどうかは定かでないが(つーか、ない)、この潔いほどの浅はかさはカナダへの不信感を得て余りある。森と湖とメイプルシロップの国という印象から、セカンドシティ出身俳優とジュラシック・レイクの国になりつつあるぞ。頑張れ、カナダ!
しかしカナダとしても、まさかこんな作品が日本の地上波で放送されるとは思ってなかったろうからな。気の毒っちゃ気の毒だ。観てゴメン…。
折角だから、「ニオール・マターが結構可愛かった」とフォローしておこう。
コメント

エンパイア・オブ・ザ・ウルフ EMPIRE OF THE WOLVES(L' EMPIRE DES LOUPS)

2013年08月13日 22時42分47秒 | 洋画>★
2005年/仏/クリス・ナオン監督/アーリー・ジョヴァー ジャン・レノ ジョスラン・キヴラン
2013年8月3日 テレ東サタ☆シネ

【あらすじ】
高級官僚の夫人アンナ(ジョヴァー)は、夫の顔認識があやふやになる記憶障害を、政府のラボで検査してもらった。これは若年性のナントカいうやつ?
ところで、パリではトルコ人女性、しかも似たような外見をもつ者ばかりが襲われる猟奇惨殺事件が続発していた。担当刑事のネルトー(キヴラン)は、トルコの裏事情に詳しい刑事シフェール(レノ)に協力を求める。シフェールは辣腕ながらも、やり過ぎ過激な捜査でネルトーをビビらせた。
さてアンナのほうはというと、顔の裏に整形手術の痕を見付けてしまう。いよいよ自分の存在に疑問を抱いた彼女は、精神科医のウラノを訪ね、記憶操作の可能性と政府の思惑を追求することに。しかしこうして彼女が取り戻した本当の彼女とは、トルコの国粋主義組織<灰色の狼>の工作員だった。
特殊拷問スペシャリストのアゼールに襲撃されたことから、灰色の狼への糸口を掴んだネルトー。トルコのアジトで、シフェール、ネルトー、アンナ、アゼールが遂に結集する。果たして事件の真相は、一体どういうことだったのか…!?


あー、わかんね。結局何がどう展開していたのか、レノさんは一体何者だったのか、ヤケドのオジサンとか三角のオジサンとか、何だったのかなあ。レノさん爆発のあれって何だったのかなあ。難しい。難しいようフレンチノワール!
フランス的には、実在するトルコの過激派組織<灰色の狼>を取り上げたってことで勇気と意義のある作品ではあったらしいのだが…。そこらへん我々にはまったく意味不明でして。
いや、だからこそ、こういう作品に触れるのは<世界を知る>という意味で有意義なのだ。面白いとか面白くないとか、そんなの二の次でいいじゃないか!
ということにしておこう…。娯楽性は、ハリウッドさんにお任せってことで。
コメント

グッド・ガールバッド・ガール GOOD GIRL BAD GIRL

2013年08月12日 23時02分43秒 | 洋画>★★★
2006年/独/セバスチャン・ビグ監督/ユリア・スティンスホフ ニック・ブリンブル グラハム・マクタビッシュ ヘンドリック・ディラン ルース・ギブソン マイケル・カルバー
2013年7月30日 テレ東午後のロードショー

【あらすじ】
ストリップダンサーのバネッサ(スティンスホフ)は、成り行きのドサクサで店のオーナーグロメク(マクタビッシュ)からダイヤの入ったトランクをかっぱらってしまった。街中を盛大にカーチェイスした末、双子の姉マリア(スティンスホフ/二役)が院長を務める修道院に逃げ込んだ。ところがグロメクの手下が間違えて、バネッサではなくマリアを誘拐してしまう。バネッサの方でも、院の庭に隠したはずのトランクがなくなってしまったからマリアに成り済まして探索することに。
こうして、ハスッパと貞淑のとりかえばや物語のはじまりはじまり。マリアはマフィアに追い回され、バネッサは修道院の改修費寄付を募るプレゼンに四苦八苦。味方のはずのコスター警部(ブリンブル)もダイヤ争奪戦に参戦し、尼僧のマリアがチンピラテックス(ディラン)と恋に落ちる…!?


ふたりのロッテ⇒ホームアローン+ちょい天使にラブソングを、といった感じのアクションコメディ。尼僧が俗にまみれて逞しくなり、ハスッパが敬虔な精神に染まって謙虚に…なると思いきや、ハスッパはハスッパのまま、修道院のほうを俗っぽくさせていた。
なかなか観る機会の少ないジャーマンムービーではあるが、「コブライレブン」「ザ・クラウン」「フルスピード」なんかと比べると分かりやすくてで楽しい作品だった。
終盤にバネッサが撃たれるのだが、これを助けたのがウィスキーボトルというのは洒落てたね。普通聖書でしょ!
コメント

るろうに剣心

2013年08月11日 22時53分45秒 | 邦画>★★
2012年/邦/大友啓史監督/佐藤健 武井咲 吉川晃司 蒼井優 青木崇高 江口洋介 綾野剛 香川照之 奥田瑛二
2013年7月26日 日テレ金曜ロードSHOW!

【あらすじ】
舞台は明治初期の帝都。廃刀令下にも関わらず、辻斬りを働く不逞<人斬り抜刀斎(吉川)>が指名手配されていた。抜刀斎が門弟を名乗っていたことから汚名を被ることとなってしまった神谷道場の若き当主神谷薫(武井)は、門弟を失い道場存続の危機を迎えていた。
そんな神谷が偶然出会った、逆刃の刀を帯刀する赤毛の浪人緋村剣心(佐藤)。彼は道場破りに来た賊を、たった独りで返り討ちにする。彼こそが、本物の抜刀斎なのであった。偽抜刀斎が神谷流を名乗り、賊が道場を荒らしに来た裏には、気鋭の豪商武田(香川)の陰謀があった。武田は裏で阿片の密売を手がけており、妾として囲っている薬剤師の恵(蒼井)を使ってより依存性の高い新製品の開発を成功させたところだった。武田は更に、阿片で手に入れた財力で武器の売買をも手がけ、世界を手に入れようという算段なのである。
強者のコマを手に入れることに余念がない武田は、剣心の買収をも目論んだ。しかし恵の逃走といい神谷道場に付く剣心といい、金では動かぬ手駒たちの前に、偽抜刀斎を使った強硬手段に打って出る。牛鍋屋で知り合った大刀のバンカラ相楽左之助(青木)、元新撰組隊士で憲兵の斉藤一(江口)、また斉藤のバックについている山県有朋(奥田)らを味方に、剣心は神谷道場を、神谷薫を、そして日本を守ることができるのか…!?


今更るろ剣かよ、というのが、公開時の率直な感想。まあ昨今は、今更あしたのジョー、今更ヤマト、今更ガッチャマン等、今更実写化映画全盛なのではあるが。
そんなことで、「ジャンプ作品の実写化」ってやつに少なからずウンザリせずにはいられない状況ではあった。しかも俺るろ剣見てなかったしなあ。
しかし、見てみるとこれが意外とまあまあ楽しめた。つっても、「忍たま」観たあとだからマトモに見えただけなのかもしれないけど。
佐藤健の剣心、年齢不詳性別不明な漫画っぽい見栄えに適役だった。派手に動く剣劇アクションもなかなか素敵。だがしかし、原作通りとはいえゴザル口調はいただけない。
香川照之の武田、ビッチリキメた髪型、正義の仮面を被ろうともしない悪役、漫画的。
ユーガッタチャンスの鵜堂偽抜刀斎、イー歳コイて、恥ずかしい。剣心の刀を手にして人斬りにとり憑かれるとか、眼力による緊縛術とか、漫画的を通り越して滝田洋二郎的。
武井咲の神谷薫、好かれる要素が見当たらない。最近アニメを見て出直してこい。
青木崇高の左之助、大刀をそのまま使ってて漫画的。つーか、同人的にはもっと剣心とじゃれ合って絡み合ってほしいポジションなのだが…それは次回におあずけか。←剣心見てなかったっつってんのに、こういう情報だけは…
唯一マトモだったのが、江口洋介の斉藤一。山県有朋までいっちゃうと、どうかなあ…。いくらフィクションとはいえ、やりすぎ感が漂う。

それにしても、やっぱりガトリングガンなんだなあ。みんな好きだよね。さすがの私も、あんなピカピカのガトリングガンが出てきたらテンション上がるわ。
他にも、サトケンvs綾野のライダー対決とか、テンションの上がる演出もなかなかに心憎い。いや、ライダーは知らないんだけどな。
斉藤一との一戦で肩を斬られてるはずの剣心が、その後何ごともなく元気に戦ってたりするのはセガールに倣ってのことか。にんともかんとも。
しかしいくら良い出来だったからといって、続編を前後編の二作同時公開ってのは、ちとやりすぎだと思うぞ。
コメント