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天使とデート Date with an Angel

2010年04月14日 22時45分43秒 | 洋画>★★
1987年/米/トム・マクローリン監督/マイケル・E・ナイト エマニュエル・ベアール フィービー・ケイツ
2010年4月14日 テレ東午後のロードショー〔華やかコメディ特集〕

【あらすじ】
化粧品会社の社長令嬢でモデルも務めるようになったパティ(ケイツ)と婚約を果たした果報者ジム(ナイト)だったが、天使(ベアール)が落っこちてきてさあ大変!
翼のお怪我を手当てして、彼女をマスコミに売ろうと付け狙う悪友たちからお守りして、パティは浮気と勘違いしてヒステリー、パティの親父さんもエンジェルをモデルに欲しがり、悪友たちに拉致されてしまったエンジェルを取り戻し、森の隠れ家に逃げ込んで、追っ手の面々とひと悶着、エンジェルはお怪我が治って天に帰り、ジムは脳腫瘍で余命いくばく!?
果たしてジムの運命は、そしてエンジェルちゃんは何処へ行ってしまったのか…!?


本物の天使を使った、天使お披露目フィルム!な訳はない。エマニュエル・ベアールという女優を初めて観たが、こんなキレイな人なのに何故名前が売れていないのか。レビューサイトでは殆どのコメントがベアールの美貌に対する絶賛だったのに。本当に天使だから…なんじゃないかと思ったが、別に謎めいたこともない現役女優なんだそうな。出演作「変態島」???…ぐふ。
ところが逆に、主人公役マイケル・E・ナイトの方が今作にだけしか名前を見せない謎めき男。ほんとはコイツが天使だったのかも。<マイケル>(=Michael)だし!…?

しかしこの監督は、天使がどうであれば愛しく感じられるかということをよく分かってらっしゃる。ニクい。
エマニュエルの神秘的美貌もさることながら、喋らせない、変な音声を発するという演出は、彼女をただの<美女>ではない<愛玩動物>たらしめている。そしてさらに、主人公だけになつくという優越性!これはほっとけない!可愛い!
しかしこの状態で天使ちゃんを<女性として愛している>とは思えず、ペットか子供か、弱い者に対する保護母性なだけのような気もする。
その部分への補完を狙ってか、オーラスで天使ちゃんは人間形態に擬態し、普通に喋って意思と知性があることを示す。…が。
ゴリラーマンもしくはノッポさんが喋った時くらいのショック。
こんな神秘性を損なうくらいなら、別に主人公は天使と恋仲にならなくてもいいよ。無理矢理そっちへ持って行かされたお陰で、フィービーがヨゴレ役にならざるを得なくなってしまったし。私だったら、天使ちゃんにフィービーをもタラシこんでもらい、フィービーを<よい子>に性格矯正して予定通り結婚させる。そして産まれてきたブロンドの女の子に<エンジェル>と名付けてめでたしめでたし。て、何のパクリだ!

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